ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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いま何時?
ワン バトル アフター アナザー
見事なチェイシング劇
かつて革命家であったボブの娘が拉致され、娘を取り返すために追って追われての追走劇になっていきます。
パスワードのやり取りや、なかなか充電に辿り着かないセンセイ宅、スーパーで盗んだサングラス、変態軍人に卑猥なセリフなどなど所々が滑稽で笑ってしまいます。
アップダウンの激しい一本道を走るシーンは酔ってしまいそうになるほどウネウネしていてとにかく印象的です。娘の真実が明らかになってからのボブのショットにウルッとしたり、ウィラの「Who are you ?」に胸を打たれたり、スリルだけではありません。音楽もとても効果的でした。
個人的にはポール・トーマス・アンダーソン監督の『There will be blood』が宗教とエゴが絡み合ったとても好きな作品だったけど、今作もとても面白かったです。
まだまだディカプリオ
ワンスアポンアタイムインハリウッドのときのディカプリオが凄く好きだったので、今回のダメパパもとても良かった! 変わらない透き通った瞳の中に、かつてのウッツクシすぎるレオが時々見える‥やっぱりどこか惜しいと思ってる自分がいる笑
それでもギルバートグレイプの頃から失ってない何か綺麗なものが見える気がして、画面に釘付けになってました。
よく知らなかったのですが、ショーンペンてこんなに気持ち悪い役する方だったのですか?(褒め)
変態枠はゲイリーオールドマンとかかと思ってました笑(これも褒め)
テロリスト母、あんなにヤバい感じだったのにどうして最後、いい手紙を書いたんでしょう‥あまり共感できず。
クリスマスの会みたいな名前の白人至上主義グループは、怖いくらい無機質に描かれていて、このへんももちろん揶揄してるのでしょうが、移民側の暴力性やモラルの低さも同じくらいのボリュームで対比を描いていて、ナーバスな問題を取り上げているのだと思います。アメリカの肌感はどんなものなのでしょう。
最後のカーチェイスは新鮮で面白かったです。低い位置のカメラが臨場感を盛り上げる。
でもほんとは、デルトロを観に行ったのでした。眼福。
皆サイコ
長編です。
 通好みの映画かな。自分は結構長い割りに途中ダレる事なく観れました。主演のレオ様は格好良くないし、アクションも派手ではないけれども惹き込まれる感じです。
 登場人物の殆どは何者かよく分からないです。革命家も意味が分からないし、相手の軍人も役職か階級か分からないけれど“警視”とか呼ばれてるし(そう訳されてまた)。でも目が離せないと言うか、真面目な役柄なんですが滑稽に見えたり。決して笑いを取るようなコミカルな演技じゃないのに…監督の手腕かな。
 最後のカーチェイスは良かったです。カーチェイスと言う程でもないただ単に追いつきそうになるだけのシーンなんですが、アクションとは別の魅せ方で良かったです。
 結論からするとアカデミーとかの賞を取るような映画です。派手さはなくスカッとした娯楽性に欠ける映画かな。実際ラストはアレでいいんだろうか?とスッキリしない感覚が残りました。
退屈な映画
前宣伝を聞いて思っていたのと違ったなという感じ。
何者かに攫われた娘を救出に向かう主人公を、次から次に敵が追いかけてきて、
バトルバトルまたバトルのアクションエンタメかと思っていたけど、そういう映画ではない。
登場人物たちそれぞれが、何を目的に行動しているのかが分かりにくい。
主人公ボブ(ディカプリオ)は、ファシストやレイシストに反抗する「自称革命家集団」の仲間だったというのは分かった。
移民問題、ファシスト、レイシスト、白人至上主義者、
アメリカの現状を揶揄して戯画化するのが脚本のコンセプトなんでしょうな。
PTAもやっぱりトランプ嫌いなわけか。
白人至上主義者のクラブとロックジョー(ショーン・ペン)の関係もよくわからない。
ロックジョーって、警察?軍隊?どっち?
迷彩服の胸には「POLICE」って書いてあるんだけど、
アメリカって警察も迷彩服着るんだ?
ちょっと乗り切れなかった。
10回くらいあくびが出た。
ビスタビジョンカメラで撮影して「劇映画としては、世界初の全編1.43:1(IMAX)」というふれ込みだったので、わざわざ池袋のグランドシネマサンシャインで観てきました。
画作り的に人物の顔のアップの多い普通のドラマなので、1.43:1の大スクリーンで観るのはけっこう辛かった。
IMAXレーザーか通常スクリーンで1.85:1版を観るのがオススメです。
完璧な演出を堪能できる幸福な体験
PTA作品とは相性が……
レオナルド・ディカプリオ主演、ポール・トーマス・アンダーソン監督によるアクション映画。ディカプリオはともかく、PTA作品とはあまり相性がよくないので心配だった。本作も前評判の割に、千葉の田舎映画館ではしょぼいスクリーンに追いやられ、初日初回上映にも関わらず十数人の観客しかおらず、不安が募る。3時間近い上映が終わり、この内容じゃ日本ではヒットしないなと思った。
人種差別や移民問題など現代アメリカが抱える闇の部分を主題に据え、“革命戦士”と称する(←称してなかったかもしれない)あまちゃん軍団を好意的に描く。でも、こいつら実際には何をしているのかよくわからない。革命ごっこを楽しんでいるだけなのか?
