劇場公開日 2025年9月5日

「シニア割のないミニシアターて観た」これらが全てFantasyだったあの頃。 ひろ702さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 シニア割のないミニシアターて観た

2025年10月3日
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鑑賞方法:映画館

この作品は、塚田愛実さん(役名は塚田えみ)と言う私にとって初見の俳優の方の昨日、今日、明日を虚実とり混ぜながら、基本的には前向きに追っている作品だと解釈しました。トークショー付き、また林真子監督はじめ、制作者の方々とも少しお話させていただきました。

「前向き」と書いたものの、そこで流れるエピソードは、これでもかと思えるネガティブなものが満載でした。(悪いということではない。)
私が記憶に残ったシーンをネタバレにならない範囲で2つほど紹介すると、劇中劇でせっかく懸命に覚えた長ーい台詞を監督の気まぐれ?で全部パーになってしまったり、お金を入れても飲み物が出てこなかったり、気の短い方なら(私です)耐えられないことでも、彼女は耐える。ほんの少し顔を歪めながら(→このあたり刺さりました)

よく「石の上にも三年」とか「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とか言いますが(古過ぎる!)、徒弟奉公的なモノが消滅寸前の今、自分の進むべき道を自分で決めるという、一見昔よりはイイんだけれど、実はずっと過酷な(だと思う)若い人たちの姿を垣間見ることができて良かったです。
謎のおじいさんより(笑)

ひろ702