「ずしりと残る」ハウス・オブ・ダイナマイト 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
ずしりと残る
採点4.2
キャスリン・ビグロー監督によるパニック系ポリティカルサスペンス作品。
始まりは米に発射されたのか?といった1発のミサイル。
そこからの緊張感が凄い。
発射場所が特定できない、迎撃ミサイルが当たらない、最高レベル達するデフコン、ギリギリとなる米政府当局者達。本当脚本が良いですね。
危機管理室、国防長官、大統領と三章に区切り物語を前後させた構成。それぞれの視点や登場人物ごとにエピソードを作るなど、偶像劇な作りが本当に巧み。
大統領の暗転と共に聞こえるミサイルの飛行音、雛城の頭上に残る二つのミサイル雲、ラストの司令官の姿、エンドロールで聞こえる着弾のようなSE。
「核の抑止力」ではなく「常にある核の脅威」を描いた、ずしりと残る作品でした。
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