ハウス・オブ・ダイナマイトのレビュー・感想・評価
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「ヘッドオブステイト」に続きまた、イドリスエルバがアメリカ大統領
どこぞから打ち上げられた弾道ミサイルがアメリカ本土に20分後に着弾する! という事象を3回違う立場の状況を見せられる訳だが、当然1回目は良かったが2回目3回目となると‥‥。
この手の手法の映画は他にもあってその場合は視点が変われば見ていた事がひっくり返るパターンが多いのだが、本作はそれは無し。当たり前だが、あくまでも一本道だ。
確かに一大事なんだが、静かな緊張感の映画でパニック映画では無いのは分かるがオイラ的には残念ながらもう一息欲しかった。
でも米軍をもってまでも発射地点は分からないのだろうか?
大統領のキャラ設定が中途半端?
アメリカが東アジア周辺国から大陸間弾道ミサイルを撃ち込まれた際の混乱を描いた作品でした。構成は「アラスカの軍事基地 → 司令部 → 国防長官 → 大統領」と場面が移り変わる形式で、場面が変わるたびに時系列がリセットされるという独特の仕掛けが特徴でした。最初はこの構成にかなり戸惑いました。
もう一つ印象的だったのは、大統領(イドリス・エルバ)がなかなか姿を現さないこと。大統領をはじめ関係者らが参加するオンライン会議の画面では、大統領の顔は常にOFFのままで、声だけが聞こえます。その声が、どう聴いてもトランプそっくりのダミ声で、話し方までそっくり。ところが満を持して大統領が姿を現すと、なんと黒人大統領という意表を突く演出。さらにエンドロールを確認すると、会議中の大統領の声はイドリス・エルバ本人ではなく、別の人が担当していたらしいことが判明。つまり、意図的に「トランプ風の声」を演出していた訳です。この仕掛けにどんな意味が込められていたのか――いまだに謎のままです。
物語は、アメリカ軍自慢の迎撃ミサイルが外れ(イージスアショアをアメリカから買う日本、大丈夫?)、敵の大陸間弾道ミサイルがシカゴを目指して一直線に迫るという展開へ。ミサイル探知から着弾まで十数分という設定ながら、場面転換のたびに時間がリセットされるため、緊迫感を持続させる効果は十分ありました。
ただ、アメリカ軍内部は上から下まで動揺を隠せず、よくある映画的な「英雄」が一人も登場しないのも特徴的でした。声だけの時はトランプ的な強気キャラかと思われた大統領も、姿を見せてからは逡巡の連続。国防長官に至っては、愛娘の安否に気を取られ、ついには屋上から飛び降りてしまう始末。現場の軍人たちも極度の緊張の中で迎撃ミサイルを発射するなど、「さすがにここまで混乱しないだろう」と突っ込みたくなる場面もありました。
そして物語は、大陸間弾道ミサイルがシカゴに着弾する直前、そして大統領がどのような報復するかを決断する前にエンディングを迎えます。観客それぞれに結末を委ねる構成ですが、一般市民の立場からすると、ミサイルが迫っていることすら知らされていない設定のため、「一体何をどう考えればいいのか」がやや不明瞭でした。
また、「声はトランプ、見た目はオバマ風」という大統領像も中途半端で、作品世界に入り込みにくい要因になっていました。むしろ、“トランプ的な大統領のもとでアメリカ本土がミサイル攻撃を受けたらどうなるか”というシミュレーションに徹してくれた方が、より明快でリアリティのある作品になったのではないかと思います。
そんな訳で、本作の評価は★2.4とします。
ハウス・オブ・ダイナマイト(映画の記憶2025/10/11)
ハラハラドキドキの120分
レア?ミディアム?ウエルダン?
いつ起きてもおかしくないリアリティ
吐きそう。
突きつける現実の重さ
アメリカに向けて発射された大陸弾道ミサイル。どの国が発射したのかも分からないまま、アメリカ本土に着弾することが判明する中、アメリカの軍・政府関係者が対応する姿が描かれる。
ミサイルを感知してからアメリカに着弾するまで20分程度。その20分程度の時間をいくつかの視点から描く手法なのだが、これが最初とてもわかりづらかった。でもそれを理解すれば問題ない。テレビ会議で聞こえていた(最初はあまり意味があるように思えなかった)音声の裏側が徐々に描かれていく流れだ。一種の群像劇になっている。
多大なる災害が降りかかった際の政府の対応を描いた同じような映画として「シン・ゴジラ」を思い出すが、あれはやはり空想科学のお話。とても漫画チックに描かれることで別の面白さがあったが、こっちはあくまでリアル(に感じる)。家族への連絡を取ろうとする行動、シェルターに案内される人間の選別、報復攻撃の判断。とても緊迫感のある映画だった。
その後どうなったかはあまり重要ではない。表面上は軍縮を進めている今でさえ、「ハウス・オブ・ダイナマイト」であるというこの現実を突きつける映画なんだ。多少わかりづらいところはあっても、ものすごいものを見せられた感じ。やはりキャスリン・ビグローはすごかった。
最高の緊張感
残された僅かな時間を巡るハンパない緊張感!
