「暗澹たる物語」盲山 tohkoさんの映画レビュー(感想・評価)
暗澹たる物語
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1990年代のとある貧しい山村に騙されて嫁として売られた女性の物語。
あえてドキュメンタリーダッチで物語は淡々と進んでいく。
中国で公開禁止となり、1週間限定公開と知って取り急ぎ鑑賞。
見終わった後に何とも言えない不快感が残った。
ほんの30年ほど前のことなのに、法で禁止されている人身売買が公然と行なわれていたことや、村人と警察がズブズブの関係だったこと、売られた女性は大卒なのに仕事もなく、怪しい仕事に飛びつかざるをえなかったこと、村にはインフラも整備されておらず、
ほとんどの村人が無学無教養なことなどなど。
彼女が開放されたのかどうかわからないまま物語は突如として終わる。
これが実話に基づいていることにさらにやるせない気持ちにさせられた。
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