ワン・バトル・アフター・アナザーのレビュー・感想・評価
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意外と長く感じないです。
テンポ早くちょっとスリルもあって中々面白かった。
ウケ狙いなのかボケも入りちょいちょい館内笑い声も。
4.0-4.5が悩みました。面白いんだけど、凄いやり合ったピーク的な頂点感ある場面がなかった。
あえて言うなら最後の車の競り合いか。
でも満足いく映画でした。
余談
どこか昔っぽさがある映画で渋さがありました。
男の浪漫的なお洒落。
まるで自分が高校生の時にあるあるだった、部屋にマルボロやバドワイザーを飾る部屋のような。
これは現代の第三次世界大戦を描いたPTA流アクション大作だ!そして、ここにはぼくらが映画に望むすべてが詰まっている
PTA✕ディカプリオ最強タッグによるクライムスリラーでスクリューボール・コメディでチェイスアクションな満足感も満腹感も高い坩堝アドベンチャー。タイトルが全て表すように、あらゆるテーマや要素が内包された戦いに次ぐ戦いだ!!そしてすべての革命は一本の道へ繋がっていくビバ・ラ・レボリューション!
"戦闘また戦闘"。あ〜これぞ映画観たなという、どっと疲れた鑑賞体験。久しぶりに1回見ただけでは本作を表す最適な言葉を見つけられない・言い表せられないかも、そんなクレイジーな大作に久しぶりに出逢えた!カウチポテトになっているハイなディカプリオが追われる側から追う側へ、逃走劇から闘争になっていく複雑に絡み合った複合的な要素が織り成す充足感。先ずは質問に答えろ、今の時間は?スリルもラフアウトラウドも満載で、長尺にもかかわらず引き込まれること必至の"革命"的超濃厚ジェットコースターライド、これぞ映画!PTAしか勝たん。
好きな監督を聞かれたら、先ず間違いなくトップレベルに挙げるPTA!初期代表作で顕著だった彼お得意の群像劇スタイルも、本作では遺憾無く発揮されている。構成に脚本が巧みなのだけど、キャラクターも決しておざなりにしているわけでなく、特にメインの2人=ボブ✕ロックジョーがヤバいキャラ立ち!ディカプリオは何演ってもディカプリオで最高すぎるのだけど、それが演技が下手な人のそれではなくて、圧倒的に引き込まれる求心力のある熱演と存在感による彼が体現する喜怒哀楽や焦燥。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に続いて、うだつの上がらない情けない感じ最高すぎる。また、賞レースの助演男優賞にも絡んできそうな、ノリノリにキモいショーン・ペン演じる見栄っ張り具合。ディカプリオ&デル・トロほコンビ一生見てられる名コンビ!この"只者ではない"感がエグい圧倒的なエネルギー量を全編から放つ、最高の褒め言葉としてのカオスですらある本作は、『インヒアレント・ヴァイス』以降最も満足度の高いPTA作品かもしれない。
2度、3度観たいし、その鑑賞の価値がある。疑いようのない作品としての強度。盟友ジョニー・グリーンウッドによる素晴らしいスコア。センセイと逃げる夜の後ろでずっと鳴っているところ最高すぎた。緊張と緩和みたいなサスペンスっぽさと面白おかしいコメディっぽさの共存するバランスと中和が絶妙で、なんだか背もたれにもたれてふんぞり返ってスクリーンを見るのが惜しくなるくらいずっとソワソワゾワゾワしちゃっていた。群像劇方式であっち行ったりこっち行ったり色んな要素が次々と出てきても混乱しないでまとまりながらテンポよく紡ぎ上げる編集も、撮影も最高!『F1/エフワン』ばりに車体の低いところにカメラ付けている先の見えないジェットコースターみたいなチェイスシーンのカットがもたらす落ちる感覚。そうした裏方スタッフ含めて、アカデミー賞10部門以上ノミネートも現実的な視野に、賞レースで大量ノミネートされそう・賑わせそうな作品をこの時期に日本でタイムラグほとんど無く見られる歓び!
