富士山と、コーヒーと、しあわせの数式のレビュー・感想・評価
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知らないことは色々と─
死後に伝わる愛
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大学生の主人公は、母の長期出張の間、祖母良枝の家で生活。
パッとしない性格だったが、珈琲に強い拘りを持ってた。
良枝が生涯学習で主人公の大学に通うことになったり、
主人公が就活をせず喫茶店を起業しようと考えて、
資金作りを焦って投資詐欺に遭うなど、色々あった。
少し前に死んだ良枝の夫は大の富士山好きだった。
そして謎の暗号を残してた。それを解き明かす主人公。
そして主人公は祖母や母と共に富士山に行った。
祖母と母には確執があったが、そこで互いに歩み寄る。
そしてそこには何と祖父の自作の絵手紙が展示されてた。
ただただ良枝への感謝を綴るものであり、良枝は感動した。
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市毛良枝さん、お婆ちゃんの歳になっても素敵やなあ。
独特の知的さと清純さがちっとも変わらない。
好奇心が強く、生きることに前向きな役に見事ハマってた。
主人公の祖父役の長塚京三さんも相変わらず味があるが、
この爺さんは結局何がしたかったんだろう?
金婚式に富士山で件の絵手紙を見せたかったってこと?
その覚書として書いてたものが暗号っぽく見えただけ?
だとしたらちょっとカワイイな。
あと主人公が投資詐欺に遭うことが後々、
ストーリーに何かの形で関わって来るのかと思いきや、
ただただ騙されただけやった。切ないなw
本当の幸せは何か教えてくれました
話が散漫
家族のそれぞれの悩みと日常を淡々と描いた映画…と言えば聞こえはいいが、それはつまりタイトル通りとも…
やけに長々と横道に逸れつつ扱う孫の悩みと比較すると
終盤急に立ち上がって問題視される娘との確執はあっさり解決
最後に祖母の心に残るある一件が起こるがそれまでのストーリーと特に関連性のないクライマックス
(祖母はおせっかいで困っている家族は見過ごせない性格。孫を支えて助けた。娘も何か悩んでてそれを母として救った。最後は祖母が悩みを抱えている、今度は孫と娘が祖母を助ける番だ!とか何かそこまでの物語が意味を持つギミックが欲しかったところ)
そもそもクライマックスで祖父が祖母を愛していた証拠が沢山出てきて泣く祖母見てもあまり感動できなかった。
そのオチにするなら、お爺ちゃんは寡黙すぎて何を考えているか分からない人にして、
祖母「あの人、私と一緒で幸せだったのかしら…」
と何度も何度も折りにつけ触れるくらいしないと意味がないような。
一応上記の台詞は出るけどその場面ですら何を疑うんだ?ってくらい
おしどり老夫婦シーンたっぷり入れてたからクライマックスの感動も薄れてしまった。
あと予告なんかだとそれがメインのように描かれる祖母と孫が同じ大学に通うという話は特にストーリー上は役目を果たさない…
ぶっちゃけ夢に向かって頑張る祖母見て勇気をもらって
自分も夢に向かって頑張る孫!という話の方が綺麗にまとまっちゃってるから、
開始30分くらいで終わっててあと蛇足まであると思う
なんでもかんでも筋道立てた綺麗にエンタメしてるシナリオがいいとは言わないけれど
さすがにこれは場当たり的に作ったシナリオだなぁと
1週間も経ってない頃レビューを書いてるが、確かこの辺で映画見たよな…なんだっけ…ってなるレベルで記憶に残っていなかった
役者やスタッフのファンで行くなら構わないがそれ以外ならお勧めしない
心にじんわりと沁みてくる
■ 作品情報
監督は中西健二。脚本はまなべゆきこ。主要キャストは豆原一成(JO1)、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、長塚京三、市川笑三郎、福田歩汰)、藤田玲、星田英利。
