「生まれた時が悪いのか……」タンゴの後で ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれた時が悪いのか……
「ラストタンゴインパリ」が物議をかもしたのかどうか、認識していませんが、日本で言うと「愛のコリーダ」みたいな感じなのでしょうか。
藤竜也さんはその後も様々な作品で活躍を続けますが、松田瑛子さんという方は存じ上げなくて、その後の出演作を見ると、どうもコリーダの「色」がついてしまったように思えます。
そんなレッテルが貼られてしまうと払しょくするのは難しいですよね、本人の意欲や努力とは無縁に大人の世界は動いてしまうから。
現代だったら異なる評価をされて、活動の幅が広がっていたのかもしれませんね。
薬物にはまり、その離脱症状に苛まれるシーンは【ボブ猫】の主人公の依存から脱却しようとする際の苦しむ様を思い出してしまいました。クスリは恐ろしい……
それにしても主演のアナマリアさん、「あのこと」でも難しい役どころを演じていましたが、これからも楽しみですね。
作品的にはもの悲しさばかりが募ってしまい、今ひとつ感情移入できませんでした。
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