ハウス・オブ・ダイナマイトのレビュー・感想・評価
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張り詰めた緊張と未完の余韻
冒頭から切れ目のない緊張感が続き、全体を通して張り詰めた空気を維持している点は見事。各セクションで責任者の視点を繰り返す構成は、前半では緊迫感を高める効果を発揮しているが、後半になるとやや冗長さが目立つ。
結末を明示しない終わり方は、もし脚本上の意図として設計されたものであるなら、あえて結論を提示しない選択として理解できる。しかし、物語の収束を求める観客にとっては、どこか釈然としない印象を残す。
ガクガクブルブル🫨 観てる最中 終始マジで震えた
Netflix契約してるお方は、
今から19分以内にご鑑賞下さい(笑)
キャスリン・ビグロー監督は、
アカデミー賞受賞のイラクでの爆発物処理隊員を描く「ハート・ロッカー」と、ヴィン・ラディン殺害の秘密作戦実行の裏側を精緻に描いた「ゼロ・ダーク・サーティ」も身の毛がよだつ現実を白日の下に晒した、スンゲー作品でしたが、またしても我々が直面する核抑止戦略のヤバい現実を暴露する映画
核ミサイルが1発、極東から突如、通告も連絡も無く、国籍不明の潜水艦から発射され、迎撃に失敗🤯
わずか19分後にシカゴに着弾する状況が起こる
その時、どんなシステムが発動し、何が起き、どんな状況が出現するのか、事実に基づき、シュミュレーションした映画
どこから誰がなんて、問題にしないキレッキレな脚本が冴え渡る
観る者は唖然とする事実を突きつけられて、どんなホラー映画よりも怖くてココロの芯が凍りつくだろうね🧊
急に寒くなったこの時季に観ると風邪🤧引くかもしれないよ
邦題「ハウス オブ ダイナマイトとは、ダイナマイトで作られた家🏠🧨 世界中の人はそんな家の中で何も知らずに暮らしていることに気付かされる😳🤯🥵
地球と言う“核”家族
この映画は、日本人であるならば、唯一の被爆国であり非核保有を宣言している国の国民であるならば絶対に見なければならない傑作
いわゆるシチュエーションスリラーと言うジャンルの本作は、限りなく現実的な物語展開でありながら、フィクションをいい塩梅に溶け込ませた物語になっている
現実的な作品によくありがちな“説明臭さ”や“ダレ”が少なく、常に現場の臨場感を伝えてくれる構成になっているため、2時間があっという間だった
話しの構成としては、海洋上から発射されたICBMミサイルがアメリカに着弾するまでの18分間という同一の時間軸を[3パート]に分けて6箇所からの視点で紡ぐ
それぞれ立場の違う主要人物たちが、未曾有の事態に直面し、奮闘し、絶望する
特に自分は国防長官パートが好きだ
国防の要であり超重要人物でありながら、一人の親としての葛藤、仕事の責務がせめぎ合い、作中で一番人間的な部分を見せる
彼のパートは3話目なので、その3話目を見てから再び他パートを見ると、会議中の“違和感”に納得できてしまう
ここ最近の日本映画で例えると、シン・ゴジラからゴジラ要素を抜き、攻めてくる敵がどこかの“国”になった映画
と言うのが一番しっくり来た
核を持つ国を攻める馬鹿はいない
作中でも似たような台詞があるが、それは前提であり建前でありあくまで空論だ
どこかの馬鹿が、自爆覚悟でアメリカに報復したら
もしその“馬鹿げた”事態に直面した場合、アメリカという国がどう動くか。それをリアルに、人間味を醸し出しつつフィクションを織り交ぜた映像作りには脱帽した
作中では一切、爆弾も爆発しなければ銃も発砲されない
カースタントも無ければ感動的な再会もない
だが、下手なアクション映画よりも緊張感と緊迫感の演出はうまい
見終わって思わずため息をついてしまうほどに
最近の世界情勢的にも、知っておいて損は無い知識を得られるので、粗筋を見て気になった人は絶対見たほうが良い
劇薬につき消化不良。
タイトルなし
あまりないシチュエーションだけに興奮、刺激的。でも、1回の迎撃ミサイルだけで打つ手ないとか信じられない。それにこのあまりの時間のなさ。
個々の日常と政治を繋いでいる脚本はよくできているけど、政治の愚かさばかり描いて、組織のあり方や過程など描かれておらず、ひどい出来。
今の核の仕組みって、すでにこんな危ないことしかできないのか、そして正体不明核爆撃のような、予測不能なことがあるのか。ダイナマイトの家とはそういう意味か。
それとも流れるのはひたすらブルシットジョブなので、揶揄なのか。
しかも、プライベートが大事でないとは言わないけれど、大事な会議中に娘を逃がすことを優先する。
大統領も国務長官もやる気なし。バスケットがうまいなんてこんな時に役には立たない。
そうだ
この監督、落ち着きがなくて、セックスの上り詰める快感だけ撮ってる人だ、言ってみれば。その意味ではつまらない。
核手順書は車の中で官僚的に読まれる。それでもこれは異常と感じる大統領はまっとうか。
迫力の緊迫感!
