「気を張らずに観れる映画。」富士山と、コーヒーと、しあわせの数式 なるさんの映画レビュー(感想・評価)
気を張らずに観れる映画。
はっきりとした起承転結や劇的な展開は無いものの、穏やかに過ぎていく日常の中で起きる小さな出来事をきっかけに、それぞれが夢へ歩を進め、関係性を深めていく話。
この映画が人に与える影響はそれほど大きくはないかも知れないけれど、観る前より少し自分自身も前を向かせて貰えたような気がする。
何か映画が観たいけれど、内容が重かったり派手でボリュームがありすぎるものはちょっとなというときや、日常生活に疲れ、ほっこりした気持ちになりたいときなどに観ると、程よい満足感を得られるのではないかと思う。
市毛良枝さん演じる文子と、長塚京三さん演じる偉志の回想シーンはどれも何気ない日常の一コマではあるものの、互いへの愛の深さが感じられてとてもよかった。口数は少ないけれど、文子に対する穏やかであたたかな感情が滲み出るような偉志の表情は本当に素晴らしかったし、偉志を介するとより一層文子が可愛らしく魅力的な女性に見えてくるのもまた良い。
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