夫の部屋のレビュー・感想・評価
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ミミズだってオケラだってアメンボだって
チェーホフの偉大さではなく、チェーホフを敬愛する監督の偉大さを味わう一作。
あの喫茶店のねぇちゃんは、ひとの傷口に汚い指突っ込んでぐいぐい広げるような自己顕示モンスターにしか見えないが、このキャラに何かの象徴性を読み取れないような奴はチェーホフを語るな、という事だろう。はいはい、口が裂けても語りませんとも。
劇中劇とそれ以外のシーンが同じ芝居だったが、これは演出というより演技者の技術的限界の露呈とみるべきだろう。
ラスト近くで喫茶店ねぇちゃんと演出家がそれぞれのシチュエーションで「ごめんなさい」というのだが、その重みの違いだけが面白かった。
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残念ながら、共感も響感もなかった
いえ、そうじゃない
鍵は即回収じゃね
死んだ夫が浮気をしていたことを知った喪失感を抱える舞台女優の話。
作家だった夫が使用していたアパートを訪れたら、机の上に花が飾られていたことから、スマホを調べ浮気を知って巻き起こっていく。
とりあえず、冒頭部屋から出る様子…からの翌日契約書のことでもう一度部屋へという流れだけれど、えっ?亡くなって半年も経ってるの!?
今まで全然部屋に行ってなかったし、今更スマホ見たの?
そして今度はカマしに行った浮気相手にカマされて、ごちゃごちゃ言ってないで証拠揃えて訴えてわからせれば良いのに…。
一つ一つのシーンやカットがムダに長くて序盤から冗長だし、会話しているのかと思ったらセリフ言ってるし、戯曲「かもめ」は知らないけれど、その舞台や稽古に絡め過ぎて、最早かもめを映画化すれば良いんじゃね?
ということで、演技も残念だし自分には最初から最後まで冗長祭り。
最早観ているのが苦痛だった。
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