劇場公開日 2025年10月3日

「どちら側に対しても」ワン・バトル・アフター・アナザー nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 どちら側に対しても

2025年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

コミカルさを挿みつつテンポよく進むサスペンスやアクション展開に、濃いキャラの登場人物たちも面白く、最後まで楽しめました。
緊迫感を煽りつつも軽快さがある音楽も良かったです。

やさぐれたダメ親父感満載の主人公や、奔放でエネルギッシュな妻、冷静沈着で好感しかないセンセイなど、それぞれに良いキャラで俳優陣の演技も見応えがありました。
中でも、ショーン・ペン演じるロックジョーは、異様なインパクトが。
執拗で自己中心的な差別主義者のクズではありますが、所々に表れる小物感や滑稽感が何とも。
お爺ちゃんと呼べる見た目からは悲哀感も漂ってきますし。

人権無視だの差別主義だのは勿論よろしくないので、そういう側を揶揄する視点はやはり面白かったですし、一方で、人権擁護のためにと派手な破壊活動を行う側に対しても、美化せず揶揄するような視点があったなと。
そんな中、真っ当な信念をもって地味に活動する人々の存在はやはり尊いです。

nakadakan
nakadakanさんのコメント
2025年10月8日

コメントいただきありがとうございます。
前半の戦いに次ぐ戦いのくだりは、戦いを楽しんでいる様子で、戦いが手段から目的に変わってしまう不毛さがありますし、やはり戦いはいかんというように感じますね。

nakadakan
トミーさんのコメント
2025年10月7日

戦いにつぐ戦いってタイトルには分断への思いと同時に、戦っちゃいかんというのも在るのかもしれませんね。自分は前半ちょっと諦めムードを感じました、茶化すしかないと。

トミー
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