こんな事があったのレビュー・感想・評価
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311東日本大震災と原発事故から14年半。よくぞこんな映画を作ってくださったと感動しました。
2011年3月の東日本大震災と原発事故から14年半。
放射能汚染と健康被害についても、事故原因についても、たくさんのことが隠され、被害者は救済されず、責任の所在もあいまいなまま、風化が進み、原発再稼働が進んでいる日本。
フクシマの映画と言えば、復興が進んでいるかの様な映画や、希望に光を当てるような映画が目に付く中で、子どもの頃震災を経験した二人の高校生の目に映った絶望そして怒りを描いてみせてくれたこの映画は、本当によくぞ作ってくださったとそのことに感動し、五点をつけました。
松井良彦監督は、福島に通い、200人くらいの人に会って、話を聞いて、脚本を作ったそうです。こういう経験をし、こういう思いの青年は今きっといるのだろうと想像しました。そういう人を見ないことにしての復興や希望はないのだと、改めて思いました。
「こんな事があった」という控えめなタイトルも好印象です。
チラシに「18年の沈黙を破り世界に叩きつける、心揺さぶる魂の映画」とありますが、まさにその通りで、私も311は忘れられない経験だったので、観てから心揺さぶられています。
人の心を揺さぶるというのは大変なことで、松井監督の映画ははじめてみましたが、細部にわたるこだわりを感じられ、すごい監督と思いました。
若い俳優さんの熱演も光る映画です。
多くの人に大きな画面で観てもらいたい映画と思いました。
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