勇気を、真の自由とは恐れないこと。スーパーマンでもバットマンでもスパイダーマンでもなく"ロケット・マン"から投げられる爆弾のように、次々と勃発する戦争・闘争の数々は、まさしく僕たち私たちが生きる世界、現代アメリカ社会。丁度、とある出来事から世界に絶望していたタイミングだったのだけど、本作を観て少しは励まされたというか自分も闘わないとなと思った。あらゆる「革命」に祝福を、そしてすべての革命は一本の道へと続きつながっていく。センセイ!ビバ・ラ・レボリューション(¡Viva la revolución!)!!
P.S. コトイチ観たかった映画!本作では『インヒアレント・ヴァイス』に続いてトマス・ピンチョンの「ヴァインランド」にインスパイアされたということだけど、以前に同小説を読んだ際にはあまりに独特なその書き方から挫折したことがある。それでも、PTAの手にかかるとここまで自分でも楽しめるくらい面白くなるのだから凄いものだなと思った。公開したらIMAXで観に行こう。そのときはボブの服装を再現して観に行きたい。ちなみにディカプリオは実年齢より10歳近く若い役柄?PTAって呼んでいるの自分だけかと思っていたけど、そんなにメジャーな呼び方なのね。
♪Dirty Work / Steely Dan
American Girl / Tom Petty and the Heartbreakers
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2回目
真の天才PTA✕ディカプリオ✕ショーン・ペン✕ベニチオ・デル・トロ✕ジョニー・グリーンウッド✕各所素晴らしいスタッフ=極上の映画館体験がクセになる!!!!!!
トム・クルーズみたいに!農園天国、じゃじゃ馬億万長者、Hジャンクション。もうどうでもいい。宣戦布告は、悪との戦いから始まり、己との戦いで終わる。
主人公は迷えるボブで、対を成すサブ主人公はショーン・ペンが歩き方や一挙手一投足からザ・軍人感を醸し出しながらそれだけに収まらない変態ロックジョー(ショーン・ペンのおかげで多層的・多面的で複雑な存在に)だけど、物語上のテーマとなる視点人物は娘のウィラ(それゆえのAmerican Girl)。
ティーンエイジャーの女の子の自分を見つける旅路の成長物語でもある。親の世代の戦いと、未来を生きる子ども世代がどう対峙するか?チェイス・インフィニティ、本作で知ったけどよかった!
そして、飄々とした魅力で奥の見えない"キモサベ(相棒)"=センセイという不思議な存在!ずっとワチャワチャしているボブとの対比。唯一無二な彼が演じることで、ここまで魅力的になるかと驚かされるし、自分もセンセイに出会いたいとすら思ってしまう。
豪華オスカー俳優3人共演というだけでなく、IMAX鑑賞で2回目を観ても、やっぱり本当に映画的な喜びに溢れている作品だなとしみじみ痛感した。最初の"宣戦布告"から全編を彩る盟友ジョニー・グリーンウッドのスコアが天才すぎる。
何が起こるかわからない先が見えないストーリーラインに、複雑に絡み合った要素とキャラクター達ながら、いざクライマックスを迎え終わってみると、小手先でなく大きく描きながらも結果真っ直ぐだなと思った。つまり、余計に複雑しないストーリーテリングの巧みさと、随所のユーモアのセンス。
すべてのキャラクターが色んな側面を体現・象徴しているよう。テヤナ・テイラーが体現する自分がこの世界に存在する意味を模索するように・居場所を探すように情熱を燃やすさまも、レジーナ・ホールが体現する母性も。
本作もまた近年の映画本編尺長時間化に見られるような疲労感と完全に無縁ではないけど、実際の尺に対しては短く感じる"あっという間"感があるし、本作の場合はその濃厚さゆえに心地よい疲労感とでも言うか、一種の中毒性を帯びてもいる。
The Revolution Will Not Be Televised
勝手に関連作品『アルジェの戦い』
つまらん
