「『国宝』の年にこそ人間国宝を」六つの顔 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
『国宝』の年にこそ人間国宝を
『国宝』を観た以上は、本物の人間国宝・狂言師の野村万作さんのドキュメンタリーを観ない訳には行きません。
93歳になっても矍鑠として舞台に立つというのも凄いのですが、ナレーションや作中での語り自体が一つの芸として傑出している事に唸らされました。それを堅実に捉えたカメラも素晴らしく、更に、山村浩二さんのイラストと題字も魅力的で作品に品位をもたらしました。
そして、狂言『川上』全編をきっちり見せて下さった事から、狂言と万作さんへの監督の深い敬意が窺がえました。
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