「PTAよ、あなたこそMVPだ‼️」ワン・バトル・アフター・アナザー 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
PTAよ、あなたこそMVPだ‼️
またまた天才ポール・トーマス・アンダーソン監督(PTA)の傑作ですね、ホントに素晴らしい作品‼️革命家であるボブは、仲間であるペルフィディアと恋に落ち、一人娘をもうける。ところがペルフィディアは逮捕され、ボブと娘のウィラはひっそりと暮らしていた。そんなある日、過去に因縁のある軍人ロックジョーによりウィラが連れ去られ、ボブはウィラを助けるため、ロックジョーに戦いを挑む・・・‼️ストーリーだけ観るとPTAには珍しいアクションもの‼️これまでのPTA作品は「マグノリア」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に代表されるように親子愛を描いた作品が多かった‼️今回の「ワン・バトル・アフター・アナザー」も、表面は娘を誘拐された元革命家の男と、過去に因縁のある偏執狂の軍人による追跡劇という形をとっておりますが、根底にあるのは親子愛なんですよね‼️ボブとウィラの父娘愛はもちろん、ロックジョーとウィラの父娘の関係‼️ロックジョーとウィラが実は父娘というのはかなりネタバレなんですけど、この関係が判明することでロックジョーが執拗にボブ親子を狙う理由が判明するし、実はボブがウィラの実父ではないことで、ボブというキャラクターの深みが増すし、愛しさも増してくる‼️そしてラストのペルフィディアからウィラへの手紙もホントに泣ける‼️そしてアクション・シーン‼️ハッキリ言って凄まじい銃撃戦があるとか、迫力ある格闘シーンがあるわけではありません‼️冒頭のボブたち革命軍が移民たちを解放するシーン、銀行襲撃シーン、ロックジョー率いる警官隊が革命軍を追いつめるシーンなど、そのテンポの良さ、躍動感あふれる演出はさすがPTA‼️天才は何を撮らせても上手い‼️そして極めつけはクライマックスのカーチェイス‼️ロックジョーから逃げ出したウィラの車、それを追う悪党の車、そしてボブの車の3台が、高低差激しい荒野の車道をカメラを上下に揺らしながら爆走‼️そして凄まじいクラッシュ‼️今まで映画であまり観たことがないカーチェイス、カメラワークで、いい意味で酔わされました‼️レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる音楽の数々もホントに印象深いです‼️私的にはデル・トロの着メロがサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」(「ロッキー3」)だったことがドツボ‼️相変わらず作品選びのセンスが良いディカプリオの父親ぶりも素晴らしいし、偏執狂な軍人を演じるショーン・ペンの怪演‼️ラストは悲惨でしたけど・・・‼️ハッキリ言って客演のベネチオ・デル・トロの存在感も印象深い‼️透明感あふれるウィラ役チェイス・インフィニティ‼️空手着似合いすぎ‼️そして短い出番ながら強烈な印象を残すボブの妻役テヤナ・テイラー‼️橋の上を闊歩する素晴らしいオープニング、妊婦姿でマシンガンを乱射するシーンで観る者の心を鷲掴み‼️さらに忘れられないのがその役名‼️ペルフィディア・ビバリーヒルズ‼️ホントにサイコーです‼️
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