なんか巨匠の映画とかで、期待して鑑賞したが、ただのつまらん映画
デカプリオが終始ただの道化で、この監督が意識高い系のトランプ大嫌いの願望だけの
映画だった。この現代のアメリカに革命の妄想でも再現したい気持ちがありありなのか、
出てる俳優陣が可哀そう(特に変態にされたショーン・ペン)
【こんな映画作って喜んでるようじゃ、もうハリウッドも民主党もだめかもわからんね】
極左革命グループ「フレンチ75」は政府転覆を目論み、移民収容所襲撃、爆弾テロ、銀行強盗、電力網爆破などの破壊工作に勤しんでいます。いかにもハリウッドらしい派手な爆破シーンや銃をぶっぱなすシーンはてんこ盛りですが、彼らの思想は語られず精神的支柱も見当たりません。こんな集団がもし政権を奪取したらそれこそ暗黒時代に逆戻りでしょう。このご時世に暴力革命を肯定するなんて本気でしょうか。アホらしくなってきます。中国やロシアじゃないんだから。
フレンチ75に所属する若き黒人女性パーフィディア・ビバリーヒルズ(テヤナ・テイラー)さんはイケイケの革命闘士です。彼女のカリスマ性の前に、二人の白人男性がメロメロに。
一人はホワイト・トラッシュ代表ボブ・ファーガソン(レオナルド・ディカプリオ)さん。もう一人は軍人代表スティーブン・J・ロックジョー大佐(ショーン・ペン)。
前半のボブはただただパーフィディアさんに付き従い、彼女に捨てられてからは酒とドラッグに溺れ、娘がさらわれてからはその救出に生命をかける男です。自分の人生は空っぽな男で、まさにホワイト・トラッシュ。でも彼がなぜそこまでパーフィディアさんに惹かれるのかよく分かりません。
ロックジョー大佐もパーフィディアさんに一目惚れして付きまとい、ホテルに呼び出します。「来なければ活動できなくしてやるぞ!」ってなんだそれ。でもパーフィディアさんはノコノコ出かけていってノリノリで逆レイプごっこ。彼らの性癖はよく分かりません。
パーフィディアさんはなにしろ暴力とセックスに目がない女性です。全ては衝動であり、別に深い思想的背景があるようには見えません。こんな彼女のことを二人の白人男性は“英雄”として崇めます。パーフィディアさんは女の子を産みますが、彼女も父親がどっちなのか分かりません。そんなこんなでこの“英雄”は革命の大義のためにあっさりと家族を捨て、自分が捕まったらあっさりと組織を売ります。本作の“英雄”の斬新な点は若い黒人女性であることと自己犠牲なんてしないこと。新たな“英雄”像を提示して見せてくれました。
本作の斬新な点はそこだけ。英雄を黒人女性にしてそれに従うのが白人男性達と立場を入れ替えただけです。もしそうしなければただの暴力男の革命夢物語でしかなく、女性や黒人の観客はそっぽを向くでしょう。いろんな計算が働いています。
フレンチ75に対抗するのが白人至上主義の秘密結社「クリスマス・アドベンチャラーズ・クラブ」。陰謀論によく出てきそうな陳腐な組織です。ロックジョー大佐も入会を許可されます。でも黒人女性と関係を持っていたことがバレ、粛清されます。エリート白人メンバーであるティム・スミス(ジョン・フーゲナッカー)さんが直々に殺しに出かけます。エリート白人が自分の手を汚すはずないじゃん!アホくさ。
一方ロックジョー大佐は自分の手を汚しません。先住民の賞金稼ぎ・アヴァンティQ(エリック・シュヴァイク)さんを雇い、娘の居場所を突き止め、軍隊を動かし街を襲います。女子高生一人を誘拐するのに軍を動かすなんて!アホくさ。
で、やっと娘と二人きりになったロックジョー大佐はすかさずDNA検査を敢行!やっぱ俺の娘じゃん!ということで、あー、この親父、娘を守るために軍を裏切って戦うのかな―、と思って見てたら、アヴァンティQさんに娘の処分を頼みます。パーフィディアさんは崇めてたのに娘はあっさり処分。ロックジョー大佐の行動原理が分かりません。アヴァンティQさんもアヴァンティQさんでなぜか娘を逃がすために命を捨てます。なにがしたいのか分かりません!