あることがきっかけとなり仲間が次々に狩り出され、16年の潜伏期間を経て再び表舞台に現れた理由とは……。これがまた、ため息をつきたくなるようなことで、予想の斜め上をいっていた(もちろん悪い意味で)。
全体として見れば、先述した現代アメリカの闇を戯画化したような内容で、その意味ではおもしろい。ディカプリオのこれまで見たことがないようなダメ男ぶりも楽しかった。ただ、解決できない疑問がいくつも残っていて、消化不良感は否めない。
やっぱり今回も……とガックリだ。
超絶お下品アクション・ブラックコメディ
作品としてめちゃくちゃ面白かった!
この監督の作品は(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も『ザ・マスター』も)観てないんで、自分に合うか不安でしたが、敵味方もキャラがわかりやすい、万人向けなエンタメストーリーっぽいナニカでした。
「ナニカ」と微妙な表記をしたのは、一見まじめなアクション映画のふりして宣伝していたけども、性欲、名誉欲、保身、差別意識などをベースにした、超絶お下品アクション・ブラックコメディが内実だったからw
特に、ショーン・ペン演じるロックジョーのクソっぷりが最高。
ロックジョーは白人至上主義でありながら、黒人をレイプしたいマウント欲の怪物で、しかも敵であるカリスマ革命家(というか暴力第一主義テロリスト)である女で、しかもボブの妻のペルディフィアを愛してしまうという歪んだ変態なのだ。
まぁ、支配欲を愛と勘違いしている執着の怪物、と言い換えてもいい。
醜悪すぎて、「いつ殺されるんだろう?」とワクワクが止まりませんでした。
「世界初、全編において画角が1:1.43」と知り、gdcs(グランドシネマサンシャイン池袋)案件と判断して決意。
ラスト近くのカーチェイスをはじめ、わざわざ行った甲斐がありまくりであったことも、付記しておきます。
ヒリヒリした展開なのにディカプリオのダメオヤジっぷりに惹かれる
まず、私が思っていたような映画では無かった。
予想の斜め上を行ってたね。
簡単に書くと、革命家たちの逃亡劇。
前半は女革命家と爆弾係の恋から始まり、後半親子の物語へと。
状況としてはヒリヒリしているのに、なんかずっとフワフワしてるのはディカプリオのダメっぷりが笑えるからかな。
160分あったらしいけど、2時間ぐらいにしか感じなかった。
ディカプリオと共に大いに困惑し、大いに慌てて、大いに奮闘しよう!
最高!
随所で活用される手持ちカメラによるドキュメント・タッチの撮影が臨場感を生んでいる。
没入感が半端なかった。
しかも単なるアクション映画にとどまらず、笑える展開やハラハラできる展開も用意されており、まさにエンタメ全開の作品になってます。
最初は暴力で解決しようとする主人公たちに不快感があったものの、話の主軸が変化してからはもうノンストップの「のめり込み」状態。
困惑し、慌てふためくディカプリオと共にラストまで一気に駆け抜けるような作品でした。
久しぶりに立地を活かしたカー・アクションを観れた点にも感激!
日本版の「スーパーマン」ポスターなど、あちこちに散りばめられた「遊び心」も満載ですので何度でも観たくなる作品でした。
あらすじでは見えてこない“プロローグ”があるからこその
大変なこだわりをもって自身の出演作品を決めるというレオナルド・ディカプリオ。今回はポール・トーマス・アンダーソンとのタッグということで公開を楽しみに、劇場で流れるトレーラーからも目を背けて極力に事前情報を入れないようにし、本日ようやくの公開初日にTOHOシネマズ日比谷にて劇場鑑賞です。
政府による移民政策に対し、「革命を起こそう」と武装闘争で対抗するレジスタンス“フレンチ75”に参加するボブ(レオナルド・ディカプリオ)は爆発物が専門分野。ボブが仲間に入り作戦の幅が広がって、勢いを増す“フレンチ75”の活動はどんどんと過激になっていきます。ところが、ある日の作戦時に起こる“計画外のアクション”をきっかけに無理な撤退を強いられ、一部のメンバーがロックジョー(ショーン・ペン)率いる軍と警察による包囲網によって捕まり、そしてカリスマ革命家でボブの妻のペルフィディア(テヤナ・テイラー)も拘束されてしまいます。ちなみに、彼女の名である「Perfidia」の意味を調べてみるとなるほど!。ここでは伏せておきますが、興味があれば是非と余談まで。ちなみにここまでの流れはあくまで“プロローグ”であって「かつての話」。公式サイトなどのあらすじを確認してみると、概ねはその16年後について触れられていますが、観終わればこの“プロローグ”があるからこそいろいろと感慨深く、最後の“エピローグ”を観てついつい涙腺も刺激されてしまう、大いに“浸れる作品”となっています。
