ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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レジスタンスのデイスタンス‼️❓
ストーリーはともかく、演技と映像は凄い、名優たちの人間交差点、そのものがそこにいるように感じた、特にショーンペン、エンドロールまで気が付かなかったな、全ての俳優が演じているのでは無く生き様を晒しているかのように感じる。こんな組織どころか、こんな活動も無い、警察を我が物のように操れるものもいない、この荒唐無稽がリアルに感じるほどの見事な映画。移民問題は世界中で問題化していて他人事では無い。問題提起する名作、是非。
アップテンポの音楽が疾走感を加速する
音楽にあわせた息も吐かせね展開に、アメリカンな味付けが程よく効いて最後までしっかり楽しめました。(ちょいタランティーノっぽい)
移民問題、人種問題とりわけ白人至上主義など重いテーマてんこ盛りにも関わらずです。
それにしてもディカプリオさん、どのような役でも可憐にこなす可愛いおじさんになりました。
「タイタニック」の美少年がこんな風に化けるとは。今や娘思いの冴えない元革命家、しかしヒーローじゃなくてもかっこいい。
そういう意味では「俺たちは天使じゃない」のショー・ペンさんも同じか。。。今回は快演って映画紹介で書かれてましたが、その通りです。
なぜか箱(スクリーン)は小さめでしたが、162分間楽しめます。
最後に始末屋(?)の彼はなぜ翻意したのでしょうか。
ちょっとモヤッとしてます。
何歳になっても新しい顔を生み出すディカプリオ
敵役のショーン・ペンがディカプリオを食ってる⁈
ディカプリオも木から落ちる
「トム・クルーズになれ」と言われて上島竜兵になるレオナルド・ディカプリオ
催涙ガスに必死の形相で耐えるレオナルド・ディカプリオ。
普通の乗用車が通りかかっただけで過剰にビビって瞬時に床に伏せるレオナルド・ディカプリオ。
テーザー銃に撃たれて地面に倒れ、痺れ続けるレオナルド・ディカプリオ。
仲間との合言葉が思い出せず逆ギレし、電話相手を罵倒しまくるレオナルド・ディカプリオ。
ベニチオ・デル・トロからトム・クルーズ並みのアクションを要求され、熱湯コマーシャルの上島竜兵みたいになってしまうレオナルド・ディカプリオ。
こんなにディカプリオの演技で笑ったのは、2014年公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』以来かも。
彼が必死になればなるほど、その姿が滑稽で笑いが止まらなかった。
合言葉の「今何時?」の返しが思い出せずディカプリオは苦悩するわけだが、その正解にも爆笑してしまった。
ショーン・ペン演じる屈強な軍のリーダーが、銃を突きつけられて「立つんだ」と言われても動じなかったのに、「勃つんだ」という言葉には従順に従うのに失笑。
大画面で一体何を観させられているんだと思った。
話は想像していたものと違った。
移民解放をしていた過去から米軍に狙われるようになったディカプリオが、機械オタクとしての知識を武器に窮地を乗り越えていく話だと思っていたが、実際はほとんどのピンチを周りの仲間が解決してくれる展開ばかりで、そこは少し残念だった。
荒野のハイウェイって平坦な道かと思ったら意外と波打っていて、そのことを利用して敵を倒すのは上手いと思った。
この作品で描かれる移民排斥問題は、まさに今のアメリカを象徴。
しかし、移民解放に尽力する人間が品行方正に描かれないのは、フェアな作りに感じた。
そうした活動は、常に国から敵視され、残りの人生で周囲を警戒するような生活を強いられる。
生半可な覚悟でできることではないし、それでも奉仕する人には敬意しかない。
多少まともじゃなくても仕方ないと感じた。
一方で、白人至上主義者たちは、一見上流階級の身なりで品がよく見えるが、彼らの語る理屈は行き過ぎた潔癖症のようで気持ち悪かった。
