書けないんじゃない、書かないんだ

劇場公開日:2025年8月30日

書けないんじゃない、書かないんだ

解説・あらすじ

若くして芥川賞を受賞したもののスランプに陥っている小説家と、本を読みも書きもしない自称「天才小説家」の義理の姉妹が、同居生活の中で繰り広げる諍いを描いたホームコメディ。都市と地方の文化資本格差を背景に、才能の有無に悩まされる者たちの苦悶を描く。監督の鴨井奨平が、自身の出身地である新潟県津南町でロケ撮影を敢行して手がけた。

大学時代に初めて執筆した小説が芥川賞を受賞し、一躍有名作家になった和泉朱莉は、結婚を機に地方にある夫の実家で、彼の両親と同居を始める。東京とは異なる、自然豊かな土地での穏やかな暮らしを期待していた朱莉だったが、10年以上家を離れていた夫の姉・吉村晴海が突然帰省してくる。晴海は「天才小説家」を称するものの、小説を書くことも読むこともせず、働きもせず、家で食べて寝て過ごすだけの、いわゆるニートだった。朱莉は当初、晴海と仲良くしようと試みるが、晴海はなぜか朱莉に敵意を向けてくる。デビュー作以降、小説を書くことができなくなっていた朱莉は、プレッシャーから逃れるように地方での生活を選んだが、そのことを晴海に指摘されてしまい……。

インディーズ映画の登竜門として知られる第18回田辺・弁慶映画祭でコンペティション部門に選出されるなど、各地の映画祭で上映された。「僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。」「青すぎる、青」の原愛音が朱莉役、「宮田バスターズ(株)」などで知られる大須みづほが晴海役を務めた。

2024年製作/58分/日本
劇場公開日:2025年8月30日

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(C)2024 映像制作団体Tiraggiro

映画レビュー

4.5 タイトルはダブルミーニング?

2025年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

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ネタバレ! クリックして本文を読む
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はいどお

5.0 満足感のある映画!

2025年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

はじめは姉と嫁のコメディータッチのやり取りが面白く、テンポよくストーリーが進んでいきます。後半になると雰囲気が変わって……。

見終わったあとに、なんだかじんわりあったかい気持ちになりました。エンドロールの曲も素敵で、作品を引き立てていると思いました!

多くの方にオススメできる映画です!

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neko4747

4.0 壮大なまぐれ当たり

2025年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

芥川賞を受賞したものの次作が書けない小説家と、本を読みも書きもしない自称「天才小説家」の義理の姉妹が、同居生活の中で繰り広げる諍いを描いたホームコメディ。

ストーリーのテンポが心地良く、映しだされる景色もとても綺麗でした。

昔、私小説を書いてみたいと思ったことがあった。自分の記憶や思いがピッタリの文章にならずに諦めたけど。
自分には自分だけの、それぞれの人生の素晴らしい物語があるはずだと思う。義姉 晴海さんにも物語があった。
この先、時間に余裕ができたら、もう一回チャレンジしてみたい。もしくは記憶を読み取って、自分っぽい言葉にしてくれるようなマシーンの出現を求む。

「岸辺の蝶」私も読んで見たい。

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tnk_san

3.0 テンポが良い反面、説明不足な面も

2025年9月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

結婚を機に夫の故郷に移り住んだ芥川賞作家のヨメと、天才小説家を自称する小姑が同居することで始まるストーリー。

芥川賞以来書けないヨメ vs 自称天才小説家の義姉との激しい戦いが前半に描かれていき、それが両者引けを取らず激しく言い立てるので、どちらにも感情移入できず、なかなか見ていて辛い。

ただ一方で無駄な描写や時間稼ぎの演出がないため、テンポよく後半に流れ込んでいく勢いのある見せ方はとてもよかった。

そして朱莉にも晴海にも応援できないまま終わっていく。それはそれで不器用さがリアルに描かれていると言えばそうなのだけど、やはり「普通、人が言わないセリフ」が多いため、共感にまで結びついてこない。

「ヤレヤレ」と3回ぐらい言わせるのは何故なのか。

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miyafeel