「編集技術とリアルな緊張感が見事な映画」ハウス・オブ・ダイナマイト ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 編集技術とリアルな緊張感が見事な映画

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

「多分これが現在のリアルなんだろう」と思わせる映像。知らないので信じるしかない。信じるに値する舞台の数々が本作の一番の見せ場。
アラスカの発射基地、大統領副補佐官、ホワイトハウス、国家安全保障局(NSA)、国防長官の対応、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、シェルターの作戦会議室、連絡手順、戦略軍司令部なんかの映像表現。そして大統領の側に付く報復戦略アドバイザーの存在も怖い。
久し振りのキャスリン・ビグロー監督作だった。ビグロー監督は『K-19』(2002)を観た時に度肝を抜かれた。この監督は緊迫や緊張を描くのがうまい。

DEFCON
(Defense Readiness Condition)
アメリカ国防総省の戦争への軍事作戦・戦闘の準備態勢を5段階に分けた規定レベル
▩DEFCON 5
平時における防衛準備状態
▩DEFCON 4
情報収集強化と警戒態勢の上昇
(過去、東西冷戦中の大陸間弾道ミサイル部隊の態勢レベル)
▩DEFCON 3
通常より高度な防衛準備状態
アメリカ軍の使用する無線は機密コールサインに変更される
(1973年の第4次中東戦争時や2001年の9.11同時多発テロの際に宣言されたレベル)
▩DEFCON 2
最高度に準じる防衛準備状態
(1962年10月26日のキューバ危機の際に一度だけ宣言され、戦略航空軍団はB-52爆撃機の一部を空中待機、残りのB-52とB-47は滑走路待機となった)
▩DEFCON 1
現在までに用いられたことは一度もない

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ナイン・わんわん
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