A KING with a cold smile 王様は笑わない

劇場公開日:2025年10月11日

解説・あらすじ

1000年の歴史があるといわれるミャンマーの格闘技「ラウェイ」のドキュメンタリー。

素手にバンテージを巻いただけで闘い、ルールはほとんどなくケンカをしているように見えながらも、礼節を秘めた格闘技・ラウェイ。地元のお祭りなどで脈々と受け継がれ、試合時は土着信仰のナッ神を祀り、選手がヤイという踊りを行い、伝統楽器・サインワインの楽団が闘いを鼓舞する。軍事政権下の2004年、世界ではあまり知られていないラウェイを日本に初めて紹介するため、日本人4人とミャンマー人4人の試合が開催された。

ミャンマーの民族音楽を題材にしたドキュメンタリー映画「Beauty of Tradition ミャンマー民族音楽への旅」などで知られる写真家・作曲家・映画監督・プロデューサーの川端潤が監督を務め、選手の田村彰敏と山本武晴、大会関係者の西良典と髙森拓也、ラウェイ世界チャンピオンのロンチョーと試合をした寒川直喜らにインタビューを敢行。軍政下で困難だった当時の状況について話を聞き、近年のローカル試合の映像も交えながら、謎と神秘に包まれたラウェイをひも解いていく。

2025年製作/90分/日本
配給:エアプレーンレーベル、プロジェクトラム
劇場公開日:2025年10月11日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
川端潤
音楽
川端潤
プロデューサー
川端潤
取材
Marin Harue
撮影
Marin Harue
音楽
Jun Kawabata
エンドロール曲
Luft
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フォトギャラリー

映画レビュー

3.0 全ての争いはラウェイで決着を

2025年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

驚く

素手にバンテージを巻いただけで闘うミャンマーの格闘技ラウェイを追ったドキュメンタリー。格闘技事情は齧る程度しか知らないが、バーリ・トゥードよりも危険なルールのバトルがあったとは知らなんだ。日本でも何度か興行が組まれたりしているとか。
イギリスから独立しても、軍事政権による武力弾圧、それに反発する民主派との内戦が絶えず、そのどさくさに紛れて麻薬・人身売買組織が暗躍するなど、常に不安定な状況のミャンマー(同国の犯罪組織の実情を描いた作品に『怒りの河』がある)。争うなら銃器や爆撃ではなく、ケガはするけど人命までは奪わない方法で決着すればいいのに。それこそラウェイという最適な闘いの場があるではないか。

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