ハウス・オブ・ダイナマイトのレビュー・感想・評価

全45件中、1~20件目を表示

4.0しっかりしてる

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

テーマ重く、でも核心を突きしっかりと作品として成り立つ。
キャサリン・ビグローはやっぱりいい。

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かずたけ

4.5トランプさん、こんな映画をつくっている人たちがいますけど。

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

キャサリン・ビグローももう73歳なんですね。この人の作品は実話を下敷きにしてドキュメンタリー風にみせるものが多い。「ハートロッカー」も「ゼロ・ダーク・サーティ」も「デトロイト」も。本作はもちろん実話ではないが、米国がもし攻撃を受けた場合の対応体制を取材し綿密なドラマとして構築した。この人の作風の特徴は、事実関係を淡々と追っているだけのようで、実に冷徹な視点というか第三者的な感覚で全体がコントロールされているところ。登場人物が時として感情をあらわにするようなシーンもあるが、決して流されてはいない。むしろそれを突き放して眺めているような独特のクールさがある。
さて、本作では、西太平洋のどこからかICBMが発射される。衛星はシステム的な妨害を受けて発射時の情報が捕捉できていない。つまりどこから来たものか分からない。当初はそのまま太平洋に着水すると思われていたがそのうち水平飛行になりアメリカ本土を目指していることが明らかとなる。到達見込みは19分後。この事態に、大統領、ホワイトハウス、危機管理部門、軍などのメンバーが対応する、あるいは対応できない姿が描かれる。NSC(国家安全保障会議)ではなく、戦略軍中心の実務者会議で情報共有と具体的意思決定が進んでいくところがリアルだし、事態対応の一方で「政府継続プラン」(政府の重要メンバーを核シェルターで保護する)が発動するところもリアル。これらすべてにSOP(手順書)が存在しその通りに物事が進められるのが如何にもアメリカ流。先行レビューに40歳代と思われるジェイク・バリントンが大統領と直接話したりロシアの外相と交渉したりするのがおかしいとあったが、あれは安全担当大統領補佐官が病欠のため次席補佐官が繰り上がって役割を果たしているだけ。それも多分、SOPで定められている。「沈黙の艦隊」みたいなテキトーなことはない。
リモート会議がお話の骨格だが、誰かの発言中に他の人が発言した、それが重要なファクターとしてその発言者のシーンで再び取り上げられる、これが繰り返されかなり輻輳した構造となっている。単に同じ話が3回繰り返されるというだけでなくストーリーに圧倒的な厚みがある。
一方で、レベッカ・ファーガソン演じる危機管理部門の大佐や国防長官のように情報を勝手に家族に流して逃がそうとする姿も描かれる。これもおかしいとのレビューもあったけど、管理面でどうのこうのということではなく、彼ら彼女らも単なる組織の歯車ではなく人間的な側面を持ち合わせているんだということを言いたかったと見るべきだし、そういうところも含めて事象と感情の流れをクールにドラマ化するのがビグロー流なのだと思う。
でも今これと同じことが実際にアメリカで起こったらどうなるのだろう?トランプ本人はともかくとして、右翼と嘘つきとイエスマンで固められたホワイトハウスが正しく機能するとは思えない。怖いです。

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あんちゃん

3.5抑止力って

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

驚く

現状のアメリカの防衛システムを基に、実際に他国からミサイルが飛んで来たらどうなるのか、ということをシミュレーションした作品。軍事専門家は、かなり実際に忠実だと評価しているそう。ミサイルの発射に気づいてから着弾までは20分弱しかないため、その間の模様を各関係者の視点で、その人達の個人的な事情を絡めながら見せるというストーリーです。なので、同じ話が何度も出てきますが、別のシーンでオンラインで会議に参加していた人が、別のシーンではその人をメインにしていたり、という感じ。オンライン会議からいきなり退出してしまった人が、実際はどうなっていたのかを種明かししたり。
とにかく20分弱ではできることは限られていて、迎撃ができなければ即被害につながるということ。実際のシステムに忠実な映画を敵側がみれば、参考になるでしょうけど、敵側も実行に移せば、それはそれで自分たちも大変な目に遭うのはあきらかなので、安易に実行するとは思えないですけどね。
元々Netflixの作品で、一足先に劇場公開をしたんだとか。劇場で見そびれた場合は、ぜひNetflixで。

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豊島区のはずれ

5.02020年代最高

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

ビーグロー姉さんの8年待った待望の作品。待った甲斐ありました。今年いや2020年代でベストの傑作です。3つの視点から19分間の緊張感を描いていますが、緊迫感が半端ないです。やはり姉さん凄いです。デトロイトもそうでしたが、この人にこういう作品作らせたらピカイチですね。2週間しか限定公開されないのが残念ですが、久々に作品を見て興奮しました。

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サンディ

4.0そんなワタワタする?

