ふたりのままのレビュー・感想・評価
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当たり前の日常がある
子育てする同性カップルや、不妊治療に悩む同性カップル、4組の日常を追いかけたドキュメンタリー作品だ。4組が抱える課題をパーソナルなレイヤーで捉えているのが素晴らしく、社会を俯瞰するような視点を持とうという意識よりも、当たり前の日常と愛情がここにはあるということにカメラを向けている。
精子提供で待望の赤ちゃんを授かり、親たちと一緒に子育てするカップル、シングルマザーとその娘と一緒に暮らそうと試みる人、高校生の子どもがいるカップルも出てくる、そして、赴任治療が上手くいかないカップル。それぞれの抱える悩みは違っていることも当たり前。しかし、共通しているのは、こうした家族は今の日本で不可視化されやすいということ。
だからこそ、この映画は当たり前にある日常にフォーカスしている。ここには当たり前の生活と家族の愛があるということが何より、伝え高ったのだと思う。
特定生殖補助医療の法案について多少触れられているが、この法律に限らず同性カップルは社会的な法制度に守られないことが多い。それを前景に描くことはしていないが、そうした社会的な背景がこれらのカップルに困難を強いているというのも、ほのかに伝わる内容となっている。
大変に感動的な作品なので、ぜひ多くの方に見てほしいと思う。
あたたかい映画
世の中の偏見に苦しむ女性カップルの重い映画だと思って心して見に行ったのですが、思ったよりも温かい映画でした!
もちろん、「結婚もしてないのに職場で子どもが熱出したから休むって言える?」という二人の会話や、「不妊治療、保険適用されないから次はないと諦めようか…」という深刻な話題もありました。ですが、日常風景が描かれているので、「男女の夫婦もこんな感じでやり取りしたり、ご飯食べながらお家で語ったりするよな〜だって家族だし」と身近に感じました。
予備知識が全くないと、「精子バンクって日本でも使えるの?」とか「精子提供したドナーが生まれてきた子を抱っこするの?」といった部分には驚くかもしれません。
LGBTQ の方とお話しした経験があったので今回興味があって見たのですが、彼女たちがパートナーや子どもと一緒に過ごす姿を見るのははじめてでした。そこには、男女の家庭と変わらない愛や温かさがあり、画面を通して感じることができました。
是非、「LGBTQの当事者じゃないから見ても分からないかも」とか、「重い映画かも」と思っている方は安心して見て頂きたいです!
驚きを感じる部分はあるかもしれませんが、普遍的な家族の温かさを感じられる素敵な映画でした。
予想してたよりも面白かった
今の日本社会に必要な映画
映画館で観てきました。子育てているレズビアンカップルやドナーの方の現実をとてもよく映していて、多くの人に見てもらいたいという感想を持ちました。
切り取った感じもしないし、リアルな部分を映したこの映画の編集の仕方にも大変好感を持てました。色んな大変さもあれば、いろんな子育ての喜びがある。それは異性愛の家族とも変わらないんだろうけれど、やはりふたりの母がいる家庭というのは今の日本では対外的にいろいろな課題があるんだなと知りました。不妊治療をしているカップルも大変印象的でした。
普段色々な社会派のドキュメンタリーを見ますが、ドキュメンタリーの中でも本当にいい映画だと思います。数々の映画祭でノミネートされているだけはある。
出てくる子どもも可愛いし、いい感じにゆるくて笑ったりちょっと涙ぐんだりしながら見ました。
エゴのかたまり
同性愛者が結婚したいのは構わない。誰にも迷惑はかけないから。
でも、子供を持つ権利なんてのは誰にもない。それは男性も女性もゲイもヘテロもだ。
だいたい男女のカップルでも子供が出来るとは限らない。子供はあくまで授かりもの。できなければそれまで。性的指向関係なく、疾患や病気のせいで最初から子供を望めない人もいる。
養子や里子はあくまで子供のための制度で、子供がいない親のための権利ではない。
代理出産?冗談じゃない。それは女性を金で叩いて搾取する悪行だ。代理母が死んだらどうするのか、責任取れるのか?
そして代理出産で子供を持つことを望んでおいて子供が障害児なら中絶を望む身勝手なカップルが絶えない。例え障害児でも医療ケア児でも育てたいと思うか?「子供を持つ権利」なんてのを振りかざす前にそれを百回自分に問うてみろ。
里子だって発達障害などの困難を抱えた子供を育てきれず帰す親が絶えない。自分の子でさえ、育て始めたら理想と現実のギャップに病む、ひどければ虐待やネグレクトにはしる親は多い。
同性愛が問題なのではない、男女性的指向関係なく、自分の理想の「子供」が欲しいだけのエゴむき出しの人間が嫌われているだけ。
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