「アラビア語が堪能なジャーナリストの川上氏が、壁の外側(パレスチナの...」壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記 Mejiroさんの映画レビュー(感想・評価)
アラビア語が堪能なジャーナリストの川上氏が、壁の外側(パレスチナの...
アラビア語が堪能なジャーナリストの川上氏が、壁の外側(パレスチナのヨルダン川西岸地域)と内側(イスラエル)を横断しながら、現地に生きる人々の声を拾っていく。『ノー・アザー・ランド』とセットで鑑賞するとよいと思います。自分が住んでいるところをいきなりイスラエル軍のブルドーザーで潰されて、水とかも嫌がらせで水道管を破壊されたりして、法律も何も守ってくれないような生活。でもここは自分たちの土地で、生きること自体が抵抗なのだと、誇りと笑顔を失わない人々。こんな理不尽な状況は早く終わらせなければいけないし、たくさんの面でイスラエルの占領政策に加担してしまっている(例えば日本の年金機構はイスラエルに多額の投資、日本はイスラエル産柑橘輸入ナンバーワン、イスラエル製ドローンを防衛省が購入検討など)ので、「中立」でいることなんて無理なわけです。パレスチナ人を苦しめている日本に生きる者として、できることを(イスラエル製ドローンの輸入阻止とか)続けていかないとと改めて思いました。先週劇場公開されたガザのドキュメンタリー『手に魂を込め、歩いてみれば』も必見です。
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