侵蝕のレビュー・感想・評価
全44件中、1~20件目を表示
子供が怖いと感じる瞬間
久々に喰らった!
育てる自信がない。
なかなかの秀作!でも…
天国に行けない親子も、業火に焼かれたのはより罪深き者だったように思えた
2025.9.11 字幕 MOVIX京都
2025年の韓国映画(112分、G)
原作はゴンセリ&ヨンヨンのウェブトーン『침범』
サイコパス幼稚園児に巻き込まれる家族を描いたスリラー映画
監督&脚本はキム・ヨジョン&イ・ジョンチャン
原題の『침범』は「侵犯」、英題の「Somebody」は「誰か」という意味
物語は、2000年と2020年の二つの時代を前後編で分けて描いている
2000年のパートでは、水泳教室のインストラクターをしているヨンウン(クァク・ソンヨン)とその娘・ソヒョン(ギ・ソユ、幼児期:ソ・イェナ)を中心とした物語で、ソヒョンの度重なる危険な行動によって翻弄される母親を描いていく
その20年後にあたるパートでは、遺品整理業をしているチームが描かれ、キム・ミン(クォン・ユリ)と新人のパク・ヘヨン(イ・ソル、孤児院時代:イ・ソヒョン)との確執が描かれていく
この2つの時代には同一人物がいるというテイストになっていて、ソヒョンもしくはヨンウンは20年後の誰なのか、というのを紐解く流れとなっていた
提示される可能性は、「ヨンウン=ヒョンギョン(シン・ドンミ)」で、ヒョンギョンの亡くなった娘がソヒョンであるというパターン
そして、「キム・ミン=ソヒョン」というパターンで、ミンの精神科に入院している母がヨンウンというもの
だが、正解は「ソヒョン=ヘヨン」であり、ヘヨンは孤児院時代の事件以降、別人になりすましていた
この3つのパターンに見えるような構成になっていて、ソヒョンが成長したらどんな人間になっているのかを描いている
ミン=ソヒョンだと、真っ当な人間になったように見えるものの、手癖の悪さも描かれ、望まぬ妊娠なども付随している
ソヒョンが子どもを持ったらどうなるのか、というテーマがあるものの、それがミスリードとなっていた
結局のところ、ソヒョン=ヘヨンだったわけで、サイコパスはどこまで行ってもサイコパスというふうに描かれている
それでも、テーマとしての「家族」というものに拒絶されていくヘヨンが描かれていて、家族という耳障りの良い言葉の残酷さというものが突きつけられていく
ヘヨンがあのようになってしまったのは先天的なものだと思うが、それを矯正することは誰にもできなかったことになる
ある意味、逃げ出した父(ホ・ジウォン)が正解だった、みたいな感じになっている
サイコパス少女につける薬はないのだと思うが、ヨンウンの行動(無理心中)が決定機になっていて、居場所を確保すること(=家族という安住を持つこと)がヘヨンにおける最大の安息となっていた
それが叶わないとなると、全てを壊すという行動に出るのだが、この行動の起因はヨンウンの起こした無理心中であり、さらに自分だけは生き延びるというヘヨンの本質が加味された結果になっていたように思えた
いずれにせよ、なかなか巧妙な語り口で、ミスリードがうまく効果を発揮していたと思う
当初はソヒョン=ミンだと思って見ていて、そんな彼女が子どもを持つことで変わっていくのかな、と感じていた
だが、ソヒョン=ヘヨンということがわかると、一気に話の展開が締まってくる
そこからは生存本能の争いになっていて、孤児院時代のように「炎」が生死を分けるというのも面白い
新しい人生を与えた炎によって消されるというのは皮肉が効いていて、なかなか凝った話だったなあと思った
強烈な前半とそうでもない後半
胸糞悪いエンディングを見たい方は是非
映画としての前半の強さ
「侵蝕」
タイトルからは想像出来ない内容。
前半と後半で20年の時が流れる訳ですが、前半の幼女サイコパスの部分が素晴らしく、もっと観たいと思わせる作品。
それがこの映画の弱点になってるのかな。
