富士山と、コーヒーと、しあわせの数式のレビュー・感想・評価
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それぞれに刺さる
日常の家族なのですが、祖母、夫、母、娘、息子、孫、それだけでなく日常で夢を持っている人、持たない人、これからの生き方に悩んでいる人。多分色んな視点でその人に刺さる作品だと思います。私は豆原さんが出演しているので4回拝見しました。豆原さんに感謝します。素敵な作品に出会えたことを。私も2度目の20歳を過ぎたくらいで大学に編入しました。学ぶことを望んでいたのですが、諸事情により夢をあきらめてしまいました。今はJO1に夢を託しています。「夢にしがみつく」ことは素敵なことだと気付かせて頂きました。
市毛さんと長塚さん、豆原さんと八木さんの空気大好きでした。
あの式はちょっとねぇ
大学生の琢磨は、富士山好きの祖父が亡くなったあと1人になった祖母・文子と同居することになった。文子は祖父の遺志を受け入れ、生涯学習講座が有る大学へ入学し、若い頃の夢だった学ぶことを楽しんでいた。そして、祖母と同じ大学に通う事になった拓磨は、コーヒー好きのため喫茶店でアルバイトしてたが、夢を持てずに将来について悩んでいた。そんな2人はある時、祖父の手帳に不思議な数式を見つけた。その数式の意味は・・・そんな話。
何歳になっても学ぶ事は楽しいんだとわかったし、というか、文子は若い時に家庭の事情で学校に通えず、中卒を理由に義母から結婚を反対された事があり、娘には同じ思いをさせたくなかったんだけど、それが原因で母娘がギクシャクしだした、というのもよく有るストーリーだがまぁ説得力はあったと思う。
その後、琢磨の計らいもあり母娘の和解も描いていてなかなか良かった。
拓磨役の豆原一成、文子役の市毛良枝のほか、琢磨の母役の酒井美紀や琢磨の彼女役の八木莉可子も良かった。
八/5=2305の式だけど、富士山の富士吉田側5合目の標高を言うのなら、5/八=2305だろ、とツッコミ入れときます。
心温まるストーリーでした
正直俳優目当てで行ったので内容が面白そうで気になったとかではなかった(こういう質感の映画自体あまり見たことなかったので)のですが、
自分の語彙力が足りなくてうまく言い表すことができないのが悔しいくらいに良かったです。人におすすめしたい作品でした。
市毛早苗さんと長塚京三さん、市毛早苗さんと豆原一成さん、市毛早苗さんと酒井美紀さん、豆原一成さんと八木莉可子さん全ての組み合わせがそれぞれの良さがあってどの場面も楽しく、そして感動してみられました。
特に市毛早苗さんと長塚京三さんのご夫婦のストーリーが優しくて、ありふれた家庭なのかもしれないですが、こんなに愛される奥さんになりたいなと思って心が温まりました。そしてたまには旦那に優しくしてあげようと思えました。
自分の生きてきた道に少しの自信をくれる映画
穏やかな時間の中に流れる温かい思いに感動
どこにでもありそうな家族のかたちでしたが、そこには温かく優しい思いが溢れていました。その時には、わからなくても後から気付かされる思いに心動かされました。大袈裟ではなく身近に感じるお話だったので涙がとまりませんでした。素敵なお話でした。
心が温かくなりたい人におすすめ
何気ない日常こそが幸せと思える映画
ゆっくりのんびり、ほんわかと時間の流れる映画 市毛良枝は年をとって...
