劇場公開日 2025年9月26日

「戦う最強検察官」プロセキューター トビーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 戦う最強検察官

2025年10月6日
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鑑賞方法:映画館

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香港の検事 フォク(演:ドニー・イェン)が、麻薬密売で起訴された青年の事件にある疑念を抱き、独自に捜査を開始する。やがて法曹界と裏社会の癒着を知り、命を狙われる…という話。

時には刑事、時には盲目の殺し屋、時には反乱軍として銀河帝国と戦っていたドニー・イェンですが、今回は法廷で正義をぶつける検察官という知性派な役どころに挑みました。

ドニー・イェンが主演と聞けば、多くのファンが「法廷も証拠も飛び越えて被告人に怒りの鉄拳をかますのか?」と、期待半分・お祭り騒ぎ半分の心境で劇場に向かうでしょう。私もそうでした。しかし、この作品は良い意味でその予想を裏切ってくれます。法廷の重苦しい雰囲気と、香港ノワールらしい陰鬱な世界観がマッチしています

そして、やっぱりドニー・イェンは最強でした。

​日本の大内貴仁氏がアクション監督を務めているそうで、お決まりの徒手格闘だけでなく、バリスティックシールドと拳銃を武器に見事なガンアクションも見せつけてくれます。自然と入り込む主観視点など、新鮮なカメラワークと編集に感心しました。

本格でドニー・イェンが繰り出すのは緻密な証拠と何よりも強い正義感。物語の軸は、単なる勧善懲悪ではなく、法と正義の境界を問うサスペンス。アクションとドラマのバランスが心地よく、見終わった後に余韻の両方が残る一本でした。

トビー
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