SEXのレビュー・感想・評価
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フランク・ロイド・ライトの人好き
知らん男と一夜の過ちを犯した夫が知的興奮と多幸感→それを奪われる苦しみに苛まれる話…?と見た。若輩すぎて愛の話は分からん
うろ覚えだが「まるで君の話みたいに」(物語を妻に語られて主体の立場を取られたから?)という台詞が印象的だった。冷蔵庫の件もあり、大きな括りとしての男性性から解放されて、やっと個の主体性を手に入れたというのにそれを親しい人に認めてもらえず、その上他人の問題として奪われたのが悔しくて泣いたのかな…?
建築カップル愛しい
タイトルなし(ネタバレ)
主人公は、40代の煙突清掃員。
ある日、同僚から「昨日の夢の中で、D.ボウイからトイレで見つめられて、何か求められている気持ちになった」と言われる。
それに対して、主人公は「俺は昨日、客とやった。作業後、彼が突然、求めて来たんだ。一旦は無視して部屋を出たんだが、求められていることに何かを感じて引き返したんだ。君にだけ話すが、昨日の夜、妻には話した」と返答する・・・
といったところからはじまる物語。
男性と(衝動的で一時的に)関係を持った主人公と妻の関係が壊れていく話だけれど、「愛と性行為は別」と主人公は妻に話し、両者の心情がとことん話し合われる。
どこからが浮気で、どこからが愛か。
それぞれと性行為との関係は幾ばくか。
漠然とした概念の淵を形作ろうとして、徹底的に話がなされる。
一応はコメディなのだが、真面目に愛を追究する。
真面目ゆえに可笑しい。
夫婦関係が修復不可能なほど壊れきってしまえば判りやすい話なのだが、そうならないあたりが興味深い。
並行して、同僚の物語が描かれる。
彼が夢の中でD.ボウイに見つめられるという挿話は主人公との対比でわかりやすいのだけれど、キリスト教信者であることを隠している(大っぴらにしていない)あたり、彼の立ち位置がスッと飲み込めず、少々もどかしい。
というのも、彼が教会の発表会でパフォーマンスするのが最後のエピソードだから。
嫌いな作風ではないので、予定どおり他の2作品も鑑賞する予定。
これは寓話かリアリズムか
BL論者には普遍的に問題になる、初めてのSEXにおける洗浄および慣らしとあう事項が全く触れられてないにも関わらず快楽を得たというのが、初めはなかなか受け入れられなかった。
でもみてるうちにこれはリアリズムをまぶした寓話としての傑作映画だと確信しました。
台詞、エピソード、音楽、全て良し。
SEXについて真摯に考えるひとは必見です。
全然関係ない映画だけど「リンダリンダリンダ」ぐらいのマジックがある。
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