劇場公開日 2025年9月5日

「インフォームド・コンセント」タンゴの後で ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 インフォームド・コンセント

2025年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

舞台となった1970年代初頭、人々が愛と平和と自由に至上の価値を置いていた時代の空気とは裏腹に、映画制作現場(だけではないだろうが)がパワハラ横行の男社会だったことが描かれていて、男女問わず「マリア・シュナイダー」が続出した事は容易に想像がつく。インティマシー・コーディネートに代表される、本人の自由意思を尊重する手続きの普及を願うばかりだ。
一方、芸術表現上の情熱とわがまま、あるいはハラスメントの境界線は余りにも曖昧で、特に映画・演劇・オペラ等パーフォーミング・アーツの監督や演出家は、芸術家として優れていても出演者への配慮が足りないばかりに只のセクハラ糞野郎として葬られる危険があるという点で、画家や小説家のような個人営業主とは別種の才能が求められる。同意を得るのも才能のひとつ、という事になるわけだが、ベルトリッチにはこれが欠けていた。しかし例のシーンに関して「胸は痛むが後悔はしていない」とうそぶいているので、自覚はなさそうだな。
マット・ディロンのそっくりさん振りはお見事です。

ひろちゃんのカレシ
トミーさんのコメント
2025年10月3日

共感&コメントありがとうございます。
元ネタ?是非観たいですが、どこかで上映するかな。ま、カントクのせいにするのは酷いと思います。

トミー
トミーさんのコメント
2025年10月3日

ブランドにも、オレを誰だと思ってる?!所があったと思います。限られた業界の著名人、だから?なんですがね。

トミー
あんちゃんさんのコメント
2025年9月7日

コメントありがとうございます。ここのところ映画監督って何する人ぞ?って思うことが多かったのですが指揮者への例えでよく理解できました。

あんちゃん