レベッカ・ファーガソンが主演とあっては観ないわけにはいかないし、
Netflixの劇場上映を宮崎でもやってくれていることに感謝しつつ鑑賞。
まずもってラストのぶった斬りは好き。
これは余韻がたなびく。
複数名で観に行ったら、間違いなくその後、本作のラスト後をどう考えるかで
盛り上がるに違いない。
そのくらいスパッと終わるところは好み。
※好みじゃない人には、残尿感たっぷりの終わり方と思われる
アメリカのシカゴに向けられたミサイルへの対処について、
オリビア(レベッカ・ファーガソン)視点、
ジェイク(ガブリエル・パッソ)視点、
大統領(イドリス・エルバ)視点という、概ね3つの視点から描かれ、
物語の解像度が徐々にあがっていく構造だ。
最近よく見かける構造だが、本作もよく出来ていたと思う。
登場人物たちの行動もリアル。
仕事はありながらも家族を心配し、電話をしちゃうところは、実に人間味に溢れているし、
この状況下でこのように行動しない人なんてほとんどいないだろうと思う。
最も衝撃だったのは、ベイカー国防長官(ジャレッド・ハリス)の飛び降り自殺シーン。
しかも唐突におとずれるので、心構えができていなかったゆえの衝撃の大きさである。
でも、こうなってもおかしくない布石はうたれていたので、納得はしてしまった。
さて、ラストはミサイルがシカゴに落ちるのか、アメリカは報復に出るのか、
といった、散々物語の軸だったことの結末は描かれない。
ブツっと終わる。
ここからは自分で想像するというか、送り手は観客に委ねたのだろうと思う。
それにしても、レベッカ・ファーガソンは凛々しかったし、
感情表現も実に巧みで魅入ってしまった。
レベッカ・ファーガソンをスクリーンで観れただけでも満足である。
さすが
食べカス…どころじゃない!?
発射地点不明のICBMが太平洋上空で検知され、米国が混乱に陥る話。
ある日太平洋上空にICBMが見つかり、19分後に米国のどこかに着弾すると予測され巻き起こっていくストーリー。
ホワイトハウスや米軍がパニックに陥る中迎撃ミサイルを発射して、そしてそこから巻き起こる事態や、その後の選択に迷走し…という展開で、緊迫感がとても良かったのだけれど、あれ?戻った!?
視点が変わったとはいえ、登場人物の機微に大きな変化は無いし、バンテージ・ポイント程とは行かなくとも、もう少し細かく切るとか同時進行でみせるとか出来んのかなと思っていたら、あーそういう…。
これはこれでとも思うし、面白かったけれど、寸止め感がモヤっとだった。
めっちゃハラハラドキドキオモロかったー
核兵器で溢れた地球は、ダイナマイトで出来た家と同じだ!
Netflixの配信前劇場公開。監督キャスリン・ビグロー、「ミッション・インポッシブル」を退場したレベッカ・ファーガソンなら観に行かなくては。
2025年10月10日(金)
劇場公開初日。なるべくスクリーンの大きな劇場で、と思いキャパ333のシネマート新宿で「ハウス・オブ・ダイナマイト」を。
発熱している子を夫に任せて危機管理室のウォーカー大佐(レベッカ・ファーガソン)は出勤する。隣席の部下は今晩指輪を手にして彼女にプロポーズすると言う。夜勤勢と交代して、通常の1日が始まると思われた金曜日の朝、一発の核ミサイルがアメリカ本土に向けて発射される。
発射地点は未検知も、弾道から北朝鮮と思われる。何故、核ミサイルを発射したのか?
想定される米国着弾まで、あと19分。
何度も訓練して来た核ミサイル迎撃。しかし、これは訓練ではない。現実なのだ。
着弾地点はシカゴ。一千万人が犠牲になると見込まれる。
核ミサイルを迎撃ミサイルで撃ち落とすのは容易ではない。弾で弾を撃つようなものだ。2発の迎撃ミサイルが発射されるが、1発は2段目が分離せず。残りの1発は核ミサイルを追う。「迎撃の確率は?」「61%です」も、迎撃出来ず。「コイントスじゃないか!(当たるか当たらないか)」
迎撃失敗はロシアや他国の知る所となり、各国に動きが出る。ロシアの原潜が、中国の空母が動く。
バスケットボールのイベントに出席していた大統領(イドリス・エルバ)は呼び戻されるが、随行員の手には核のスイッチが。手順を説明される大統領。
核戦争回避のためにホワイトハウスではロシア外相との電話協議が続く。
核ミサイルを搭載したステルス爆撃機が大統領命令に備えて発進する。
二次攻撃や米国被弾に乗じた他国の攻撃に対し、核攻撃を仕掛けるべきか?それとも核戦争を回避するために自重すべきか?
危機の瞬間が迫るとウォーカー大佐だけでなく、国防長官までが家族を案じて電話をかける。
報復しなければ「降参」、報復すれば「自殺」。大統領は決断を迫られる。
大統領夫人は象の保護活動でアフリカにいる。妻の助言を求めるも携帯の電波は切れる。
アメリカ大統領の選択は、如何に?
19分間の出来事が角度を変えて何度も繰り返される。シカゴ市民1000万人は助かるのか。ミサイルを迎撃する事は出来るのか。核戦争は回避出来るのか。大統領は核ミサイル発射を決断するのか。
ヒリヒリするような緊張感。
結局、核兵器が使われれば、その反撃で1時間もすれば世界は滅びると言う事だ。
核兵器削減や核兵器による抑止なんて、何の意味もない。
核兵器で溢れた地球は、ダイナマイトで出来た家と同じだ!爆発すれば一溜まりもない。
今の合衆国大統領なら、「どんどん撃て!!!」と言うのかな。
「核抑止」の危うさシミュレーション
沈黙の艦隊がただのエンターテイメント作品に
見えてしまう位の緊張感が始まりから終わりまでずーっと続く作品でした!途中から怖さも加わって観たあとの脱力感がハンパなかったです!核の抑止力、隣国、家族、使命感、色々考えさせられる作品でした!絶対おすすめです!
全63件中、41~60件目を表示
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