ゆっくりのんびり、ほんわかと時間の流れる映画
市毛良枝は年をとっても可愛くて素敵
年取ったらこんなふうになりたい
旦那からのプレゼント、気付いてもらえて良かった
ちょっとだけ毒吐かせてもらうと、
母親との不仲を前面に出してくる娘って、
たまにいるけど、私にはちょっと無理
見ているとイライラしてしまう
「円を描くように」
感動しました
今の自分を少し好きになれる映画です
予告を観て想像していたより現実味のある映画でした。最初はほぼ市毛さんと豆原くん、もしくは豆原くんと八木さんの2人芝居が多くしかもそこまで大きな出来事もなく静かに日常が進んでいくというシーンでとんでもなく俳優さん達は技量を求めれたと思いますがさすが市毛さんそして最近たくさんの作品で見られる八木さん素晴らしかったですし、まだまだ演技経験の少ない豆原くんもとってもいい味を出してたし、今の現代の大学生といった本当にいそうなおっとりしてる男の子の役を上手く演じていたなという印象でした。
娘とお母さんが言い合うシーンがとてもリアルで母と娘ってこういうことあるーって思う反面、そうか、市毛さんくらいの年齢の方は確かに中卒が多くそういう背景があって娘に色々と思うところもあるんだろうなと改めて気付かされました。だからこそ自分に自信がない部分もきっとあり、夫と娘の会話に入れない思いを想像しただけで涙が出ました。でもクライマックスであのサプライズ。もう涙が止まりませんでした。長塚さんはそこにいるだけで物語が見えてきてもう素晴らしかったです。
自分に自信と勇気をくれる、前を向ける作品だと思います。
また観に行こうと思います。
富士山とコーヒーとしあわせの数式 感想
プレミアム舞台挨拶付き試写会を含めて三度目の鑑賞。印象に残ったシーンや私の大好きなシーンを中心に、思いつくままに感想を。
大切な家族や友達と観たい映画です。
そして、観終わったあとはコーヒーが飲みたくなります。
▶紗季とのデート
久しぶりのカフェデート。インターンが決まったことを話す紗季が「でも、バイトを辞めるのは寂しいなぁー」と言いながら拓磨を見るのに、「でも、バイトよりインターンの方が大事だから」と正論で返す拓磨。
違うよ、紗季ちゃんは「バイトを辞める(=拓磨に会うチャンスが減っちゃう)のは寂しいなぁー」って言ってるんだよーー!!ここ、もどかしくて可愛いカップル過ぎた。
▶絵手紙に鼓舞される拓磨と、清野さんとの対話
コーヒーが好きだが仕事にするにはまだ迷いがある拓磨が、偉志の絵手紙の「真の旅はひとり」という言葉を見て、インターンで忙しい紗季には声をかけずに一人で清野さんのカフェに行く。
そこで、清野さんに「自分もコーヒーが好きでコーヒーに携わる仕事に興味があるが、『好き』という気持ちがどれくらいあれば仕事にしても良いのか」と尋ねる。清野さんの答えは「人生において『好き』と思えるものに出会える確率はそんなに多くない。それに出会えただけで半分成功しているようなもの。僕はその『好き』にしがみついただけ」と言うもので、それを聞いた拓磨は明るい表情でコーヒーを飲む(わたしの大好きなシーンです!!)
▶拓磨、文子の友達にコーヒーを振る舞う
ひょんなことから文子の家に生涯カレッジの仲間たちが訪れて、拓磨がコーヒーを振る舞うことに。時間はかかるが1杯1杯丁寧にいれたコーヒーを美味しそうに飲む学友たちと、それを嬉しそうに眺める拓磨、そんな拓磨を見てニッコリと微笑む紗季。好きな人が満足している姿を間近で見ると自分も幸せになるよね、わかる!
