劇場公開日 2025年10月3日

「ズレたシュール」ワン・バトル・アフター・アナザー 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ズレたシュール

2025年10月6日
PCから投稿

出来不出来の落差の激しいPTA作品のうち、これは傑作、というより怪作と言えます。

この作品の魅力は「ズレ」です。
三人の主人公(お父さん、空手の先生、刺客)が、それぞれの役割を十二分に果たしているのに、それぞれの力の入れどころや絡み合いが微妙に「ズレて」います。特に空手の先生のKYぶりは堂に入っていて可笑しいです。
音楽が妙に大げさだったり、少しピントが外れていたりして微妙に「ズレて」います。
アクションも派手で、会話もふんだんですが、話の展開、なかんずく全体の流れと微妙に「ズレて」います。隣の外人さんがシリアスなシーンで大笑いしていたのは、その辺りでしょう。
三人の最上級の演技力と存在感に基づく、所謂ユーモアとは違った「ズレ」がシュールな味わいを生み出し、これがこの作品の魅力です。

越後屋
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