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

リアルを感じる緊迫感の盛り上がりは良かった。

しかしそんなワタワタする?だった。一刻の重要ポストを担うポジションの人間が有事に際してパニックを起こしすぎ。実際には訓練も受けてるし、プライベートな電話をするとかは疑問符だった。公人はそんな人種に務まらないと思うのだが。
しょせんそんな人間が政府の中枢にいるからという皮肉を込めてこの映画のタイトルなのかも?

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ドラゴンミズホ

3.01945年のあの日に思いを馳せよう。

2025年10月15日
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支持。
この20分を何回でも何十回でも
主役を替えて繰り返し
「その後」は1秒も書けず演れず撮れない。
その撮り手のモガきこそが主題だろう。
1945年のあの日に思いを馳せよう。
核使用国最大保有国なら
何度でもこの事を撮り語り思考するべきだ。
配信前の劇場公開を歓迎。

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きねまっきい

5.0ありそうでなかった構成

2025年10月15日
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一言で言えば国家危機を描くサスペンススリラーです。

前半、ミサイル発射から着弾までの危機管理対応を描き、後半はミサイル発射に戻って今度は大統領視点から描く、という珍しい脚本構成が秀逸です。

手持ちカメラ中心にドラマ性を排除して、敢えて素人には理解できない専門用語や危機対応手順をぶつ切りのセリフとカット割りで説明抜きにグイグイ引張る演出が抜群のスリラーを生み出しています。

オスカー監督、伊達じゃないです。パチパチパチ

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越後屋

2.5原爆を落として大殺戮した米国が、核兵器を撃たれて慌てる

2025年10月15日
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自国が、原爆1発で 人類史上最悪の一般人10万人の大殺戮をした事を忘れてる米国。
シカゴが狙われ 狼狽える 米国。

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東條ひでき

5.0バツグンの緊張感と臨場感

2025年10月15日
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あるシチュエーションを3つの視点から描くのはよくある脚本・演出ではあるが、テーマの持つ緊張感と臨場感はバツグンであり、是非劇場のスクリーンで観てほしいし、想定外の事態が発生した時の組織の大小を問わず、決断や判断を求められる立場の人間は是非観るべき作品だと思います。

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ジムナスト

4.0彼女らしい作品です

2025年10月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

善くも悪くも(悪くはなかったよ)ビグローさんの、米国民向け作品ですね。
結末…難しい問題だ、どの立場に自分が立っているのかで180度違ってきますからね。
イドリス・エルバさんが出ると画面が締まって緊張感増しますね。
ファーガソンさんも、良かったです。
※奇跡的に地元の映画館で観られたのに感謝m(_ _)m

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けはえ

3.0どう決断しても正解にならない。

2025年10月15日
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だから、その先を描く必要が無かったのかもしれない。

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ムーラン

4.5編集技術とリアルな緊張感が見事な映画

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

「多分これが現在のリアルなんだろう」と思わせる映像。知らないので信じるしかない。信じるに値する舞台の数々が本作の一番の見せ場。
アラスカの発射基地、大統領副補佐官、ホワイトハウス、国家安全保障局(NSA)、国防長官の対応、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、シェルターの作戦会議室、連絡手順、戦略軍司令部なんかの映像表現。そして大統領の側に付く報復戦略アドバイザーの存在も怖い。
久し振りのキャスリン・ビグロー監督作だった。ビグロー監督は『K-19』(2002)を観た時に度肝を抜かれた。この監督は緊迫や緊張を描くのがうまい。

DEFCON
(Defense Readiness Condition)
アメリカ国防総省の戦争への軍事作戦・戦闘の準備態勢を5段階に分けた規定レベル
▩DEFCON 5
平時における防衛準備状態
▩DEFCON 4
情報収集強化と警戒態勢の上昇
(過去、東西冷戦中の大陸間弾道ミサイル部隊の態勢レベル)
▩DEFCON 3
通常より高度な防衛準備状態
アメリカ軍の使用する無線は機密コールサインに変更される
(1973年の第4次中東戦争時や2001年の9.11同時多発テロの際に宣言されたレベル)
▩DEFCON 2
最高度に準じる防衛準備状態
(1962年10月26日のキューバ危機の際に一度だけ宣言され、戦略航空軍団はB-52爆撃機の一部を空中待機、残りのB-52とB-47は滑走路待機となった)
▩DEFCON 1
現在までに用いられたことは一度もない

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ナイン・わんわん

5.0あなたが選んだリーダーは

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

キャスリン・ビグローが好きで映画館に足を運びましたが、結果、スクリーンで集中して観ることが出来て幸運でした。

あなたが選んだリーダーはその時どんな決断をするか?

結局、選ばれたものだけが助かるのではないか?

それでは、リーダーを選んだ支持者達はどうなるのか?

