シークレット・メロディのレビュー・感想・評価
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ぜひオリジナルの台湾映画と見比べて
本作のオリジナルは2007年の台湾映画「言えない秘密」。台湾を含むアジアで先に音楽アーティストとして成功した才人、ジェイ・チョウが主演・共同脚本も兼ねて監督デビューを果たしたミステリアスな音楽恋愛映画で、彼が作曲した劇中曲「Secret」はこの韓国版リメイクでも使われている。
大まかなストーリーラインはほぼオリジナルを踏襲しているものの、国や時代の違いに合わせて細かな部分を変更している。基本設定で目立つ変更は、主人公らが通う音楽学校を大学にしたことで、この点は昨年公開の日本版リメイク「言えない秘密」も同じ。ではオリジナルはというと、あいまいな記憶で高校だったような気がしていたが、念のため調べたら中学校の設定だった。
中学生から大学生の話に変更されたことで、親との関係性など大人っぽくなった部分もある。ヒロインのキャスティングで比べると、台湾版のグイ・ルンメイ(撮影時点で23歳頃)のピュアだが影もある魅力が抜群で、十代前半の女子が運命的に出会った男子と懸命に恋愛している雰囲気がよく出ていた。韓国版のウォン・ジナも健闘してはいるものの、撮影時に29歳頃ということもありピュアな魅力では一歩及ばず。もちろんこのあたりの感じ方は個人の好みで違ってくるとは思うが。
ネタバレを避けるため終盤の展開については触れないが、韓国版のラストは日本版とはまた違ったものになっていることくらいは書いても問題ないだろう。本作の鑑賞後にでもぜひ、台湾版、日本版と見比べてそれぞれ異なる魅力を楽しんでもらえたらと思う。
台湾版に比べるとちょっと.....
2007年公開の台湾映画「言えない秘密(不能説的・秘密)」の韓国版リメイク。昨年日本でも「言えない秘密」という題名でリメイクされている。
前半が青春キラキラ恋愛パート、後半は彼女の謎(=過去の時代からタイムリープして会いに来ていた)のSFミステリー。加えて台湾版だとBack to the Future並みに色々な仕掛けがあって複数回見て色々発見する楽しみがあった大ヒット作。昨年の日本版は半端な改変でいろいろと納得のいかない駄作だった(これを書き出すと長~くなるので省略)。
韓国版は日本版のような半端さは無く、仕掛け的なところをさっぱり削ってシンプルにまとめてきた。恋愛+軽いSFミステリーとして悪くないし、結末も台湾版に近いものでアリだと思う。
恋愛映画だと、若いカップルのキラキラした甘酸っぱい感じを期待しちゃうのだが、その方向で一番出来が良いのは台湾版で、韓国版は少し「恋してる~~❤」な感じが劣る。
3作とも結末が違うので、見比べるのもありかも?
