「これは現実に起きた時の恐怖と緊張を体験する映画」ハウス・オブ・ダイナマイト はりねずみ。さんの映画レビュー(感想・評価)
これは現実に起きた時の恐怖と緊張を体験する映画
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突然自国に向けて核ミサイルが発射される。
迫り来る核の脅威と現実味を帯びていく破滅的な被害、そして第三次世界大戦開戦の予感。
唯一の対応策にすがるも、成功率50%の迎撃ミサイルは失敗に終わる。
人々は絶望し、ただ核が着弾するのを指を咥えて待つのみ。大統領は戦争開戦の"引き金“となる反撃の指示を出すのか…
映画では、その後は描かれない。
核が落とされ吹き飛ぶ都市や人々、米国の反撃の有無、それらは描かれない。
でも、それで良いのだ。それがこの映画の正解なのだ。いま地球上に住んでいる全員がこの恐怖と薄皮一枚で背中合わせになっている緊張を実感させる映画なのだから。
最後まで描いてしまえば、それは観客の興奮として消化され途端に作り話として消費されてしまうだろうから。
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