劇場公開日 2025年10月3日

「予想外のおもしろさ!」ワン・バトル・アフター・アナザー おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 予想外のおもしろさ!

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

幸せ

■ 作品情報
トマス・ピンチョンの小説『ヴァインランド』からインスピレーションを得た物語。監督・脚本はポール・トーマス・アンダーソン。主要キャストはレオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、アラナ・ハイム、ウッド・ハリス、チェイス・インフィニティ。製作国はアメリカ。

■ ストーリー
かつて極左革命グループ「フレンチ75」のメンバーだったボブ・ファーガソン(レオナルド・ディカプリオ)は過去を清算し、一人娘のウィラと静かに暮らしていた。しかし、突然ウィラ(チェイス・インフィニティ)が何者かに誘拐されたことで、ボブの隠遁生活は終わりを告げる。過去の革命活動の代償とも言える因縁の軍人スティーヴン・ロックジョー(ショーン・ペン)から娘を救うため、再び危険な戦いに身を投じるボブの姿を描き出す。親子は、自らの過去と現在の両方から来る過酷な葛藤に巻き込まれていく。

■ 感想
3時間近い長尺にもかかわらず、全く飽きることなく、作品世界に深く没入することができました。物語の幕開けとなる収容所襲撃シーンで、主要人物たちの置かれた状況や因縁が明確に提示されたおかげで、すぐに彼らの運命に感情移入し、最後の瞬間までスクリーンに釘付けです。

革命家たちの地下ネットワークや「クリスマスの冒険者」クラブといった細部の設定は、正直なところ、ちょっと理解が追いつきません。しかし、作品の根幹をなすメインストーリーは非常に明快です。その中で繰り広げられるボブの奮闘、妻ペルフィディアの葛藤、娘フィラの覚醒、この三者による親子愛の描写は、強く楽しく愛おしく心を揺さぶります。

そしてこの3人に勝るとも劣らぬ存在感を放つロックジョー!彼の存在があったからこそ、ペルフィディアというキャラクターがよりいっそう魅力的に映り、その途方もない執念が物語全体を推し進める強大な原動力となっています。終盤のまさかの復活劇には、目が点、口あんぐりです。この異彩を放つロックジョーを演じるショーン・ペンは、まさに陰の立役者です。彼の怪演が、作品に深みと予測不能な興奮をもたらしてくれたと感じます。

おじゃる
おじゃるさんのコメント
2025年10月13日

ゆきさん、共感&コメントありがとうございます。
レビューでは触れませんでしたが、デル・トロも味のある役でよかったですよね。移民たちの頼れるリーダーとして存在感を放っていたし、なんといっても隣にボブを乗せて運転している時のやりとりが楽しかっです。いい意味でボブのダメさ加減を引き出していたと思います。

おじゃる
ゆきさんのコメント
2025年10月9日

デルトロも褒めて下さいw
デルトロ好きなんですw

ゆき
ノーキッキングさんのコメント
2025年10月6日

共感ありがとうございました。
実際、あんな白人優位のカルト集団もたくさんあって、その会員になりたい奴もたくさんいるのでしょうね。

ノーキッキング
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