「反戦なんだろうが、誰に何を伝えたかったのだろう」ハウス・オブ・ダイナマイト りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 反戦なんだろうが、誰に何を伝えたかったのだろう

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

ある日突然、大陸弾道ミサイルがアメリカに向けて発射された。着弾まで20分弱、予想着弾地点はシカゴで、核弾頭搭載ミサイルだった場合、約1,000万人が死亡、着弾点の西側で数100万人が影響を受け、アメリカに大打撃を与える予測が出た。そのミサイルは、誰が、どこから発射したのかわからず、ホワイトハウスをはじめとした米国政府は混乱に陥り、タイムリミットが迫る中で、どのように対処すべきか議論が起き・・・さてどうなる、という話。

広島に原爆が落とされた時の映画を何作も観てきたが、B29からの一発の爆弾で10数万人が亡くなった。
これが現代だとその100倍規模、そしてミサイル迎撃能力も実はそんなに高くないため防御は難しい、という事なのだろう。もし迎撃出来ても死の灰が降り注ぐから迎撃出来た所の下は住めなくなりそうだが。そして惨状は予測してくださいというラスト。
たった20分で迎撃を試みるがうまくいかず、あとは何が出来るか、だけど、結局シェルターに避難したり、自分の家族に別れを言ったり、出来るだけ遠くに逃げろ、と電話かけるくらい?
出来るだけ遠くに逃げろと言われても、残り10分くらいで車で逃げても、頑張って15kmくらい?何か違う?なんて思ったけど。
ラストの時点でも相手がわからないが、この後報復するのかどうか。アメリカがやられっぱなし、というのは考えにくいから、衛星などを使って発射位置を特定するのだろうし、核戦争の始まり、となるのかもしれない。
では、なぜ今作を作ろうと思ったのか。アメリカ政府、軍の無能さを伝え、核の抑止力は妄想だ、という事なのかな。
世界中には現役退役含め、核爆弾が約1万2千発あると言われている。それに通常爆弾で原発を攻撃すると同様の被曝被害は出るわけで、世界の原発400以上の地域は危険に晒されている。
ダイナマイトというのは核のことだろうから、これだけの数が有れば、人が住める地域は全て焼き尽くすか放射能汚染で住めなく出来る、ということの例えなんだろう。
それはわかるけど、映画作品としては面白くなかった。
誰に何を伝えたいのか、核保有国、原発推進国にやめろ、と言いたかったのか、なんなんだろうと考えながら鑑賞した作品だった。

りあの
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