「「P・T・A(ポール・トーマス・アンダーソン)、渾身の最新作!!」」ワン・バトル・アフター・アナザー leoさんの映画レビュー(感想・評価)
「P・T・A(ポール・トーマス・アンダーソン)、渾身の最新作!!」
エンタメとしての面白さに加え、親子の絆や移民問題といった現代的なテーマを取り込み、長尺ながら緊張感を保ちつつ笑いも織り交ぜた巧みな構成。
特にカーアクションは圧巻。砂漠の真ん中に伸びる起伏に富んだハイウェイを、まるでジェットコースターのように上下動しながら疾走する三台の車。低いアングルで捉えた映像はこれまでにない浮遊感を生み出していた。(「バニシング・ポイント」(1971)を思い出させる)
さらに映像と音楽の融合が素晴らしい。冒頭のテロシーンからラストのカーチェイスまで、2時間40分超を一気に駆け抜けるような体験であった。
空手の〝センセイ〟を演じるベニチオ・デル・トロが放つ台詞が刺さる。
「自由とは何か。恐れないこと、それが自由だ」(正確ではないかもしれませんが)というセリフが強く心に残った。今の日本に突き刺さる言葉だと思う。
これはぜひ劇場で体験してほしい映画。
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