「残された僅かな時間を巡るハンパない緊張感!」ハウス・オブ・ダイナマイト ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
残された僅かな時間を巡るハンパない緊張感!
レベッカ・ファーガソンが主演とあっては観ないわけにはいかないし、
Netflixの劇場上映を宮崎でもやってくれていることに感謝しつつ鑑賞。
まずもってラストのぶった斬りは好き。
これは余韻がたなびく。
複数名で観に行ったら、間違いなくその後、本作のラスト後をどう考えるかで
盛り上がるに違いない。
そのくらいスパッと終わるところは好み。
※好みじゃない人には、残尿感たっぷりの終わり方と思われる
アメリカのシカゴに向けられたミサイルへの対処について、
オリビア(レベッカ・ファーガソン)視点、
ジェイク(ガブリエル・パッソ)視点、
大統領(イドリス・エルバ)視点という、概ね3つの視点から描かれ、
物語の解像度が徐々にあがっていく構造だ。
最近よく見かける構造だが、本作もよく出来ていたと思う。
登場人物たちの行動もリアル。
仕事はありながらも家族を心配し、電話をしちゃうところは、実に人間味に溢れているし、
この状況下でこのように行動しない人なんてほとんどいないだろうと思う。
最も衝撃だったのは、ベイカー国防長官(ジャレッド・ハリス)の飛び降り自殺シーン。
しかも唐突におとずれるので、心構えができていなかったゆえの衝撃の大きさである。
でも、こうなってもおかしくない布石はうたれていたので、納得はしてしまった。
さて、ラストはミサイルがシカゴに落ちるのか、アメリカは報復に出るのか、
といった、散々物語の軸だったことの結末は描かれない。
ブツっと終わる。
ここからは自分で想像するというか、送り手は観客に委ねたのだろうと思う。
それにしても、レベッカ・ファーガソンは凛々しかったし、
感情表現も実に巧みで魅入ってしまった。
レベッカ・ファーガソンをスクリーンで観れただけでも満足である。
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