評価に3をつけたけど、台湾版を見ていなければもっと高くなったと思う
ふたりのその後はご想像にお任せ‥を悪用してるパターンかな
どうすんのこれ。
ラストシーンを現実的に考えると、強烈な悲恋に見えてしまうのは私だけなのだろうか
2025.10.9 字幕 MOVIX京都
2025年の韓国映画(103分、G)
台湾映画『不能説的・秘密(邦題:言えない秘密)』のリメイク映画
取り壊しの決まった音楽室で出会う男女を描いたファンタジー系恋愛映画
監督はソ・ユミン
脚本はソ・ユミン&ユ・スンヒ&シン・ウンギョン
原題は『말할 수 없는 비밀』で「言えない秘密」、英題は「Secret: Untold Melody」で「秘密:語られざる旋律」という意味
物語の舞台は、ドイツにてショパンのコンクールに挑むピアニスト・キム・ユジュン(ト・キョンソ、幼少期:ユ・フィミン)が描かれて始まる
課題を弾き始めようとしたユジュンは、どうしてか腕が動かなくなり、その場で卒倒してしまった
ユジュンはそのまま韓国に帰国することになり、父スンホ(ぺ・ソンウ)が働いているミョンウン音楽大学に交換学生ということで入ることになった
高校時代からの友人イニ(シン・イェウン)に大学を案内してもらったユジュンだったが、廃校舎の方からピアノの音が聴こえてきて、そこに足を運んだ
そこにはピアノの下で何かを探している女子学生(のちにユ・ジョンアと判明、演:ウォン・ジナ)がいて、ユジュンは彼に一目惚れをしてしまう
その後、ジョンアに会うためにその教室に来たり、大学の隅々で彼女を探すものの、会えることの方が少なかった
一方、ユジュンの案内役をしていたイニは彼に気があって、少しでも距離を近づけたいと考えていた
彼の行動を気にかけていると、なぜか目が合うことが多くなり、彼が自分に気があるのではと思い始めてくる
だが、肝心な時にユジュンはどこかに行ってしまい、その距離が縮まることはなかったのである
映画は、台湾映画のリメイク作品で、設定としては「芸術学院から音楽大学に変更」という要素があった
また、ジョンアにあたるキャラは喘息持ちだったことで、体調不良でなかなか会えないというもどかしさが描かれていた
さらに決定的なのは物語の結びであり、かなり大きな改変となっていた(他の作品のネタバレになるので詳しくは書かない)
本作の場合は、かなり純愛路線を強調し、タイムトラベル的な要素の説明はあまりなされていない
知識ゼロで観て、後半の怒涛のネタバラシについていけるのかはわからないが、20年の時間差があって、20年前に生きていたジョンアが「秘密の楽譜」のおかげで20年後のユジュンと出会って恋に落ちることになったことがわかればOKだろうか
この関係性が少しずつ歴史を変えていって、20年前にジョンアが書いたメッセージが20年後に出現するという演出もあった
そして、2人は同時に出会いの秘密を知ることになり、あの音楽室を目指すのだが、そこで起きたことがオリジナル要素になっている
個人的には悪くないなと思うものの、サクッと理解できる方が難しいようにも思うし、20年前に行ったことであの楽譜は消滅してしまうのかなと考えていた
そのあたりの辻褄を合わせるのは意味がないと思うが、ユジュンの行動によって歴史が変わったことは事実にも思える
だが、実際には「2人ともがどちらでもない世界にいる」という解釈の方が納得できるように思えた
それは、二つの時代から「両方がいなくなる」ことで、時空を隔てて起きたノイズというものが解消されてしまうからだろう
ジョンアだけが消えていた世界線の延長に20年後があるとして、その世界線からユジュンが消えても何も変わらない
だが、彼が20年前に行ってしまっていたら、変わってしまうものが多すぎるように思う
なので、二つの時代から2人が消滅(廃校舎の解体作業に巻き込まれて死亡)と言う方が現実的にも思えてしまう
過去から未来に消えたジョンアはそのままで、現在の段階でユジュンが事故死しても過去は変わらない
そういった見方をすると、2人的にはハッピーエンドだが、家族的にはバッドエンドになってしまうのかな、と思った
いずれにせよ、いろんな解釈もできると思うのだが、やはりラストは2人の見ている共通の夢のようなものなのだと思う
そこで2人は幸せの絶頂にいるのだが、現実では真逆のことが起こってしまっている