■ ストーリー
母の仕事の都合で祖母の文子と同居することになった、大学生の拓磨は、亡くなった祖父・偉志の書斎で、文子宛の大学入学案内を見つける。それは、若い頃に学びの夢を諦めた文子への、偉志が遺したサプライズだった。当初戸惑った文子だが、やがて大学への入学を決意し、新たな学びの日々を謳歌し始める。一方、コーヒーに情熱を注ぐものの、自身の夢に自信が持てず、将来に迷いを抱える拓磨。生き生きと大学生活を送る文子と対照的に、彼は自身の進むべき道を見つけられずにいた。そんな二人を繋ぐのは、富士山を愛した偉志が手帳に残した、ある不思議な数式である。 この数式は、祖父の深い思いを秘め、お互い、そして家族を新たな人生の景色へと導くきっかけとなる。
■ 感想
予告編の温かい雰囲気に惹かれ、本作を鑑賞してきました。平日の夕方ということもあり、観客はまばらでしたが、おかげで作品の世界に静かに深く没入でき、周囲を気にすることなく涙を流すことができました。
夫を亡くした文子が再び前を向いて歩き出し、孫の拓磨は将来を真剣に考え始め、娘の綾は母と息子への態度を改めていく。それぞれの登場人物が自分自身を見つめ直し、成長していく姿が非常に丁寧に描かれています。
当初、三人の関係は少しぎくしゃくしていましたが、もともとそれは誰かが悪かったわけではありません。相手を思っての言動が、少しばかり言葉が足りなかったり、言い方が不器用だったりしたために、わかり合えなっただけなのだと思います。それに気づき、関係性を改めていく姿がとても自然で、観る者の心にじんわりと沁みてきます。
また、回想シーンで何度も登場する祖父・偉志の存在が、この物語に深い味わいを与えています。長塚京三さんの温かな眼差しと穏やかな微笑みを見るだけで、なんだか涙を誘われます。そして、ラストシーンで完全にとどめを刺されます。もう泣くしかありません!夫婦の深い愛に胸が熱くなります。
それにしても、拓磨は今どき珍しいぐらい本当に良い子です。でも、こんな素敵な祖父母と母親のもとで育ったのなら、それも当然だと納得させられます。彼を始め、文子も綾も、今回の出来事を通して多くのことを学んだように思います。本作は、「その気があれば、人生はいつでも、どこでも、誰からでも、ずっと学び続けられる」という大切なメッセージを伝えているような気がします。自分も「まだまだ人生の5合目」という気持ちで、過ごしていきたいと思います。
何気ない日常に気付きを。
あったかい映画です
優しい時間でした
『豆原一成』
まめちゃんの演技を楽しみに往復6時間掛けて映画館に足を運びました
水曜日がお休みの娘も誘っての映画鑑賞
いつもはクールな娘がどんな感想を持つのかも楽しみで……
JO1メンバー出演の映画といえば
いつもはお若いお嬢さんが多い印象でしたが
今日はなかなか年齢層高め⁉️
ご夫婦連れの方 お友達同士 おひとりで観に来てらっしゃる方も何人もいらっしゃってたようでした
笑いが起きたりとか言う訳でもなく
静かに静かに優しい時間が過ぎていく……
そんな気持ちで見終えた気がします
病気になり急に仕事を辞める事になり
気持ちが落ち込んで引きこもりのような
人との関わりを極力避けてきた
闘病生活していた五年間が
なんとも勿体なかったな…と思えたり
もう少しまわりの人に優しくしなきゃな…と反省したり…
大きなチャレンジは出来ないけれど
とりあえず『本』を読んでみよう!!と決めました
エンドロールでは『ひらく』が流れるの知っていましたが
あんなに胸に突き刺さるとは…
映画を観てから楽曲制作されたと言う秦さんの
紡がれる言葉がぴったりと寄り添っていて
本当に最後まで涙が止まらないおばちゃんでした
娘は涙を流すことはなかったようですが
『いい作品だったねぇ 休みつぶして来てよかった』って言ってたので多分最高だったのだと思います笑