世の中には「生みの親と育ての親」で苦悩するドラマがよくあるが、この映画だと「生みの親?なにそれ美味しいの?」というスタンスで、そんなことでいちいち動揺しないことに好感が持てた。
〈追記〉
映画を観てから1日経って、この映画についての考えがガラッと変わった。
移民解放を描いていたから、てっきりリベラル寄りの映画だと思っていたが、それは大きな誤りな気がしてきた。
この映画は「リベラルの皮を被った保守映画」だと今は思える。
そう考えると、いろんなことが腑に落ちる。
移民に協力する人たちがただの善人として描かれていないのを、最初は「フェアな描き方だ」と思っていたが、実はそうではなく、「そういう奴らの本性は偽善者なんだぞ」と描きたかったんだと思えてきた。
リベラルな活動はすべて軍に潰され、結局無駄に終わる。
そして、捕まった人たちは全員が仲間を裏切るような行動をする。
一方、極右的でマチズモの権化ともいえる悪役、ショーン・ペンが演じる軍人のロック・ジョー。
彼のラストは、「ざまあみろ」とスカッとするようなものではなく、哀愁が漂う絵で終わる。
さらに、保守の中枢にいるような人間たちは結局はほぼ無傷のまま。
リベラルな思想に対しては冷たく突き放し、保守に対しては実は愛のある描き方をしているように、後から考えると思えてしまった。
映画としてはすごく面白いと感じつつ、どこか乗り切れない部分があったが、個人的にはこう考えれば納得できる。
少し長かったかな
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 先ずは見事な娯楽映画であることに拍手👏一部ご都合主義な処もあるが映画好きには堪らない御馳走である。但し、娯楽映画の裏に現代社会の問題(分断、白人社会の崩壊)を孕んでいる。
①題名(“次から次への闘い”、というよりも“闘い終わって、また闘い”の方が本作のニュアンスに合っているかな?)からは、エマニュエル・トッドの最近作『西洋の敗北と日本の選択』の中にある一節“戦争は歴史家から見れば残念ながらありふれた人間的活動”が思い浮かんだ。
実際、本作の背景として(あくまでプロットを機能させる背景ではあるけれども)、現代アメリカ(世界と言っても良いけど)での移民問題(国家間の格差)や未だに残る白人至上主義、その一方での此まで白人中心の世界倫理・秩序の崩壊・終焉と新しい秩序の台頭が垣間見える。
②演出はまことに快調。全監督作を観ているわけではないけれども、本作が一番楽しく観れたと思う。(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』はいまだに最高傑作だと思う。『ブギーナイツ』は好き、『マグノリア』『ファントム・スレッド』は秀作だとは思うけど個人的にはも一つ、『リコリス・ピザ』はも一つ面白さが分からなかった。)
③演出・脚本・撮影(カメラ)・音楽の上手さもさることながら、主演の3人のオッサン連中(でも私より年下)の巧演が堪らない。
ショーン・ペンが上手いのは当然として(それにしてもブッ飛んだ役、ショーン・ペンにしか出来ないだろうねェ)、レオナルド・ディカプリオが、『ギルバート・グレイプ』(この演技も素晴らしかった)から見始めて『タイタニック』を経て『レヴェナント』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『キラーズ・オブ・フラワームーン』、そして本作と見観て来て、何と上手い俳優になったものだと実に感慨深い。本作でも緊迫感のあるシーンなのにどこか可笑しい余裕と軽みが有って見ていて飽きない。
ベニチオ・デル・トロも、『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』でも好演であったが、本作でも助演ながらこちらもスリリングなしーんの筈なのに安定感・洒脱感たっぷりで実に上手い。
鬼気迫るような音楽と緊張感のあるシーンと、あからさまな下ネタやジョ...