▶「学び」の重要性
投資詐欺に巻き込まれたことを打ち明けた時に、投資詐欺に関する知識を文子がすでに授業で学んでいたことを知り「授業で……」とつぶやく拓磨。詐欺のターゲットになりそうな老人世代ではなく、若い自分が投資詐欺に引っかかったこと、文子がすでにそのことを知っていたことに、「学び」の重要性を拓磨が実感しているように見えた、良きシーン。
▶投資詐欺
投資会社を紹介してくれた森田先輩の事務所に、文子とともに乗り込む拓磨。自分は投資会社を紹介しただけで何も分からない、会社の評判を落とされて自分も迷惑をしてるんだと話すという森田に、おそらく紹介者がお金を振り込むたびにキックバックを受け取っていただろうに無責任なその態度に、「警察に行きます!!」と怒り心頭の文子。その2人に何か言い返すこともせず、ポケットからスマホを出して操作する森田、、さりげない動作だが、まるで他人事と思っている無責任な態度に観客の怒りも2035倍に膨れ上がる迷シーン。
▶ずっと褒めてもらいたかった綾
拓磨の画策で(もしかしたら紗季も一緒に計画したかな、)、文子と一緒に富士山に登ることになった綾。数日前に文子とケンカしたので少し気まずい空気の中、文子がかけた「拓磨はほんとうに良い子に育ってるわね。貴方は、よくやってる」という言葉で、綾の心にずっとあったわだかまりが溶けていくシーン。文子自身もまた、共通の話題があって楽しそうな父娘に対して寂しさを抱えていた。思わず涙ぐむ綾。このシーンで私の涙腺が必ず決壊します。ほんとうに大好きな言葉。私も、誰かに褒めてもらいたい一人だったから。
▶感動のラスト、絵手紙コンクールにて
富士山五合目のレストハウスで開催されている絵手紙コンクールの作品を何気なく見ていた文子が、偉志の作品が出品されていることに気づく。それは、「私の富士山」というタイトルで、富士山のイラストの他、文子の日常を描いた作品が4枚。「日本一のお味噌汁」「いつもありがとう」「うつくしい、ひと」「いち枚、いち枚、丁寧に」、、それらの日々を回想するとともに泣き崩れてしまう文子。文子の肩を抱く綾。思わずもらい泣きをする拓磨、それに気づいて肩をトンとぶつける紗季。。じいちゃんの残した数式と絵手紙のプレゼントに、4人の心が1つになった瞬間だと思う。
ずっと富士山だけを描いてきた偉志に、「たまには他のものも描いたら?」と言った文子の言葉を覚えていて、、初めて描いた富士山以外の「好きなもの」は生活の中にいつも居てくれる文子さんだったのでした。舞台挨拶で、文子を演じた市毛良枝さんが「こんなにおじいちゃんに愛されていた文子さんが羨ましくなります」と仰っていたけれど、映画を見た今、その言葉がとてもわかります!
生涯 学びですね
コーヒーと日本茶のやさしい香りが漂います。
極ありふれた、そう言えば自分にもあったかもそう思わせてくれる物語です。普通の日常、普通の会話、穏やかに流れる日々の中で、誰もが思い、考えるであろう悩みや、家族と向き合うことの大切さを、奇をてらったり、派手に描いたりすることなく、役者さんの演技と優しい言葉で魅せてくれます。
あったかい風を感じ自然と涙が流れます。いいなあ〜と心地よい余韻が残る作品だと思いました。
とにかく楽に見れます。一回目、二回目、三回目と見る回数を重ねても、都度いろんな感情がわいてきます。気持ちを楽にしてくれるそんな映画です。
PS.役者さんがよい!