それにしても本作、一言で評すると“全部盛り”と言って過言ではない超エンタメ作品。アクション、サスペンス、ユーモア、そしてスリル。特に終盤のカーチェイスシーンはメチャクチャにスリリングで、独特のシチュエーション×カメラアングルに観ていて思わず車酔いを感じるほどのリアリズムからの、驚きのアイデアによる決着のつけ方には素直に感動。それまでの息つく暇もない展開も含め、本作のマクガフィンであるペルフィディアの娘・ウィラを演じるチェイス・インフィニティ、大変に印象に残るアクションは見応え充分。そしてまた、今時の若者的なリアクションvs. オジサンたちのイライラや呆れる様子に苦笑してしまう一方、ボブの育て方やセンセイ(ベニチオ・デル・トロ)による指導、そして母親譲りのセンスと意志の強さ等々、深みを感じる演技も大したものだと思います。
そして勿論、豪華共演の大物俳優レオナルド・ディカプリオとショーン・ペン、さらにベニチオ・デル・トロの振り切った演技には劇場内に笑い声が止まりません。それぞれキャラクターは全く異なるのですが、3名それぞれが厳つい言動に反してどこか可愛げを感じ、観ていて思わず笑ってしまう。もうズルいとしか言いようがありません。
設定や背景など、特殊な状況や専門的な言葉や話も飛び交いますが、意外にも誰もが取っ付きやすいエンターテインメントに溢れる作品。ここ最近は鑑賞作品と自分の相性が良くないことも少々ありましたが、久しぶりに掛け値なしで「面白かった!」と言える作品でした。もう一回観たいな~
ダメパパ役のディカプリオさんを楽しめる、テンポのいい物語です
PTA
父と娘の (追記)
予告のイメージで、スケールの大きいドタバタ・アクション・コメディかと思って、せっかくならと遠出してIMAX上映で観てきました。
前半はテンポ良くて曲もノリノリで面白かったけど、解説にあるように次から次へと刺客が現れる訳でもなく、センセイはいいキャラクターだったけど出番少なかったので、期待していたほどは笑えなかった。
ウィラの前でロックジョーの線が出た瞬間からボブが可哀想になって、もっと父と娘の絆を描いてくれていたら、きっと泣いていたと思う。
デモに参加するのはいいけど、テロはダメですよ。
ベニチオ・デル・トモ不足なのでザ・ザ・コルダ観てきます。
(追記) 10月16日
明日から上映館・回数も減るみたいだし、まだ大きめのスクリーンで上映してるうちにと思って二回目観てきました。 ボブ、ベルフィディア、ロックジョーの関係が端折られてたのかな。台詞ではもっとお互いに関わりがあるみたいな感じだった。もっと長くなってもいいから、前半の三人の関わりをしっかりと描いてほしかった。
ウィラの「Who are you?」の叫びがせつなかった。
これ、面白いの?
予想をはるかに超えた!新感覚の「聖域都市」アクション。
メキシコ国境に近いアメリカの都市「バクタン・クロス」での戦いを描く。アメリカには移民の受け入れに寛容な市や郡が数多くあり「聖域都市」と呼ばれている。バクタン・クロスもその一つという設定。国境付近でのアクション映画といえば「ボーダーライン」のような麻薬の流入を防ごうとする合衆国側視点の作品が多いと思うが、まず、この作品では麻薬問題は少し後方に退いていて、不正入国者についての立場の違いによって敵味方が分かれてくる。
ボブとその妻ペルフィデイア(テヤラ・テイラーが演じる。すごい存在感)の組織「フレンチ75」だけど世界革命を目指す革命家集団ということになっている。今どきのアメリカにこんな人たちがいるのかと思うけど。対抗する極右組織「クリスマスの冒険者たち」も同じで多分に戯画的ではある。ここにロックジョーの率いる警察部隊が絡んでボブとその娘ウィラを巡って争うこととなる。そうそうウィラが通っている空手道場のセンセイ(ベニチオ・デル・トロ)は父娘を助けることになるんだけど裏の顔があります。詳細は映画をみて〜なんだけど実にかっこいいです。
ストーリーが重層的で最初から最後まで目を離すことができない。そして、ショットがいちいち独創的でみたことない世界を覗かせる。例えば、センセイとボブが走らせるクルマの横や前をスケートボードが並走するショットだったり、クライマックスのカーチェイスでアップダウンのある道を遠景で延々見せるところだったり。
アクション映画なんだけど、撃ち合いなんかのシーンはむしろ少なくて、でもそれ以外の意味のあるシーンが、クールに流れるように、印象的な劇伴音楽と一緒に提示される。アクション映画の新感覚作品です。フランソワ・トリュフォーが時代を切り開いたときのようなインパクトあり。
全520件中、481~500件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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