ディカプリオ扮するダメ親父が右往左往する3時間
世の建前を激しく嘲る
闘争そして闘争、あるいは逃亡のち希望
世界三大映画祭受賞者、ポール・トーマス・アンダーソン。
初期作「ハードエイト」で注目、「ブギーナイツ」でオスカーノミネート、「マグノリア」でベルリン金熊賞、「ゼアウィルビーブラッド」でベルリン銀熊賞、その後も精力的に映画を創り続ける。
今作10作目。圧巻の大作。
私は学生時代に「ブギーナイツ」を観て、衝撃を受けた。まだPTAが20代で撮った作品。70年代〜80年代におけるポルノ映画界の栄枯盛衰を背景に、血の繋がりのない家族的人間模様、彼の作品に通底する親子、とりわけ父子関係を軸に描く青年の成長物語。若き才能が現れたと思った。マグノリアではロバート・アルトマンばりの群像劇を描く。ゼア・ウィルビー・ブラッドはアメリカ資本主義の源流、マチズモ、宗教、カルト、またそこに表される親子の物語、破壊破滅衝動。彼の代表作だといえるだろう。
今作は、PTAのアクション映画の傑作。映像の引き出しの多さに驚嘆する。スクリューボールアクション。アメリカポストモダン文学者のトマス・ピンチョン、「ヴァインランド」からインスパイアされたという作品。
体幹強度の高いシナリオ、緩急自在の濃密な演出、一流キャストの演技、IMAX含むフィルムへのこだわりを感じる撮影。
サントラの効果的な使用、などが伝わる。
この作品はPTA作品中、最も映画、映像的に面白いといえるのではないだろうか。作家性が前面にでるPTA監督作の中、エンタメ映画として面白い。
かつて、極左グループの革命家として活動していたボブとカリスマ革命家デアンドラとの娘、と思われていたウィラ
映画はボブ含む極左グループ、フレンチ75が移民収容所を襲撃するアクションシーンから派手にスタートする。
軍人ロックジョーが執拗に追う。陰謀論的極右グループ「クリスマスの冒険者」、三つ巴の闘争劇、逃亡劇が最後まで観るものを掴んで離さない。
落ちぶれた自称革命家ボブ演じるはレオナルド・ディカプリオ。激しいスタントとコミカルな演技を混合させ、秀逸。
必死に闘争、逃亡する演技は時に笑いを誘う。名優になった。
彼と娘を異常な変態的執念で追うショーン・ペン。圧巻の存在感。さすがである。若かりし頃から、すでに演技派であり監督作もある。
ボブを助ける”センセイ"演じるは、これまたオスカー俳優ベニチオ・デル・トロ。飄々とした神出鬼没的な演技に拍手。
セリフも面白い。
革命家たちを演じるレジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、
娘のウィラ役チェイス・インフィニティ…鋭い眼差し、力のこもった熱を感じる。テヤナ・テイラーが身籠ったお腹を露わにしながら、銃を打つシーンはインパクトあり。
センセイが「自由とは、恐れないこと、…トム・クルーズみたいに」と車からレオを逃すシーン。面白く自然と笑みがこぼれる。
ラストのカーアクションスタント。見所だろう。
頭にはスティーブ・マックィーンの「ブリット」がよぎった。
こうくるのか、とあっと驚く。チェイス・インフィニティが熱演。
当然賛否はあるだろう。
しかしながら、今作には映画の本当の面白さ、特に今、
以前より弱くなりつつあるとも言われる、ハリウッド映画の
醍醐味がある。
追うもの、追われるもの、闘争、逃亡…
ラストシーンも良い。
来年のオスカーにも絡みそうな印象。
必見作だと思っている。
ぶっ飛び&はちゃめちゃ
 ぶっ飛んでいて、はちゃめちゃ。ずっとニヤニヤが止まらない。ショーン・ペンが演じるロックジョー大佐が物語のアクセルを踏みまくる。
 大佐が調教されるシーンがもう大爆笑。一物をゲッラップと言われて、リスの家族が入れるくらいテントを張ってご主人様の期待に応える。拳銃を突きつけられて、それができるってドMの鑑。これがね、伏線にもなっている。
 「クリスマス・アドベンチャラーズ・クラブ」とかいう白人至上主義者の秘密結社が登場するんだけど、白人であることしか誇り持てなくなった哀れな白人たちが悪あがきしている様子が面白くて、くすっとなる。
 悪ノリで作ったしか思えない作品だけど、自分はこういうの大好きだからノリノリで楽しめた。終わってみるとショーン・ペンのロックジョー大佐ばかり脳内でリフレインする。
「桐島です」の何たる浅さ。
全519件中、421~440件目を表示
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