それでも、2人は「離れ離れになるくらいなら死んだほうが良い」と思っているくらいに惹かれあっていると思うので、それを全肯定するラストの方が意味があるのだろう
そういった見方をすれば、本作は悲恋だったと言うことになるのかな、と感じた
ヒロインのジョンアが魅力的だった。
美しい初恋とミステリー
知らずに観てたら
これなっ😓
原作を観た方も、観てない方も
主演陣の原作とは一味違う瑞々しいキャラクターとピアノ選曲が新鮮で原作を視聴済みでもかなり楽しめました。
むしろ原作よりも恋への切実さが増して、くどくない純愛模様に自然と応援せずにはいられませんでした。
有名なピアノバトルシーンも迫力のある演出と音響効果がとても良いので劇場で体験できてよかったです。
あらすじ下調べなしで観ていただきたいです。
【”君は僕の、時々消えるジョルジュ・サンド。”今作は、台湾映画”言えない秘密”&邦画の”言えない秘密”を原案に、現代風にアレンジした素敵なる連弾恋物語である。映画の正なる継承を確認できます。】
■将来を有望視されているピアニストのユジュン(ド・ギョンス)は、留学先のドイツの演奏会で指が震え、倒れてしまう。
一度、祖国韓国に戻り、ピアノ教授の父(ペ・ソンウ)のいる音楽大学に編入するが、そこで偶然古い練習室から流れて来た美しいメロディーに惹かれ、足を運ぶとそこにはジョンア(ウォン・ジア)がピアノを弾いていたのである。
初めて会いながらも、惹かれ合う二人は古い練習室のピアノで連弾したり、交流を重ねていくが、ユジュンはピアノ曲名も”秘密”と言う、不思議な雰囲気を湛えた女性であった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・つい最近、邦画の”言えない秘密”を映画館で観たばかりであったので、ストーリー展開は予想がついたのだが、時折ジレッタイ気持ちになりながらも、気持ち良く鑑賞した作品である。
・何より魅力なのは、ジョンアを演じたウォン・ジアの、透明感である。しかも年齢的な違和感もないのである。凄いモノである。
・ジレッタイのは承知のうちだったが、矢張り数々の擦れ違いのシーンは、切なかったな。
・今作ではユジュンのピアノ教授の父が、コミカル且つ重要な役で登場するのだが、流石ペ・ソンウである。安心して観ていられたよ。
■ラストの解釈はイロイロあると思うが、私はあの展開は良いと思ったな。何故なら、二人は”擦れ違わずに”ずっと一緒に居られるのであるからである。
<今作は、台湾映画”言えない秘密”&邦画の”言えない秘密”を原案に、現代風にアレンジした素敵なる連弾恋物語であり、映画の正なる継承を確認できる作品でもある。>
『言えない秘密』のリメイクと思いきや…
そもそも本家本元は台湾🇹🇼映画の『秘密』
その韓国リメイク版。
取り壊しの決まった旧校舎にある、古びた練習室から聴こえてきた聴き慣れぬメロディに誘われ、出逢った…愛。
いやぁ〜甘酸っぺぇ〜😘
独り淋しい毒男には最早猛毒ですよ🤣
人生を賭してでも一緒にいたい。
運命は疎か宿命すらも変える程の恋愛…してみてー(棒読み)
つか、あんな荒業して大丈夫なんすかね?身分証🪪とか戸籍とかそう云うの的に。
同じ時代に年の差は有れど同じ人間が二人いる…ドクも真っ青ですね🤣
真っ直ぐなラブストーリー
2007年の台湾映画『言えない秘密』(原題:不能説的・秘密)の韓国版リメイク作品。
一部設定に(㊙️秘密🤫)なところもあるのだが、久しぶりに真っ直ぐなラブストーリー作品を観た気がする。
韓国映画鑑賞時の自分あるあるなのだが、つい「日本版にするならキャスティングはどうなるのだろう」と思いながら観てしまう。台湾版は未見なので、今回の韓国版のキャストのイメージに従って、自分的には、ジョンアは門脇麦にしか見えず、ユジュンは(あの丸顔からすると)高橋文哉かな?とか思っていた。
ところが、鑑賞後にいろいろ調べていたら、実は本作には既に2024年6月公開の日本版『言えない秘密』があった。で、ユジュンに相当する湊人は京本大我、ジョンアならぬ雪乃には古川琴音が当てられていた!なるほど古川琴音なら納得だ。
そして、なぜ日本版の存在に自分は気づいていなかったのだろうとよくよく考えてみたたら、この時期、日本にいなかったんだ……。
韓国版
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