ハウス・オブ・ダイナマイトのレビュー・感想・評価
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ハラハラドキドキの120分
ミサイルが発射されてから着弾までの20分を複数の立場から緊張感あふれるハラハラドキドキの展開が切れることなく続きます。国家の緊急危機の一大事に政府関係者がどう動くのかそれぞれがどのような使命でどのような気持ちなのか臨場感を持って表現されています。シン・ゴジラにも似た実際に一大事が起きたらどうなるのかリアリティがありました本当にありえそうなので気持ちも入っていきました。このような危機に直面してそれぞれがprivateを置いてミッションに忠実なところは感心します。公人はこうでないといけないですね。
レア?ミディアム?ウエルダン?
いつ起きてもおかしくないリアリティ
吐きそう。
突きつける現実の重さ
アメリカに向けて発射された大陸弾道ミサイル。どの国が発射したのかも分からないまま、アメリカ本土に着弾することが判明する中、アメリカの軍・政府関係者が対応する姿が描かれる。
ミサイルを感知してからアメリカに着弾するまで20分程度。その20分程度の時間をいくつかの視点から描く手法なのだが、これが最初とてもわかりづらかった。でもそれを理解すれば問題ない。テレビ会議で聞こえていた(最初はあまり意味があるように思えなかった)音声の裏側が徐々に描かれていく流れだ。一種の群像劇になっている。
多大なる災害が降りかかった際の政府の対応を描いた同じような映画として「シン・ゴジラ」を思い出すが、あれはやはり空想科学のお話。とても漫画チックに描かれることで別の面白さがあったが、こっちはあくまでリアル(に感じる)。家族への連絡を取ろうとする行動、シェルターに案内される人間の選別、報復攻撃の判断。とても緊迫感のある映画だった。
その後どうなったかはあまり重要ではない。表面上は軍縮を進めている今でさえ、「ハウス・オブ・ダイナマイト」であるというこの現実を突きつける映画なんだ。多少わかりづらいところはあっても、ものすごいものを見せられた感じ。やはりキャスリン・ビグローはすごかった。
最高の緊張感
さすが
めっちゃハラハラドキドキオモロかったー
「核抑止」の危うさシミュレーション
沈黙の艦隊がただのエンターテイメント作品に
見えてしまう位の緊張感が始まりから終わりまでずーっと続く作品でした!途中から怖さも加わって観たあとの脱力感がハンパなかったです!核の抑止力、隣国、家族、使命感、色々考えさせられる作品でした!絶対おすすめです!
嫌な緊張感の繰り返し
編集とプロダクションデザインの勝利。
ある日とつぜん極東アジア上空で検知された、アメリカへ向かって飛翔する核ミサイル。軍と官僚組織の各層で一斉に走り始める人々の、決断と逡巡の19分間(アメリカ本土着弾までの時間)。アメリカが「核攻撃」を受けたとき、誰がどんな手順を踏んで意思決定をすすめるのか、担当者は核抑止論と報復攻撃理論のどんな教科書的常識をふまえて激しい議論をたたかわせるのか。映画はこの「19分間」を、立場を変えながら何度も繰り返したどり直す。
芸術表現として批評・分析できるようなアートシネマではなく要するにNetflix式スリラーだけど、ちょっとづつ視点を変えた大量の映像素材をたくみにあやつって焦燥感・絶望感を高めてゆく手腕は、あっぱれですね。
日本ではごく一部の映画館でしか上映されないわけですが、悪いことは言わないから(笑)、用事をすませてスマホを切って、なるべく大きな画面で、映画館と同様に画面に2時間集中できる環境を整えてから見たほうがいいですよと言っておきたい。
後の祭り
何の前触れもなく突如、アメリカ目がけて出所不明の核ミサイルが発射。一体誰が、そしてどこから放たれたのか――
『ハート・ロッカー』、『ゼロ・ダーク・サーティ』、『デトロイト』と、フィルモグラフィに母国アメリカを憂う骨太な作品が並ぶキャスリン・ビグローが、ある意味で本丸ともいえる核兵器の脅威に斬り込んだ。着弾まで数分間しかないというリミットの間、ホワイトハウスをはじめとする政府や市井の人々の動きを、イドリス・エルバ、レベッカ・ファーガソン、ジャレッド・ハリス、ジェイソン・クラークなど錚々たるキャスト陣を揃え、章立てた群像劇で見せる構成。最初こそ「何かの間違いだろう」と楽観視していた要人達が、本当に発射されたと気づき次第に慌てふためく様に戦慄が走る。
ビグローは、観る者に何かしらの問題を提起し、観る者に「どうすればいいのか、どうしたら良かったのか」と自答させるのが作風だと思うが、本作はそれが一番色濃く出たのではないだろうか。正直言って観終わった後は投げっぱなし感が半端なかったが、いざ発射されたところでうろたえても後の祭りだよ…という警告なのか。アフリカ系のエルバを米大統領役に据えたのは、現職の大統領が白人なのを鑑みた故の配役なのかなと邪推。
とにかくまぁ、こんなセンシティブなテーマの作品はNetflixだからこそ実現できたといえるかも。
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