「動機を教えてくんなまし。」RED ROOMS レッドルームズ なもしさんの映画レビュー(感想・評価)
動機を教えてくんなまし。
あらすじ
高層マンションを所有し、モデルの傍らオンラインポーカーで稼ぐ女。
彼女は、拷問・殺人の経緯を録画しダークウェブ上で公開した罪で逮捕された男の裁判の傍聴のため連日裁判所に通っていた。
彼女の目的は、何故この裁判に執着するのか。
最終的に主人公が行ったことは劇中判明するのだが、
達成のための行動がエキセントリックすぎて、ストーリー中の個々のパートで何をしたいのか、何が最終目的なのか、動機は何なのかさっぱりわからない。
閉幕後もそれは判然としない。動機はまるで不明のまま、ゆえに最後まで行動と目的は一致しないのだ。
動機があって目的と行動が一致すると物語としてはスッキリしたと思う。ただ、そうするとここまで印象的な作品にはならなかったとも思う。
なので、これはこれで良いのだ。
カナダ映画ということで漠然と英語のつもりで見に行ったところ
冒頭「Les chambres rouges」の表示。おぅフランス語だったか。
ということで、フランス語圏のケベック州の作品なのでほぼフランス語です。(聞き取れないのでちょっとがっかり。)
ちょっとネタバレ
あくまで個人的解釈ですが
主人公の彼女は、傍聴で仲良くなった女の子(犯罪者に惚れるグルーピー)の対角にいる絶対的正義マンで
ゆえにグルーピーの彼女の目を覚そうとするし、全財産を賭けてでも証拠を手に入れようとするし
奇行に走ってまで罪を認めない被告人を揺さぶろうとする。(でも失敗に終わる。)
ってことじゃないのかなぁ。(やり方は度を越しているけれど。)
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