祖父母、母、孫!ナチュラルで魅力的です。
日常の幸せを感じる素敵な映画です
数式を追うミステリーではなく、ホッコリ系のドラマなので気軽に足を運んでもOKですよ
2025.10.27 MOVIX京都
2025年の日本映画(100分、G)
原案は島田依史子の著書『信用はデパートでは売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語』
コーヒー好きの将来に迷う大学生が祖父母の人生にふれて自分の道に向き合う様子を描いたヒューマンドラマ
監督は中西健二
脚本はまなべゆきこ
物語の舞台は、都内某所
コーヒー店でアルバイトをしながら、こだわりのコーヒーを追求する大学生の拓磨(豆原一成)は、祖父・偉志(長塚京三)の死去によって、祖母・文子(市毛良枝)と一緒に住むことになった
母・綾(酒井美紀)はシングルマザーのキャリアウーマンで、海外出張のために家を離れることになっていた
夫を亡くしたばかりの母親が心配な綾は、見守り役も兼ねて拓磨を送ることになったのである
物語は、祖父母宅の家のWifi探しをしていた拓磨が、祖父の机から「大学の生涯カレッジの申込書」を見つけるところから動き出す
文子は申し込んだ覚えもなく、行く気もなかったのでキャンセルしようと言い出す
拓磨の大学だったこともあり、一緒に事務室に行くことになった
だが、そこで夫が書いた志望動機を見た文子は心変わりをするのである
文子は大学に行っておらず、そのために娘の綾には強く大学に行くことを望んでいた
その後、大学を卒業した綾は就職し、拓磨を授かるものの、紆余曲折を経て離婚へと至っている
これまでに幾度となく喧嘩を繰り返してきた文子と綾は反りが合わず、拓磨はその間に挟まれることが多かった
それゆえに文子と一緒に住むことに抵抗があったのだが、現実は想像していたものとは違っていた
彼女にコーヒーを入れたことで距離感が変わり、それが起点として、大学の友人や恋人・紗季(八木莉可子)、文子のカレッジ仲間たちと交流が広がっていく
そんな中で、拓磨自身も自分のやりたいことが具体的になっていくのである
映画では、大学在学中にコーヒー専門店を起業した清野蓮(藤田玲)、大学の創業者・島田依吏子(林花音)たちのエピソードが登場する
彼らは「自分の夢を叶えた人」として拓磨の前に登場し、それが彼自身の夢への一歩を推し進めていくことになる
成功者の法則などが登場しないが、清野は「夢にしがみついた」と言い、創業者は「自分の弱点克服のために夜詣でを行った」というエピソードが紹介される
そう言ったことを知る中で、琢磨は「自分の夢を叶えるために何をすべきか」というものを知っていく
当初は「夢のためにお金がいる」と考えて投資詐欺に引っかかったりもしていたが、このエピソードを挿入した割には「資金に関する具体的なこと」というものは出てこない
それゆえに不要なエピソードだったかな、と感じた
映画は、祖父の残した謎の数式をミステリー要素にしているが、あの数式をすぐに解けないのは不思議に思える
だが、他人の趣味に疎いのは普通のことで、さらにそこに誰も関心を寄せずに「富士山好きなんだね」で止まっているので仕方がないことだろう
故人との関わりが深かったとしても、その趣味まで共有している人は少ないもので、その不可侵があるからこそ夫婦仲がうまくいくということもある
それでも、晩年に募る後悔というものはあるので、無関心よりは共通の話題を作るために関わって行くことは無駄ではないのだろう
いずれにせよ、優しい映画でほっこりするタイプの作品で、観終わった後にコーヒーを飲みたくなる映画だった
個人的には豆を挽いてまで飲むという習慣はないものの、何かに対するこだわりを持つというのは良いことだと思う
好きを仕事にするべきかは何とも言えない部分があるが、仕事にしたことで嫌いになってしまうこともあるので要注意だろう
拓磨の場合は、コーヒーを自分で淹れて飲むことよりも、自分の淹れたコーヒーで誰かが幸せな顔をしていることに重きを置いているので、起業というのはあながち間違いではないと思う
今後も自分の思い通りにならないことは多いと思うが、それを打ち消すだけのこだわりがあれば、しがみつくこともできるのではないか、と感じた
後半にかけて涙が止まらない
なんて事のない日常にあるような話だったけど、誰もが直面する悩みや壁を少しずつ乗り越えて行く最中の話かな。
祖母と孫の関係も良かったし、母と娘の関係はリアルで終始ほのぼのしたストーリーだったので酒井美紀さんの演技がかなりのスパイスだった!
拓磨を演じてた豆原一成くんは初々しくもあったけど、大学生でふわふわしながら悩みや自分の考えを上手く伝えられないもどかしさをリアルに演じてたと思います!
後半で祖父と祖母のエピソードが出て来てそこから母娘の拗れた関係に巻き込まれながら将来を考えて前を向いて行くのが良かった!
祖父の絵葉書シーンから涙がポロポロ出て来て止まらなくなってエンディングの曲『ひらく』でさらに涙倍増で大変でした…
いい作品に出会えて良かったなって思いました!
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