劇場公開日 2025年8月1日

「4人の共同主演 それぞれの「物語」を丁寧に追う」ひみつきちのつくりかた ひろ702さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 4人の共同主演 それぞれの「物語」を丁寧に追う

2025年10月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

「野球ドアホウ未亡人」の藤田健彦さんが共同主演のうちの1人ということで、彼に縁の深い某ミニシアターで鑑賞。
同級生の葬儀を機に集まった4人のアラフィフ中年男の物語。
「ひみつきち」は地元で電器屋を営むもりたかおさん扮するクドーの気持ちは分かるが(個人の感想です。)不用意な行動がきっかけになって呆気なく崩壊、童心に還ったはずの4人は再びバラバラになる。しかしこの映画はここからが真骨頂、様々な「物語」を経て、再び4人は結集してラストシーンへとつながっていく。
4人の「物語」はあらゆる場面に散りばめられていて、観る人に「どこが刺さるの?」と監督が問いかけている様でした。私は廣末晢万さん扮するケンが都会に戻るときに「もしや?」と一瞬思うものの、そうでないことが分かり、少し安心して家から出て行くシーンです。このシーン、自分も沢山経験しているので、めちゃくちゃ刺さりました。言葉ではなく、映像て魅せてくれるので良かったと思いました。
ちょっと「物語」を丁寧に追い過ぎて時間が長く感じるところも正直ありましたが、全体としては、仲々良くできていると思いました。

ひろ702