劇場を出てトイレに入ると私たち母娘の後ろの席に座ってらしたお友達同士のおふたりが
『何となく見に来たけどいい映画だったね
何度も泣いちゃったわ』
『ほんとに良かったよね』と仰っていて
出来ることなら
『ありがとうございます』って握手したいくらいでした
じわじわとでもいいから映画の評判が広まって
沢山の方の心に届くといいなと思います
感動だけで終わらない映画
リアルな日常、自然な表情、大切に思える台詞 日本映画ってこうだった
良質な映画作品
音の演出は本編ほぼなく俳優同士の演技で当たり前にある日常を映してる作品
俳優陣の技量がなきゃ成立しない作品
そのなかでアイドルという鎧を完全に捨てて当たり前にいる等身大の大学生を演じ凄い俳優の方と違和感なく存在してる豆原一成が凄かった
家族それぞれに立場でそれぞれに向けてラブレターを送ってるような作品で、こういう映画こそ評価されて欲しい
なんとも心地いい作品
平日の昼間にも関わらず、いろいろな年代の方達が観にいらしてました。親子、恋人、夫婦と様々な視点で共感出来る部分がたくさんあり観終わった後、人生悔いのない様大切に生きようと思えた作品。
豆を挽く音、コーヒー注ぐ音、掃除機をかける音、筍の皮を剥く音など何気ない生活音が心地よく上質な演出になっており改めて邦画っていいなあと。
どこにでもある日常を静かに丁寧に描かれているからこそ、演者の皆さんのキャラがしっかり立っていて素晴らしかった。回想シーンだけの登場でしたが長塚さんの存在感は凄かった。
私のなりの解釈ですが、詐欺に遭った拓磨が布団を被って1人悩んでいる時何のためらいもなく布団を剥ぎ取り正面から向き合った文子、警察へ行けば何とかしてくれると警察署に駆け込む所もなんか昭和のよさを感じさせ、そこに現代の問題点とが合わさり妙にリアリティを感じてよかった。シンプルな様でメッセージがたくさん散りばめられていて、観終わった後もにいろいろ考えさせられた。
最後の絵手紙のシーンでは大いに涙しました。偉志にとっての富士山は文子だったんだなって、素敵です。
これを見てたくさんの主婦の方がお掃除や料理を頑張らなきゃと思った事でしょう。愛する人の富士山になるために。
学生・母・祖母 どの立場でも共感できる
母と祖母のぎこちなさと、孫と祖母の関係性が、とてもリアル。
富士山の土産物屋で母と祖母が仲直りするシーンは自身に重ねてしまい、とても心に刺さりました。
エンドロールまでしっかり噛みしめたい作品でした。
自分に自信が持てず、まわりの人がどんどん夢に向かって突き進んでいる...
映画っていいなぁ
愛としあわせについて思いをめぐらす作品
ほのぼの
1度目はひとりで、2度目は文子世代の母と一緒に見に行きました。
息子が同年代の豆原一成さん演じる拓磨の葛藤や成長が身近に感じられ、仕事に追われカリカリしている私自身と、拓磨のお母さん綾の姿が重なりました。文子との親子喧嘩では「ごめんね」と言えない複雑な気持ちに共感するところもあったり。
市毛良枝さんと長塚京三さん演じる夫婦の愛が素敵でした。日常の感謝を大切にし、文子へ心温まるサプライズを贈る偉志の姿は、まさに理想の夫婦です。お二人の自然な演技が、物語に深みを与えていました。
豆原さん演じる拓磨は、少し頼りなくても紗季が好きな拓真の優しくて誠実な人柄が伝わり、その優しい雰囲気が非常に魅力的でした。
拓磨のコーヒーへの深い愛情は伝わってきましたが、コーヒーを淹れるシーンで湯気や香りがさらに表現されていれば、コーヒーの魅力がさらに引き出され拓磨のこだわりがより際立ったように思います。
家族の温かさや、夢を追いかけることの素晴らしさを教えてくれる、幅広い世代に響く映画だと改めて感じました。
全112件中、21~40件目を表示
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