出来れば映画館で、難しいなら一時スマホの電源をオフにして配信で、是非じっくりと考えながら出来るだけたくさんの方々に鑑賞してみてもらいたいと思わせる一作でした。

追記
ハリウッドでこんなシン・ゴジラみたいなテンション感の演出珍しいかも?
そういう意味でも好みのテイストの作品でした。

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98

4.5緊迫の19分間の見せ方

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

驚く

斬新

ドキドキ

正体不明のミサイル弾が迫る米国の危機管理体制を描いた秀作。レベッカ・ファーガソン始め名優が集結した作品で見どころ十分でした。迫り来る終末の緊迫感の中にあっても個人の心情を巧みに描いた人間味溢れる映像の数々が現実的で引き込まれました。
3つの異なる場所からの同時中継を3つのストーリーとしてみせる手法もとても面白く斬新。いずれも見せ方が上手い。この難局をいかに打開するのか?
さて結末は?

105

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タイガー力石

4.0緊張続く19分間。レイヤーが重ねられ、作品は厚みをましていく。 不...

2025年10月14日
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緊張続く19分間。レイヤーが重ねられ、作品は厚みをましていく。

不安定な世界情勢も相まって、物凄く怖かった。大好物!!

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こち

3.5面白かった。邦画には無いリアリティ

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

どこの国もいきなり軍事大国であるアメリカを攻撃してこないだろう。
という現代に一石を投じる作品。
邦画には無いリアリティが良かった。

■ストーリーとしてのリアリティ

邦画は友情などなんらか情のつながりを前面に出してくるが、本作では控え目なところにリアリティを感じた。

■演技のリアリティ

邦画は変にかっこつけていたり、きどっていたり、ありえない変な表情していることが多いが本作ではとても自然な演技が良かった。

■カメラワークのリアリティ

寄りのカットが多くどドキュメンタリーの撮影法であるジンバル控えめで、微妙にぶれていたり、微妙にズームで寄ったり引いたり、たまに前ボケあるのが良かった。

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チャーリー

2.0反戦なんだろうが、誰に何を伝えたかったのだろう

2025年10月14日
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怖い

難しい

ある日突然、大陸弾道ミサイルがアメリカに向けて発射された。着弾まで20分弱、予想着弾地点はシカゴで、核弾頭搭載ミサイルだった場合、約1,000万人が死亡、着弾点の西側で数100万人が影響を受け、アメリカに大打撃を与える予測が出た。そのミサイルは、誰が、どこから発射したのかわからず、ホワイトハウスをはじめとした米国政府は混乱に陥り、タイムリミットが迫る中で、どのように対処すべきか議論が起き・・・さてどうなる、という話。

広島に原爆が落とされた時の映画を何作も観てきたが、B29からの一発の爆弾で10数万人が亡くなった。
これが現代だとその100倍規模、そしてミサイル迎撃能力も実はそんなに高くないため防御は難しい、という事なのだろう。もし迎撃出来ても死の灰が降り注ぐから迎撃出来た所の下は住めなくなりそうだが。そして惨状は予測してくださいというラスト。
たった20分で迎撃を試みるがうまくいかず、あとは何が出来るか、だけど、結局シェルターに避難したり、自分の家族に別れを言ったり、出来るだけ遠くに逃げろ、と電話かけるくらい?
出来るだけ遠くに逃げろと言われても、残り10分くらいで車で逃げても、頑張って15kmくらい?何か違う?なんて思ったけど。
ラストの時点でも相手がわからないが、この後報復するのかどうか。アメリカがやられっぱなし、というのは考えにくいから、衛星などを使って発射位置を特定するのだろうし、核戦争の始まり、となるのかもしれない。
では、なぜ今作を作ろうと思ったのか。アメリカ政府、軍の無能さを伝え、核の抑止力は妄想だ、という事なのかな。
世界中には現役退役含め、核爆弾が約1万2千発あると言われている。それに通常爆弾で原発を攻撃すると同様の被曝被害は出るわけで、世界の原発400以上の地域は危険に晒されている。
ダイナマイトというのは核のことだろうから、これだけの数が有れば、人が住める地域は全て焼き尽くすか放射能汚染で住めなく出来る、ということの例えなんだろう。
それはわかるけど、映画作品としては面白くなかった。
誰に何を伝えたいのか、核保有国、原発推進国にやめろ、と言いたかったのか、なんなんだろうと考えながら鑑賞した作品だった。

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りあの

3.0配信待てばよかった

2025年10月14日
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字幕に翻弄される。
下かと思えば右にも出る。
読み取る前に次の台詞に変わる。緊迫した状況で会話が入り乱れるので仕方ないのかもしれないが、キチンと理解しようと思っても私の思考能力ではついていけなかった。
配信でポーズしながらじっくり観たい。吹替えが用意されるならならもっといい笑

それでもICBM迎撃確率が決して高くないのを知れたのは目からウロコだった。

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し

5.0複雑化した未知への飛行

2025年10月13日
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鑑賞方法:映画館

ドキドキ

いまだ戦火絶えない世界情勢
攻撃に対して 建前上の報復で 国のメンツを保ち 事態のこじれを収めることがあると聞く
しかし様々なことが複雑化した現在 この作品が絵空事だなんて 誰が言える?
決断は 観る側にも突きつけられる
考えさせられる良作である

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hotaki
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