「すっごく面白い! そして、何よりスカッとする!」プロセキューター sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
すっごく面白い! そして、何よりスカッとする!
前情報どころか、この映画の存在自体、開始の1時間半前まで知らなかったし、何なら、こうしてレビューを書き始めていても「タイトル、何だっけ?」と思うくらいなのに、もう、ばっちりハマってしまった。
「ドニー・イェンさん。存じ上げなくて、すみませんでした。」と謝りたい気持ち。
しかも、帰ってきてWikipediaで調べたら、何と一つ年上。二重にショック。
ストーリーは、香港と中国の合作ということで、勧善懲悪でそつがない流れ。でも、それでいいんだと思えるのは、本作はアクションシーンで魅せる作品だから。
セリフも主人公の姿勢も、「説教くさい」とか「綺麗事だろ」とか、そんな気持ちが湧きにくい真っ直ぐさで迫ってくるので、こっちも素直に応援できる。
(一場面だけ、かつての部下への叱咤激励のところは、部下側に同情してしまったけど…)
とにかくアクションシーンがどれも素晴らしい。特に、立体駐車場のシーンや、地下鉄の中でのシーンなど、限られた場所をとてもうまく生かしていて迫力満点。
自分が香港を訪れたのは、30年ほど前の返還間際。昔ながらの風情を感じる貧民街のアパートは別として、すっかりネオンの街ではなくなった香港の風景に「あぁ」と思ったが、それはそれで、別の美しさをまとったのかもなぁとも感じた。
いろんな意味で、個人的に満足度の高い一本だった。
<映画から離れた個人的な備忘録>
セレンディピティという言葉が、ドラマの「舟を編む」に出てきたが、こういうことを言うのかという体験をした。
「風のマジム」を観ようと長野市遠征したのだが、まさかの高速で事故渋滞。開始時間に間に合わず、かと言って、また1時間半かけて戻るのも悔しいので、タイミング的に観られそうな作品を探したら、ヒットしたのが本作。こういうことがなかったら、完全にスルーしていた作品だっただけに、ものすごく得した気分。
そして、帰り道では、川中島古戦場まつりで、花火まで見ることができて、振り返ってみたら、とても素敵な休日になった。
蕪村のあごだし中華そばも久しぶりに食べた。
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