「青い春」Aqours Documentary ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
青い春
ラブライブシリーズを見始めたのが「スーパースター」からで、そこから虹ヶ咲→μ's→Aqoursと見てきた少し変わりものなファンです。
シリーズ通してライブにはまだ行ったことがないのですが、アニメ内でのグループが活動に一区切りをつけ、その様子のドキュメンタリーとなるとやっぱり気になってしまったので観ました。
特典はカードで伊波さんでした。
生々しいですね。
ラブライブ通してキラキラしたイメージが強かったのもありますが、活動初期からのバッシング、キャラクターを演じる上での自分の存在意義、コロナ禍によるライブの中止、離れ離れになってしまったメンバーたち、フィナーレへ向かうために再び集まった9人と、これでもカットが多くかかっているとは思いますが、グループというよりも1人の人間としてグループにどう向き合っているかというのが強く出ていたなと思いました。
μ'sの次のプロジェクトという事は順番的に知っていましたが、μ'sのライブが終わる直前にAqoursの事を公開してしまったから、当時のファンにマイナスなイメージを与えてしまったというのは当人たちは全く悪くなく、こればかりは運営サイドのミスなのになーと思ってしまいました。
まだ20歳前後の女子たちをバッシングするファンもファンですが、好きなコンテンツが別のものに変わるとなると気持ちが揺らいでしまうのも分からんでもないなとは思いました。
そこからアニメのヒット、ライブの成功、ドームライブ、ラブライブフェスでμ'sとの共演と高いところまで辿り着きながらも、コロナ禍がやってきた事により再び危機に見舞われるというのも残酷だなと思いました。
ドームツアーや野外ライブ中止というのはあの時期だと仕方ない事だとは思うんですが、やるせない気持ちで心が折れてしまったという発言は非常に重かったです。
フィナーレに対してのメンバーの向き合い方もそれぞれで、賛成派、反対派、中立派とやはり考え方はバラバラになっていたりする中で、それでもフィナーレへ向かっていこうという気概は流石だなと。
伊波さんがAqoursになって失ったものは?という質問に対して自分と答えたのは衝撃的でした。
声優さんは初期に演じた役、もしくはヒット作の役のイメージがついてしまって、それがあまりよろしくない方向に行ってしまう声優さんもいる中で、伊波さんは10年Aqoursのセンターとして引っ張ってきたと思うと凄すぎるなと思いました。
若い頃からバッシングも賞賛も全部受け入れながら進んできたんだなと思うともう頭が上がりません。
フィナーレで全員の涙や笑顔、スタッフチームの涙、紆余曲折ありながらもファン含めて10年駆け抜けてきたというのがフィナーレライブには詰まっていたんだろうなと思いました。
ファン歴も浅く、ライブ参戦もまだな自分ですら、ライブシーンは思わずウルッときてしまいました。
強いて難点を挙げるとするとインタビューの割合が2年生組に偏っていたかなとは思いました。
全員均等となると難しいとは思うんですが、どうしても感情移入する方向が偏ってしまうのはドキュメンタリーとしては惜しいなと思いました。
Aqoursとしての活動は一旦終了したものの、これからもみんなの心の中で続いていくんだろうなと思いました。
またどこかで集まるんだろうな、メンバーにとってもファンにとっても永久の青春なんだろうなと思い劇場を後にしました。
鑑賞日 9/30
鑑賞時間 13:40〜15:50
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