「僕らの鑑賞眼は贅沢方向に洗脳されているのかもしれない。」ムガリッツ t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
僕らの鑑賞眼は贅沢方向に洗脳されているのかもしれない。
スペインの有名レストランのドキュメンタリー。日本の観客は、グルメ番組を見慣れていて、登場する『食い物』について、詳細な説明をされるのがデフォ。そのあたりが不親切極まりないスペインの雑なドキュメンタリーだ。開発した『食い物』をキチンとシズル感たっぷりに物撮影し、素材や狙いや特殊技術を語ったら、食い入るように鑑賞できただろう。しかし残念ながら、本作では、何度か意識を失う瞬間があった。僕ら日本人は、グルメ系番組の<親切すぎる演出=切磋琢磨して完成度を異常にまであげた、グルメプログラムのジャパンクオリティ>に洗脳されてしまってるのだろうか。と、自問自答してしまう、そういうレベルの作品。
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