この映画、実は後半がメインストーリーなんだけど、前半の印象が強い為、後半が物足りなく感じる。サイコパスが自分なりに世間に折り合いを着けようとしていたり、面白い部分はあるんだけど。
まぁ、バイオレンス加減はバランス無視する韓国映画らしくて面白い。
#侵蝕
#映画三昧
幼いサイコパスはジワジワと怖い
サイコパスが登場する物語は、その異常性をどのように描くかが肝だ。頭がよくて社交性もあるのに異常な行動をとる。サイコパスとしては普通の描き方と言えるが、7歳という年齢を考えると怖さが増す気がする。
奇声を上げたり、遠めからこちらを伺ったり、悪魔と呼ばれたりするところで、幼少期の「オーメン」を連想してしまい、どんな展開になるのか予想ができなかった。
ところが唐突に20年後に話が飛んだのには少し驚いた。少女の異常性を描くのにも限界があるということかもしれない。この20年後の話もなかなかよい。悪いやつなんでしょ?と思いながら、なかなか正体を現さない感じがいい。ジワジワと追い詰められる感覚に陥る。伏線回収も悪くない。
クライマックスの対決には若干消化不良なところがあるし、終わり方もハッキリしない。もう少しアイツの暴れるところを観たかった。でも、彼女の異常性をうまく表現した終わり方で、それなりの満足感を得られることができた。これ、続編作られるくらいにヒットしたのかな。続編できたらちょっと嬉しいな。淡い期待を持っておくことにする。
駄々っ子
サイコな幼稚園時の娘と翻弄される家族や周辺人物、そしてそれから20年後の出来事の話、
仕事中の水泳インストラクターのママに電話がかかって来て慌てて帰ると、叩きつけられた様な状態にみえる飼い犬の亡骸が…そして犬は家族じゃないとか、新しい犬を買ってくれとか言い出す娘、と始まって行く。
もうこの時点で不快さが漂うけれど、次々にみええてくる娘の奇行に胸がざわつきドキドキ、 モヤモヤ……そしてワクワク。どうやら私もサイコですかねw
危険行動を繰り返す娘に頭を悩ませ、精神科医に診てもらおうとするママと、良く知りもせずそんなのは異常じゃない言いつつ病院<牧師様な祖母ちゃん…流石です。
サイコの気質があるのはわかるけれども、生まれながらというよりちゃんと向き合って心身の痛みについて教えて来なかった親のせいという風にも感じ取れる様なつくりなのは、こういう作品にしてはなかなか珍しいし良い感じ。
そこで幼少期完?という結構中途半端なところでぶったぎられて20年後の話しが始まっていくけれど、早々に怪しい人物が登場してくるので誰かわかりやすいし、やっていることはサイコだけれど、快楽が前面にみえまくりだから幼少期ほどの不気味さはあまり感じられず…まあサスペンスとしての面白さはちゃんとあったけど。
そしてラストもちょっと退場速度が速すぎない?
もう少しじっくりと出て行った後の様子をみせて欲しかったし、何ならそれで終わらせてくれても良いのに、メンタルな方向にはぐらかされ、あわよくば続編にでも繋げ様としているみたい終わり方で、面白かったけれどちょっと不完全燃焼だった。
こっちか!
児童心理学には明るくないけど サイコパスや個性を通り越した生来の残...
サイコスリラー、ところにより謎解き
悪魔?怪物?面白かった
水泳のインストラクター・ヨンウンは夫と離婚し、幼稚園に通う娘ソヒョンと2人で暮らしていた。離婚原因となった娘の奇妙な言動、危険行為を必死に止めようとしたヨンウンだったが、ソヒョンが起こす危険行為は日ごとにエスカレートし、ヨンウンは娘を殺さないと収まらないと思うようになった。それから20年後、清掃の仕事に携わるミンと新たに同僚となったヘヨンは、それぞれ生い立ちに暗い過去を抱えていた。行き場のなかったヘヨンのため、ミンの養母により、ふたりはともに暮らしはじめたが、ヘヨンの行動に疑問を持ったミンはヘヨンを調べていくうちに・・・過去と現在が繋がり・・・そんな話。
幼い娘ソヒョンの異常な行動に驚き、父親は逃げ出し、母親も手をやいて、祖母も・・・そんな事ある?