さすがのキャスリン・ビグロー監督
ポリティカルスリラーとしては一級品だが
問題提起としての映画だと割り切れば一級品。
アメリカで国防関係の職に就く人々の心象描写を挟みつつ、核戦争へ陥る崖っぷちの緊迫感と恐怖を観客に突き付ける。演出や音楽、キャストも良い。弾道ミサイルを撃ち落とそうとするシーンの緊迫感は凄い。
大統領役だけは...少し前に、米大統領と英首相が活躍するコメディタッチのアクション映画「Heads of State」でもイギリス首相をやっていた彼なので、ちょっとアレ。他の役者にすべきだったのでは。
観客としては次の展開を望んでしまうので、どうにも、あと3歩足りない。よく考えたら、観客に見せる物語としては破綻しており、編集中の断片を見せられた感じがする。演出は良いが、残念だけど、またどこかで見返したいという感じは無い。
映画館で観てたらキレてそう
これは「シン・ゴジラ」のパクリです。
国難に対して、アメリカ政府がどのように対処するのかを描いています。
シン・ゴジラは登場人物の家族などを深堀りしていないのがアメリカでは受け入れられにくく、ゴジラ-1.0は、その部分で明確にキャラに集中しているので受け入れられやすい。という解説をされていた方がいましたが、この映画はシン・ゴジラ風リアル政治手続き国難映画にキャラの家族背景など深掘りしようとして、思いっきり中途半端な描き方で深掘れずに終わっています。
もっとも低評価するポイントは、ラストです。
酷い脚本もここに極まれり!ってキャッチコピーとして使ってもいいくらいの酷さです。
予告が面白そうだったので映画館で観ようか迷いましたが、NETFLIXで見て良かった。チケット代ドブに捨てるところでした。
「ハウス・オブ・ダイナマイト」。この題名は核ミサイルを保有する多く...
「ハウス・オブ・ダイナマイト」。この題名は核ミサイルを保有する多くの国を抱える現代の地球を表現したものからとったもの。ある日1発の核ミサイルがアメリカのシカゴを目標にして出所不明の地点から飛行しているのを米国防省が探知するところから始まる。到達時間は約18分。その間に起きたある3つの視点からの緊迫した様子をとらえたドキュメンタリータッチのキャサリンビグロー監督作品。国防省や兵士たちの緊張感や焦燥感がヒリヒリと伝わってくる描写。最高責任者の大統領の焦りと苦悩の描写が緊迫感を増していた。国防のために最後の手段(報復)をするのかどうか果たして…。ビターなラストだったが嫌いじゃない終わり方だった。何としても核廃絶を訴えていかなければこの映画の二の舞になるかもしれないと恐怖が走ったサスペンス作品。
リアル・ドクターストレンジラブ
【逆Dr.ストレンジラブ】
キャスリン・ビグローは、
常に〈エンターテインメント〉と〈社会性〉という二つの軸のあいだで作品を紡いできた監督である。
その軸の均衡がわずかでも崩れると、
彼女の演出は途端に〈ピント〉がボケて、
鋭利さの裏に曖昧な残響を残す、
そんな印象を長く抱いてきた。
『ハート・ロッカー』や『ゼロ・ダーク・サーティ』では、
戦場の現場感覚や緊張の持続において手腕を発揮したものの、
点描的なエピソードが一本の物語線として結実しきれず、
人物の内面と社会的主題のあいだに微かなズレが生じていた。
『ゼロ・ダーク・サーティ』はジェシカ・チャステインの演技力によって作品が助けられ、
『ハート・ロッカー』以前の友情ドラマ的作風はシナリオの骨格に支えられていたが、
いずれも構造的な〈統合〉という意味では、
あと一歩の余白を残していたように思う。
その停滞を打破したのが『デトロイト』だった。
(youtubeでも話してます)
社会的背景を物語の中核に据えながら、
登場人物たちの恐怖・怒り・悲しみといった感情を、
痛切なリアリティをもって掬い上げていた。
正義と【正義】が衝突するなかで、
人間の尊厳と暴力の構造を冷徹に描き出しながらも、
エンターテインメントとしての緊張と速度を失わなかった点において、
ビグローは自身の到達点を更新してみせた。
観客は〈事件を観る〉のではなく、
〈人間を感じる〉体験へと導かれたのである。
そして本作『ハウス・オブ・ダイナマイト』
これはいわば〈逆ドクター・ストレンジラブ〉、