娘とそれを追うエリート白人ティムさんとさらにそれを追うホワイト・トラッシュのボブさんの3台のカーチェースが最後の見せ場になりますが、この3台が揃うのも「たまたまそこに」でしかありません。陳腐すぎ!他にも「革命尼僧の修道院」とか、「秘密の脱出経路が張り巡らされた街」とか陳腐設定のてんこ盛り!
娘のテコンドーの先生でありボブの逃走を手助けするセルジオ・セント・カルロス(ベニチオ・デル・トロ)さんは黒人とヒスパニックの共闘を象徴する重要キャラです。でもなんで彼が協力的なのかもよく分かりません。結局自分だけ警察に捕まっちゃうし。
娘は普通の女子高生のはずですが銃の撃ち方知ってます。さすがアメリカ!銃社会!この娘が母の意思をついで次の革命闘士になっていくような、それを賛美するような、嫌なエンディングでした。
「娯楽映画」としてこれまで暴力を賛美し続けてきたハリウッド。本作ではついに暴力革命を賛美しているようにうつります。それでいいのか?アメリカ人。たしかに白人人口は減少しており、白人支配の終焉はおそらく避けられないでしょう。本作はその後の混乱を示唆するような映画でした。
極左の暴力革命の女性闘士に振り回されるダメ男を演じたディカプリオ。本作のコメディパートを一身に背負って熱演していますが、なにしろ演出が冗長なので、笑いよりも退屈を産んでしまいます。革命を支援する役を演じた彼のギャラが2000万ドルというのが最高のブラックユーモアでした。革命を描いた映画で大儲けするというビジネスモデル、新たな搾取構造、斬新です。
本作は果たしてアメリカ社会の分断と暴力を解消するのか、助長するのか。もちろん助長します。こんな娯楽映画作って喜んでるようじゃ、もうハリウッドも民主党もだめかもわからんね。
この映画を観て、極左革命組織へのシンパシーを感じるか、それとも暴力革命を怖いと思うか、どちらが多いだろうか。銀行の警備員を撃ち殺した女性“英雄”の姿に共感できるだろうか。結果的に本作は左派や白人エリート層と対峙するMAGAを利する形になったのではないだろうか。PTAはMAGAなのだろうか。陳腐なフィクションは現実社会をさらに歪めてしまうのではないだろうか。
ク◯リベラル
白人至上主義がポイント
かつては過激な革命家だったが、いまは平凡な日々を過ごすボブには大切なひとり娘ウィラがいた。しかし、娘は何者かに狙われることとなってしまった。娘を守るため刺客たちと戦うが、警官ののロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い・・・さてどうなる、という話。
前半は16年前の革命のための戦闘で、ボブの妻がとにかく過激で下品。メキシコ国境って言ってたからアメリカ南部の話なんだろうけど、史実でこんなことあったのだろうか?完全フィクションだとしたら、誰に共感すれば良かったんだ?敵味方がよくわからないし。
ボブ役のレオナルド・ディカプリオもロックジョー役のショーン・ペンも16年経ってもあまり変わり映えしなくてわかりづらかった。前半は若作りして明らかに一目でわかるようにして欲しかった。
特にロックジョーなんか何歳から何歳の設定なんだ?50と66くらい?
ウィラはロックジョーの娘って事なんだろうけど、なぜ実の親を殺そうとした?
ロックジョーを狙った青いマスタングの男は誰の味方だったんだ?ジェットコースターのような道路を登ったり降ったりする画面を観て酔いそうになった。
最後にロックジョーは生きたまま火葬されたってこと?誰がなんの目的で?
アクションはそこそこだが、とにかくわかりにくなった。
前半の主役は妻ベルファディアが間違いなく主役だろう。アクションも下品さもピカイチだった。
演じたテヤナ・テイラーは素晴らしかった。
後半での娘ウィラ役のチェイス・インフィニティは可愛かったし暴れっぷりも母親譲りでなかなか良かった。
2025/10/7追記
一度観ただけでよくわからなかった所を親切な会員さんに教えていただき劇場で再鑑賞しました。
実の娘より白人至上主義のクリスマスアドベンチャーに入れてもらうことの方が大切だったんだとわかった。
再鑑賞でデカプリオの娘を溺愛する情けない親父ぶりが素晴らしいことを再認識した。
評価も+1の3.5へ変更します。
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