「面白いけど」ワン・バトル・アフター・アナザー 田中さんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけど
大小の「はぁ?」が満載の映画。
非常に面白いが、世界は大丈夫なのか?
排外主義と反排外主義の深刻な対立が世界的に起きているが、
この映画は、この両者の思想に踏み込むことも無く、
対立を、トムとジェリー的な「追いかけっこドタバタコメディー」に仕立てて、
果敢にエンタメにして笑いを取りにいく。
対立がアプリオリなものとして扱われている。
つまり、対立は、もはや解決すべき課題ではない。前提だ。
排外主義者については、
「どうかしている変態野郎だから」
で切り捨てる。
人種差別野郎を「変態野郎」として描くのはともかく、
爆弾革命野郎を「いい人」として描いている。
アメリカでこの映画が高い評価を得ている。
エンディングもジワジワくる。
父と娘の明るい会話だが、言ってることが「はぁ?」。
この映画は、Z世代を煽っているのか?
犬笛を吹いているのか?
それとも、映画自体がギャグなのか?
その意図はわからないが、
この笑いがいずれ社会に還元されることは想定内だろうと思う。
関係ないけど、娘はKポップオタクのユーチューバーらしい。
様々な価値観と距離感と方向感がバグる。
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