「死んでたまるか!」ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家 t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
死んでたまるか!
奇しくも今日は偉大な映画音楽家のドキュメンタリーを2本観た。オスカー1本vs3本だ。先日のハンス・ジマーのドバイコンサートも含めると映画音楽に陶酔する日々ということか。とはいえ、坂本龍一の死を見つめるドキュメンタリーは、音楽を、楽しむ作品ではなかった。諦観と覚悟。あくまで日本人として連綿と持つ、民族の死生観が通奏低音として在った気がする。その真逆の、最期と覚悟するコンサートのクライマックスで、指揮棒を放り投げるミシェル・ルグラン。その命の終わり方への「怒り」が、さすがだと伝わる。
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