「緊張感!」ハウス・オブ・ダイナマイト ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 緊張感!

2025年11月2日
iPhoneアプリから投稿

相変わらず緊張感とストレスを映像化するの上手いなー、キャスリン・ビグロー監督。

アメリカへの核攻撃を阻止する政治家や国防機関のドタバタ劇を描くというまるで「24-TWENTY FOUR -」ですが、そこにはCTUやジャック・バウアーみたいなスーパーマンがいない。

(改めて、ほぼ1人で核攻撃を何回も阻止して来たジャック・バウアーは本当に凄かったんだなと思いました笑
※厳密にはテロ対策ユニットの話なので、今回の出所不明のICBMが!というのとは違う話ですが。)

ひたすら戦争のない平和な日常を過ごし、訓練しかやったことのない国防機関の人々についにその時が来て激震が走る!!という話だった。

実際ICBMの発射位置が割り出せないことや、GBIの迎撃成功率の低さなど、現実ではそんなことはない!などあると思いますが、元々アート界隈にいたビグロー監督らしく、音楽からタイトルの入れ方からデザインが行き渡っており、いつどこで爆破されてもおかしくないハウス・オブ・ダイナマイト(核兵器に囲まれた家)に暮らしているという現実を叩きつけるコンセプチュアルな作品だった。

ヘルスポーン