「ウィラはよかったけど」ワン・バトル・アフター・アナザー 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
ウィラはよかったけど
ウィラ(あるいはシャーリーン:チェイス・インフィニティ)はめっちゃよかったし、
なにげにカッコよかったのが、センセイことセルジオ(ベニチオ・デル・トロ)。
あと、アヴァンティ(エリック・シュウェイグ)がよかった。
ボブ(あるいはパット:レオナルド・ディカプリオ)は、
途中までひたすらコメディ・リリーフだったけど、
最後は父ちゃんの意地を見せた。
ただ、
監督が白人至上主義者を風刺しているのは明らかだし、
そっち方面になびきたがっているスティーヴン・ロックジョー(ショーン・ペン)の
異常さも気持ち悪いほど描けてるけど、
同時に「革命家」も――とくにウィラの母親を――揶揄している。
彼女はただ、興奮を求めてメチャクチャやってる、という描写のしかた。
しかもその組織の名称が「フレンチ75」って、
カクテルの名前だし。
だから、ウィラの母親には、
裏切り云々以前に、感情移入できず。
なので、
ウィラの頑張り(最後の方で、見事な賢さを見せてて拍手喝采)には申し訳ないけど、
そして大した思想も脳みそもない割に奮闘したボブ父にも申し訳ないけど、
映画全体としてはイマイチ、と言わざるを得ませぬ。
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