まず、娘から逃げ出して離婚した父親が情けない。母親が困ってるんだからここは比較的力の強い父親の出番でしょ、と思った。考え方が古いかもしれないけど。
途中まで、保身に走る母親もクソだなぁ、と思ってたが、血を流しながらもプールで決着をつけようとした所は感動した。
犬を屋上から投げて殺したり、幼稚園児やお母さん、お祖母さんまで傷つけたり、鶏を殺したり、ソヒョン凄すぎ。悪魔?怪物?
そして、20年経って、ミンとなって再び・・・と思って観てたら、見事にミスリードされてた。
母親ヨンウン役のクァク・ソニョンは娘をなんとかしようとしてた表情が良かった。
そして、娘ソヒョン役を演じた子役のキ・ソユ。不気味さを出すため笑顔を見せない演技が素晴らしかった。
途中まで、ミンが20年後のソヒョンだと思ってたら・・・演じてたクォン・ユリがなんともキ・ソユに雰囲気を似せててすっかり騙された。
そしてヘヨン役のイ・ソルは甘えた時の笑顔が可愛かった。そして事をなした後のあの表情、そのギャップが素晴らしかった。
アクションも含め彼女に魅了された。彼女の他作品も観たくなった。
面白かった。
ユリちゃんじゃん!!
全然気付かなかった!
少女時代派だったのに。
私は「韓国映画」が好きなので、公開された作品は"観れる作品は全て観る"っていうスタンスなので、本作も事前情報ゼロで臨みました。
おおおおお〜〜〜ん!
こ、こ、こ、こわ〜〜〜!!!
いや〜!
久しぶりに韓国映画らしい作品でしたね。
容赦ネーーー(°▽°)
娘っ子がぁー!!:(´ཀ`)
あの美人ママの子ってのがいまいちピンと来ない雰囲気。
まん丸ほっぺちゃんのおかっぱちゃんで、
純朴そうにも見える。
水着姿なんてちゃんと可愛い。
あの年代の子供らしさも伝わってくる。
でもなんかゾワワワ、ゾワワワしちゃう、
落ち着かない。
オカシイ普通じゃない。
徐々に不穏な空気でいっぱいになってくる。
もう息苦しい。
え?え?って
少し戸惑っているともう手遅れ。
どーーーすればいーーのぉー!!orz
自分の子を"怖い"と思う感覚なんて私にはないので理解出来ない。
いや、ヨンウン(クァク・ソニョン)だって理解出来ない。
ソヒョン(キ・ソユ)の異常行動がエスカレートし、とうとう限界を迎えるヨンウン。。
前半は母ヨンウンと娘ソヒョンの日常が崩壊していく様を描く。
時は流れ20年後。
特殊清掃員として働くミン(ユリちゃん)は、どこか暗い影があり、訳ありなんだろ〜と思わせる人物。
彼女の元に、施設育ちだと言う笑顔が印象的なヘヨン(イ・ソル)がやって来て一緒に暮らし働く事になる。。
後半はこの2人の女性にスポットが当たる。
前半からの流れでほぼ全ての観客は、ミンをあの娘に重ねていただろう。
このリードはかなり後半まで続く。
そして見事に騙された!!
いや、違和感はあったのだが、所々で
ん?ん?と引っ掛かりはあったのだが、どれも決定打に欠けて、巧くミスリードされた!
ひぃ!やられた!
&ひぇーーー!!!
もう。救いようがないのデス。。
サイコさんの気持ちは私には全然理解出来ないのだけど、もしかしたらヘヨンは、自分は何故誰からも愛されず、恐れられる存在なんだろう。
1番の理解者であって欲しかった母親からでさえも、愛されず理解されず、そしてあんな目に遭わされた。。と、思って生きてきたのだとしたら。。
可哀想だとおも。。。えないーー!!
あの娘は真性のサイコパスなので、そんな感情はないのかも知れません分かりません(°▽°)
もし舞台挨拶とかあってキ・ソユちゃんが着飾って笑顔で登壇したとしても、おばちゃんは凍りついてしまいますょ
(; ̄◇ ̄)
なんだかすすきのホテル殺人事件を思い出しました。。
イヤミス、オゾミスの最高峰か?!
いや〜どうしようもないデス( ̄∇ ̄)
プール、水に漂う血、沈むヨンウンの表情。
あのシーンは美しさをもまとった、印象的なシーンでした。
全44件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。