劇場公開日 2025年10月3日

「現実に追突された作品」ワン・バトル・アフター・アナザー e.satow.さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 現実に追突された作品

2025年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

監督自身は政治テーマをやる気はないしやってもいない。この作品の撮影自体はトランプ2期以前には終わっていたようだし、謎のMKUなど不法移民と呼ばれるメキシコ国境を越えてくる人たちやその検挙と強制収容にのめり込む警察組織などはICEなど実在組織のやっていることを参考にピンチョンの小説のエッセンスを取り込みながら作り込んだら25年1月のトランプ2期の始まりで一気に現実みたいになってしまった。風刺や社会批評、批判を意図しているわけではなくディティールを精緻に描いたらまるで現実のようになってしまったという映画は早々にあるものではない。
そういう要素の奥深くにあるものは父親と娘、生きがいと親であることから求められる事など対人関係の濃密でミニマムな世界だった。

センセイやNISSAN SENTRA、日本語の映画ポスターといった形で日本への不思議な愛と言及が重ねられてますが、NISSANのフロントグリルのアレは日本車再現する愛好家の証に見えるけどなんでまた?

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e.satow.
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