あるいは〈リアル博士の異常な愛情〉と呼んでもいいだろう。
前半は一見、散漫な印象を与える。
いくつかのモチーフや問いが宙に浮き、
焦点が定まらないまま進行する。
だが後半に転調をみせる。
南部のイベントで掲げられるレベル・フラッグ、
北朝鮮の分析、
そして家族をめぐる断片的な描写が、
有機的に結びつき、
一本の情感の線としてジワジワと立ち上がる。
点で配置された出来事が意味を帯び、
登場人物たちの沈黙や逡巡、繰り返される会話が、
社会的な重層性と人間的な共感を同時に喚起していく。
ビグローがこれまで〈現場の臨場感〉として映してきたものが、
本作では確かな人間ドラマの血肉へと変換されている。
結果として『ハウス・オブ・ダイナマイト』は、
ビグローが長年追い求めてきた〈社会性と娯楽性の統合〉というテーマに、
最も肉薄した、あるいは最も俯瞰から見据えた作品となった。
点描が線となり、
線が感情へと転化する、
その運動こそ、
彼女の映画作法の核心である。
もし本作においてその変換が完全に奏功したとすれば、
ビグローは名実ともに〈アカデミー賞監督〉
と呼ばれるのにふさわしいと言えるのではないだろうか。
そうだった。ビグロー監督の映画!
ミリタリー映画的要素に期待し、配信開始を待っていた。
しかし、、、そうだった、キャスリン・ビグローの作品はいつも見終わった後、心にドシンと衝撃を与えられる。
ビグロー監督らしい、答えの出ない問題提起型の作品。
こういった王道でない作品に対し、期待はずれや拍子抜けといった感想はあるのは、当たり前だとは思う。
ただ、そういうことでは無い。
彼女の問いかけに対し、各々が考えたい。答えの出ない問いに対して。
もしもの話、というよりは今の状況、現実において、よく考えれば異常なことがおこっているという事を再認識させられる映画だった。
私ならどうする
緊迫感が凄い。オススメします
大統領、お好みのコースは?
消化不良
緊迫感のある演技演出は素晴らしくこちらも手に汗握りながら観ましたし、国家レベルの判断がどのようなプロセスでなされていくのかなんとなく想像ができるようになり、知識的なインプットもあり「面白い」と思いながら鑑賞していました。
だけど、、、その緊迫感を最後まで維持したかった。そして結末も知りたかった。もやもやが凄い。
「どうなるんだ!?」と緊張感が最高潮を向かえたところで「その頃こちらでは」と急に場面が変わり、少し時間が遡った別の登場人物の視点に切り替わるのだが、そこで一旦緊張感がリセットされほのぼのした場面に急転換するため、そこで一気に冷めてしまう。そして最後も結局どうなったのか描かれていなく、そこもモヤモヤとさせる。
全体として、緊張させる→肩透かしを繰り返しで終始し、モヤモヤが残る作品だった。途中まで最高に面白かったので残念。
500億ドルのコイントス
アメリカに向け壊滅的な打撃力をもつミサイルが発射され…。対応に追われる要人達とその人間模様を描いた作品。
もっと映画映画したフィクション作品かと思いきや、リアリティのあるドキュメンタリーのようなつくり。
こういう人達って、冷徹というかその時も淡々と仕事するんだろうなというイメージがあるが…誰しも垣間見せる人間らしさ。そりゃあそうなるか。
凄まじい緊迫感に加え、明日現実になってもおかしくない状況に手に汗握るが…ちょっと登場人物が多すぎること、そしてオムニバスと言うよりは…再放送!?え、再々放送!?
…というのは極端だが、この展開が続いた末にこの結末は。。
そして大統領、結局アナタはどうしたいのよ!?若き少佐頼みじゃ超大国のトップとは…。
で、報復するにしたって肝心の標的は…。
リアルな緊迫感が凄まじいので、やりようによっては☆4.5にも迫るようなポテンシャルはあったと思うが…。う〜ん。
まぁでも、大統領の姿が見えなかった前半は、声や喋り口からして完全にあのお方の姿をイメージしていたが蓋を開けてみれば…。実はこんなにも焦燥感に溢れていたなんて、ここはちょっとお見事でした。
色々と惜しかったポイントもありつつ、鬼気迫る各々の働きぶりや揺れ動く心境に、ゾクゾクさせられた作品だった。
音響効果と繰り返し
全138件中、61~80件目を表示











