「クライマックスまでは…」ワン・バトル・アフター・アナザー osmtさんの映画レビュー(感想・評価)
クライマックスまでは…
う〜ん…
結局のところ、ほぼほぼ殆ど予定調和…
想像の斜め上を行く展開はクライマックス以外は殆ど無し。
そのままラストまで迎えてしまった…
まあ、この辺は、PTA本人が一番わかってるのかもしれんが…
やっぱり、もう一押し「ヤラレターッ!」感はないとねえ〜
やはりエンタメに振り切った以上、ストーリーに手を抜いちゃアカンよ。
まあ、それでもクライマックスまでは不思議と面白い。
役者の演技が皆んな良かったからに違いない。
あと選曲の良さか。
ジョニー・グリーンウッドの劇伴の方は、割とフツーに映画音楽なので期待しない方がいい。
しかし、それにしてもショーン・ペンに関しては…
あれだけの演技をした以上、あんな予定調和じゃあ全然ダメに決まってるだろ。
もう一工夫は絶対に必要だったくらいホントはわかっているんだろ?
ラストに至っては、もう…
あんな一般受けを狙ってもダメなことくらい、ホントは自分が一番わかってんだろ?
なあ、ポール君よ!
ていうか、あのスピルバーグが3回も観たと言った時点で「あああ、きっとダメだろ」と思ったソコのアナタ!
アナタの直感は、ほぼ正しい。
しかし…
実際のところ、3回くらい観たくなるシーンがあるのも、また事実なのが…
この映画なのだったりする。
やっぱり役者全員の演技、そしてカメラワークが、なんとも冴えまくってる。
特にクライマックスのカーチェイス!
本当に、あのシーンは間違いなく、暫くは語り継がれるだろう。
アレを観るだけでも、スクリーンで観ることを是非お勧めします。
ストーリーの期待値はゼロでね。
P.S.
ショーン・ペンの最期が、あまりに予定調和で「あ〜やっぱりな」だったので、勝手に少しはマシと思えるプロットを考えてみた…
例の個室オフィスを与えられ、天井から毒ガスが出てくるまでは一緒…
で、苦しみ踠き続け、意識が霞んでいく中…
オフィス内のゴミを回収するカートを押しながら地味な眼鏡をかけた(なぜか?ガスマスクを首元から垂らしている)黒人の女性清掃員が前を通りかかる…
一旦そのままスルーしようとするが、オフィスの中の異変に気づいた様子で立ち止まり…
ショーン・ペンは必至でドアを開けるよう懇願する…
清掃員はガスマスクを装着し、ドアの鍵を開け(あまりに簡単に鍵が開くのは単純に処刑用の部屋なので外から普通に鍵の開け閉めが出来る仕様になっている)
ショーン・ペンは跪くように外へ出ようとするが…
そこで清掃員が一言「相変わらず私に跪くのが大好きなのね」と言って…
眼鏡を取ると、そこに現れるのは、セクシーなテヤナ・テイラー…
サイレンサー付きの銃を懐から取り出し(黒いブラジャーが ”チョイ見え” なのがポイント)
容赦なく、ショーン・ペンの脳天を二、三発、続け様に撃ち抜く。
(裏切り者の罪滅ぼしとして、落とし前をつけに来たという設定)
最後に「あなたの帽子はとっくに捨てちゃったから、これで我慢しなさい」とMAGAのパロディ(Make American Geek Againとか?)の帽子を上から被せられ…
テヤナは鍵を閉め直して立ち去る。
見た目はMAGAのパロディ帽子を被ったまま、うつ伏せで毒ガスで死に絶えたように見えるショーン・ペン…
テヤナは、ガスマスクを外し首元にブラ下げ、一瞬だけ素顔全体がアップで映し出されるが…
そのまま何事も無かったかのように地味な眼鏡をかけ直して、清掃員として立ち去る…
その後の消息は不明…
とか…
荒唐無稽すぎる?でもコレくらいがイイんじゃない?
ちなみに、荒唐無稽すぎるので(オフィスビルの清掃員がガスマスクをつけている…)
実際は、ショーン・ペンの断末魔の妄想(どうせなら最期はテヤナに殺して欲しい… 的な…)かもしれない… というのがポイント。
そして、ところ変わって、ファーガソン親子の自宅…
ウィラが無線をしているところは一緒…
但し、奥の部屋で点けっぱなしのテレビで、例の親子鑑定装置の不具合がメーカーの社員から告発されて、製品がリコールとなり、医療現場や街中では騒然となっていることが報じられている。
テレビの音に気づかない二人は、実際のラストと同じようなやりとりをして、やはりウィラは元気に仲間の元へと出かける…
(たぶん後日には、この報道に気づくのだろうという設定)
なんてね…
これくらいは、やって欲しかったかなあ〜
やっぱり意外な方向からのプロット回収は大事よね。
エンタメに振り切った以上は、特に。
次回作はホント頼むぜ!PTA!
