「話が散漫」富士山と、コーヒーと、しあわせの数式 エルさんの映画レビュー(感想・評価)
話が散漫
家族のそれぞれの悩みと日常を淡々と描いた映画…と言えば聞こえはいいが、それはつまりタイトル通りとも…
やけに長々と横道に逸れつつ扱う孫の悩みと比較すると
終盤急に立ち上がって問題視される娘との確執はあっさり解決
最後に祖母の心に残るある一件が起こるがそれまでのストーリーと特に関連性のないクライマックス
(祖母はおせっかいで困っている家族は見過ごせない性格。孫を支えて助けた。娘も何か悩んでてそれを母として救った。最後は祖母が悩みを抱えている、今度は孫と娘が祖母を助ける番だ!とか何かそこまでの物語が意味を持つギミックが欲しかったところ)
そもそもクライマックスで祖父が祖母を愛していた証拠が沢山出てきて泣く祖母見てもあまり感動できなかった。
そのオチにするなら、お爺ちゃんは寡黙すぎて何を考えているか分からない人にして、
祖母「あの人、私と一緒で幸せだったのかしら…」
と何度も何度も折りにつけ触れるくらいしないと意味がないような。
一応上記の台詞は出るけどその場面ですら何を疑うんだ?ってくらい
おしどり老夫婦シーンたっぷり入れてたからクライマックスの感動も薄れてしまった。
あと予告なんかだとそれがメインのように描かれる祖母と孫が同じ大学に通うという話は特にストーリー上は役目を果たさない…
ぶっちゃけ夢に向かって頑張る祖母見て勇気をもらって
自分も夢に向かって頑張る孫!という話の方が綺麗にまとまっちゃってるから、
開始30分くらいで終わっててあと蛇足まであると思う
なんでもかんでも筋道立てた綺麗にエンタメしてるシナリオがいいとは言わないけれど
さすがにこれは場当たり的に作ったシナリオだなぁと
1週間も経ってない頃レビューを書いてるが、確かこの辺で映画見たよな…なんだっけ…ってなるレベルで記憶に残っていなかった
役者やスタッフのファンで行くなら構わないがそれ以外ならお勧めしない
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