「【”検察は、弱者にとって光であるべき。”今作は、実話をベースにした麻薬密売業者と繋がった弁護士サイドの悪事に対峙する正義感溢れる検察官を描いた、谷垣アクション炸裂ムービーなのである。】」プロセキューター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”検察は、弱者にとって光であるべき。”今作は、実話をベースにした麻薬密売業者と繋がった弁護士サイドの悪事に対峙する正義感溢れる検察官を描いた、谷垣アクション炸裂ムービーなのである。】
■ご存じの通り、検察の役割は”疑われている人が、本当に悪事を働いたのかどうか”をキチンと調べる事から仕事は始まる。初めから”疑われている人=犯人”と決めつけると、今でも後を絶たない免罪事件が起きるのである。
良く、法廷劇では有罪を立証しようとする検察VS無罪もしくは減刑を立証しようとする弁護が描かれるが、殆どが上記のステップを描いていない。
今作でも、裁判長ホイ判事(マイケル・ホイ)が激怒するシーンがあるが、ドニー・イェン演じるフォクは、まずは事実を調べていただけなのである。
今作では、フォクは、そのステップをキチンと踏んだために、麻薬密売業者と繋がった弁護士サイドの悪事に気付いたのである。
今作の魅力はそこだけではない。フォクが証言に立たせようとする、麻薬を受け取る”住所貸し”をしたが故に、悪徳弁護士サイドに罪を問われたガ―キットの祖父マーや、麻薬密売業者の生き残った証人を裁判所に連れて行く際に、麻薬密売業者が放った刺客たちとの死闘、特に地下鉄内での長い長い”谷垣健治アクション”シーンは、見応えがあるのである。
それにしても、ドニー・イェンのアクションの切れは見事である。ダブルスタントも使っているが、彼の人は矢張り、正義の人道的な男を演じると嵌るのである。
更に嬉しいのは、香港映画を愛する谷垣健治監督率いる谷垣アクションチームが、今作でも重要なアクションシーンを担当している事である。
「るろうの剣心」シリーズで屡々見せた壁走りや、地下鉄内でのスライディングアクションシーンなどを観ていると、谷垣アクションが香港映画に根付いている事が分かるからである。
<そして、裁判所に証人を引き釣り出したフォクは、悪徳弁護士アウ(ジュリアン・チョン)達の悪行を暴き、ガ―キットを労から解き放つのである。
今作は、実話をベースにした、麻薬密売業者と繋がった弁護士サイドの悪事に対峙する正義感溢れる検察官を描いた、谷垣アクション炸裂ムービーなのである。
尚、知っていたけれど、御指摘頂いたので一応記すが、アクション監督は谷垣さんではなく、【谷垣監督の下で、アクション監督として様々な事を学んだ】大内監督さんだよ!だから、谷垣アクションって書いたんだよね!宜しく!>
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