「とりあえずタバコ」盲山 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえずタバコ
1990年代初頭、中国北部の山間部の村に知らない間に売られていた女生の話。
大学を出て就職出来なかった女生が、製薬会社の漢方薬の訪問販売と騙されて、中国北部の山間部の村に連れてこられて巻き起こっていく。
ドキュメンタリータッチとはこれっぽっちも感じなかったし、これは20カ所以上カットされた後のものですかね?これが上映出来ないというのは暗に現実的と認定された様なものだと思うけれど、流石世界最大政党の洗脳国家ですね。
そして、当時の7000元は都市部の企業勤めの2〜3カ月分の給料ぐらいですかね?
この時代にそんな金額で知らずに売られて監視されてって恐ろし過ぎる。
自分と同じ境遇の人に簡単に絆されたり、郵便屋を盲目的に信じているのは能天気過ぎるけど。
どうせ死ぬならとか、死なば諸共な考えとかないのか?とか、何か色々と緊迫感なさ過ぎとかも思ったし、ラストは今更?な感じもしたけれど、最初から最後まで胸クソ悪さが堪らないナイスディストピアだった。
そういえば、2000年代初頭に中国へ行った際、吸わないのにタバコを持ってる人がいた記憶が。
コメントする