「この寒い世界の片隅で」スノードロップ 満天さんの映画レビュー(感想・評価)
この寒い世界の片隅で
観る前に予習をほとんどしないせいか、この一週間というもの、若年アルツハイマー、パーキンソン病、がん、身売りパターンの3種盛り(3作すべて若尾文子さん主演です)というしんどい題材の映画を劇場で引き当て続きでやっぱりしんどかったんですけど、シメにこの映画を選びました。
朝のテレビで映画の内容を少し知ってしまってからのチョイスでしたが、にもかかわらず、まともに喰らいました。
みぞおちにも入ったような気がします。交通事故のような感覚もあります。
でも観てよかったです。後悔はいっさい湧いてきません。
先の6本を観ておいたことも、コンディショニング的な勝因かもしれません。
実話もそうなのかは分かりませんが、公務員の女性はあの公共施設まで訪問して心を打ち明けあったりして、ラストの歌の中にある「誰か」たり得ているところが実に爽快で、落ち込まないで帰宅できました。そこの引き継ぎみたいなのが、はなさんの役にもあるという期待が残って(私の)映画は終わりました。
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